Wonder Girls「JYPの恋愛禁止令?事務所は私たちの恋愛に興味なし」

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「Irony」「So Hot」を歌っていた10代の少女たちが、いつの間にか20代後半になって、デビュー10年の長寿ガールズグループとして活動を続けている。いくら逞しい人でも一度は揺れたり転んだりしそうな歳月だ。しかし揺れずに咲く花はないという言葉を証明するかのように、決して容易ではなかったはずの瞬間を乗り越えて、絶えず挑戦と成長を続けてきた。溢れるアイドルの中でも変わらず輝いて人々の関心を引き付ける、変わらずワンダフルなWonder Girlsに会った。

―昨年8月発売した3rdフルアルバム「REBOOT」以来、1年ぶりのカムバックを控えている。

ソンミ:カムバック前の時期はいつも緊張する。特に今回のアルバムは完全に私たちがプロデュースしたアルバムなので、さらに緊張する。全曲をメンバーたちが一緒に作った。パク・ジニョンさんの曲がタイトル曲ではないのは初めてなので、実は期待20%、不安80%だ。精魂込めて作った曲なので、好評いただけたら嬉しい。

イェウン:シングル形式の新譜だ。元々はもっと早く発売しようと思っていた。春くらいを考えていたが、準備しているうちに少し遅くなった。待ってくださったファンに感謝している。頑張って準備しただけに、ドキドキするし楽しみだ。夏なので気軽に楽しんでいただければと思う。

―どうしてもポップミュージシャンとして、チャートのランキングが気になると思う。前回の「I Feel You」で1位を席巻したので、新曲の成績にもプレッシャーがありそうだが。

イェウン:チャートに対するプレッシャーはいつも持っている。

ソンミ:実は最近はチャートがどのように流れているのかよく分からない。こんなこと言うと昔の人みたいだけど、以前はランキングをキープする期間が長かったけど、今は早い(笑) 新曲が次々と出て、チャートの変動も激しいので、予測が難しい。どんな成績になるかは分からないけど、期待はしている。

―これまで数えきれないほど多くのステージに立った。ステージから降りると、虚しさを感じる歌手もいるそうだが、Wonder Girlsはどうか?

ユビン:ありがたいことに、ステージに上がって観客たちの反響を受けているけれど、この仕事だけではなく、他の仕事も同じだと思う。どんな仕事も、終わると心残りもあるし、虚脱感を感じると思う。しかし私たちはそんな心残りを感じるよりは、楽しかったし、次のステージでもっと頑張ろうと思うほうだ。心残りがあってもメンバーたちで話し合いながら解消する。また、オフの期間はメンバーと一緒に打ち上げパーティーをしたり、それぞれ友だちや家族と一緒に時間を過ごしてストレスを解消する。

イェウン:ステージから降りると虚しいと思う時期があった。そして2012年から3年間のブランクがあった。その間、それぞれソロ活動もしたけれど、ステージに対する恋しさが生まれた。再び一緒に活動することになって、ステージによる虚しさよりは、ステージの大切さを感じるようになった。ステージはファンのおかげで与えられる、貴重な機会だ。

―2007年にデビューして、10年間活動している。多くの人が「Tell Me」「Nobody」を歌っていた2007~2008年がWonder Girlsの全盛期だと言うが、メンバーたちが考える全盛期はいつか?

ソンミ:まずルックス上ではメンバー全員、今が全盛期だと思う(笑) 実は正確にいつを全盛期と言うべきか分からない。花が咲く時期はそれぞれ違うじゃないか。人々から「Tell Me」「Nobody」の時が全盛期だと言われても、他の時期を全盛期だと思うメンバーもいるかもしれないし。

イェウン:今はもう全盛期を考えるより、満足度をもっと重要に感じる時期だと思う。あの時たくさん愛されて、全盛期を享受したとも言えるけれど、全盛期が過ぎたからと言って、Wonder Girlsが終わったわけではないと思う。とにかく私たちは音楽が好きだからこの仕事をしている人たちであって、今までのようにこれからも私たちがやりたいことをやっていく。一番輝いた時期が終わったとしても「もう全盛期じゃない」「私たちは終わった」などとは考えていない。

―アメリカデビュー、メンバー交代や脱退、3年間のブランクなど、紆余曲折もあった。疲れることなく突っ走って来れた原動力は何か?

