ハ・ジウォン「100%満足する作品は無い…全部何かが物足りない」

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ハ・ジウォンのフィルモグラフィーには、ロマンチックコメディから時代劇、メロ、アクションまで色んなジャンルの映画とドラマで羅列されている。ハ・ジウォンはこんなフィルモグラフィーで八色鳥の魅力を認められ“ロコ(ロマンチック・コメディ) クイーン”“アクションクイーン”などのニックネームを得た。

映画「いつか家族に」以降約2年ぶりにスクリーンにカムバックしたハ・ジウォンは、ロマンチックコメディとスリラーが合わさった独特なジャンルの映画「命がけの恋愛」(監督:ソン・ミンギュ) を選んだ。

「命がけの恋愛」はベストセラー作家になるため、直接殺人事件の犯人を捕まえようとするホダン(しっかりしているように見えてどこか抜けている人) 推理小説作家のハン・ジェイン(ハ・ジウォン) と、幼馴染のソル・ロックァン(チョン・ジョンミョン) そしてミステリアスな魅力男子ジェーソン(チェン・ボーリン) が見せるどんでん返しのコミック捜査劇だ。

「ロマンチックコメディとスリラーを掛け合わせた部分が面白かった。怖くて緊張する中でも笑いもあり、色んなストーリーが収められている。でも100%満足する作品はない。全部何かが物足りなくて観客に見せる時はいつも緊張する。だけど今回の作品は観客が悩みなく笑える映画なので良かったと思う」

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チョ・インソン、ソ・ジソブ、ヒョンビンなど、共演する男性俳優ごとに完璧な息とケミ(ケミストリー、相手との相性) を見せつけていたハ・ジウォンは、韓国代表のチョン・ジョンミョン、台湾代表のチェン・ボーリン(陳柏霖) と息を合わせた。

「2人とも現場で本当に一生懸命やっていた。チェン・ボーリンさんの場合は、外国人なのに監督と話もたくさんして不平不満なく撮影するのを見てとても感動した。そしてチョン・ジョンミョンさんはキャラクターに対するアイディアをたくさん出して、最初出ていたシナリオのキャラクターよりもっと立体的なキャラクターにさせた。2人とも良いパートナーだった」

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映画の中でハ・ジウォンは、中国系アメリカ人として登場するチェン・ボーリンと争う場面では、セリフも全部英語で話し視線を引きつけた。ネイティブのように流暢ではなかったが、努力した痕跡とやり遂げようとしている意志が垣間見れた。

「最初シナリオを読んだときは、そんなに英語のセリフの量が多いとは思わなかった。チェン・ボーリンさんがキャスティングされて英語のセリフに全部変わってしまい、英語の勉強を一生懸命した。そしてセリフを言わなければならないから発音にとても神経を使った。あんまり舌を巻かず、正確に発音しようと努めた」

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1996年にデビューし今年でデビュー20周年を迎えるハ・ジウォンは、誰より懸命に働き休む間もなく走ってきた。くたびれるはずだが、ハ・ジウォンは今後の目標と挑戦について語りながらいつも以上に目を輝かせた。

「次を定めてやるんじゃないが、もう少し人の匂いがする話をやってみたい。これまでのハ・ジウォンでは見られなかった正気じゃない姿や壊れた姿を見せることができる作品をするのが目標だ。大きな変身ではないが、作品ごとに変化のある女優になりたい」

記者 : イ・ウンジン、翻訳 : 前田康代、写真 : チョ・ジュンウォン