ソンミ:愛するメンバーたちとファンだ。

イェウン:メンバーたちやファンだけではなく、いろんな原動力があった。まず音楽が好きな気持ちだ。この仕事自体が好きじゃなかったら、続けられなかったと思う。たまに本当に大変な仕事だと思う。たくさん愛される時もあれば、愛されない時もある。何もかもが早く過ぎていって、流行に敏感な仕事なので、地道にやっていくのが容易ではない。信頼し合えない時期が来ても、その時期を乗り越えなければならない。自分に対する確信を失わないことが重要だと思う。

―そのような時間を一緒に過ごしてきたファンだからもっと大切ではないかと思う。

イェウン:ファンのことを思うとぐっとくる。ソネも結婚してグループを離れたし、ソヒも女優として活動している。それにもかかわらず、私たちは始めた時もWonder Girlsだったし、今もWonder Girlsだ。しかしファンたちはその間に社会人になり、結婚をした。小学生だったファンたちは大学生になった。一緒に成長しているファンを見ると、「私たちの歳月は無意味なものではなかった」と思う。いつもありがたい存在だ。

ユビン:Wonder Girlsを一緒に作ってきた方々だ。お互いに辛い時は助け合って支え合ってくれる家族みたいだ。ありがたい気持ちが本当に大きいけれど、実はどう表現すれば良いか分からない。心の中にある言葉を表現するのが難しい。だから最近SNSを通じてファンたちとコミュニケーションする時、もっと多くのことを話し合って交流するために努力している。

ヘリム:他の歌手たちに比べてよく表現できないみたいで申し訳ないし、いつも感謝している。なんだか気恥ずかしい。考えてみれば、メンバー全員ぶっきらぼうな性格ではないけれど、人見知りなほうだ。

―デビュー以来一緒だったJYPはWonder Girlsにとってどんな事務所で、パク・ジニョンはどんな社長か?

ヘリム:事務所にいると本当に家族みたいに感じる。パク・ジニョンプロデューサーと一緒にいると、あらゆる面で学ぶことが多い。仕事もそうだし、日常でもそうだ。海外で食事をする時、その国の文化など、細かい部分について丁寧に教えてくれる方で、色々と勉強になる。

ユビン:JYPは私たちには家のような場所だ。パク・ジニョンプロデューサーはおじさんみたいだ。

イェウン:おじさんにしては小言が多い(笑) たまには母みたいな時もあるし、父+母みたいに感じる時もある。私たちを守りたい気持ちが強い方だ。いつも正しいことしか言わない。たまにプロデューサーの言葉に「それは違うじゃない」と思う時もあるけれど、最後まで聞くと、全部納得できる話だ。私たちと切っても切れないメンター(良き指導者)の役割をしてくれる。他の事務所の話を聞くと、そこまでしなくても良いのにすごく細かい。例えば、他の事務所では2~3時間で終わるレコーディングを、私たちの事務所では何日もかけて、修正も何回もやる。

―最近、Wonder Girlsだけではなく、JYP所属のアーティストたちが相次いで良い成績を出している。特に、デビュー2年になる後輩ガールズグループTWICEが1位を総なめして人気を浴びている。

ユビン:良いことだ。TWICEは最近忙しくて会うことがあまりないけれど、すごく一生懸命に頑張る人たちなので、成功すると思っていた。何事も頑張るところが可愛い。見ていると、昔の私たちを思い出す時もある。

イェウン:確かに事務所が上手くいく時のエネルギーがあるみたいだ。家族のような仲間たちが良い成績を出して、楽しく一生懸命にに音楽をしている姿を見ながら、「JYPもやっぱり生きてる!」と思う(笑)

―2年目のWonder Girlsはどうだったか? あの頃を思い出して残念に思うこともあるか?

ユビン:すごく覚えている。残念なところが本当に多い。まず自己管理の面で残念だ。昔を思い出しながら、デビューした頃のステージ映像を探してみる時があるけれど、たまに見ると面白い。「あの時はなんであんな風にしたんだろう」「もっと自信を持てば良かったのに」「もっと気を配れば上手くできたはずなのに」と思うけど、あの時も最善を尽くしたから、後悔はしないことにしようと思う。それでも「私がすごく成長したなあ」と思う。

イェウン:すごく多い。「So Hot」「Nobody」の頃だったけど、あの時に戻れるなら、もっとキレイな姿で活動してみたい。当時はコンセプトに忠実に活動した。実際の年齢より老けて見えるビジュアルだったと思う。あの時はそれなりに青々しく初々しかったと思うけれど(笑)

―デビューしてからずっと共同生活をしてきたが、今もまだ続けているのか? ガールズグループの共同生活がどんなものか気になる。

ユビン:今も宿舎で一緒に暮らしている。家族とあまりにも長く離れているので、もうそれぞれの家に帰って暮らすことにした。宿舎生活は6月までになると思う。もう家に帰っているメンバーもいる。これまで女同士でドラマを撮影するように楽しく過ごしたけれど、いざ離れて過ごすことになると思うと、嬉しい一方で名残惜しい。

イェウン:自分で言うのも何だけど、ちょっとアメリカドラマの「セックス・アンド・ザ・シティ」や「フレンズ」みたいに暮らした。これから別々に暮らすことになって残念なところはもちろんある。これまで家賃が上がるたびに2年に1度は引っ越しをして、アメリカで活動した当時は現地で暮らしたこともあるけれど、もう定着して自分の空間を作ってみたいと思う。何より家族が恋しかった。

―JYP所属の新人歌手たちがたまに恋愛禁止令について話すが、10年目のWonder Girlsにも適用されるのか? 恋愛や結婚の計画は立てているか?

イェウン:もう恋愛禁止令などはない。事務所は私たちの恋愛なんかに興味もない。後で結婚話もしてくれと冗談を言っていた(笑)

ユビン:結婚に関する考えや話をするには、まだ仕事に対する欲が大きい。「結婚はどのようにすることになるんだろう」「メンバーの中で誰が先に結婚するんだろう」と想像したことはあるけれど、実はメンバー同士で結婚の話もあまりしていない。そんな話をした時に一番先に結婚しそうだと思ったメンバーは誰だっけ。

ヘリム:私だったと思う。結婚に対する夢がまだある。これからも夢が破れないでほしいと思う。

―1年前のインタビューで、Wonder Girlsに対して、イェウンは“家族”、ユビンは“ターニングポイント”、ソンミは“終着駅”、ヘリムは”挑戦”のような意味だと話していた。現在のWonder Girls、そしてこれからのWonder Girlsはどんな姿になると思うか?

ヘリム:今も同じ気持ちだ。Wonder Girlsの活動を通じて様々な経験をした。中国語での演技、アメリカでの映画撮影、作曲、作詞、ラップ、楽器、レポーター活動もしてみた。これからもメンバーたちと一緒に絶えず挑戦して、新しい経験をするのが原動力になると思う。

ユビン:正確にいつまで活動すると断言することはできないけれど、ソロ活動も、メンバー揃っての活動も長くやっていきたい。ファンや人々とコミュニケーションし続ける歌手になりたい。

―イェウンは2014年、全曲の作詞・作曲・プロデュースに参加した初のソロアルバムを発売して好評を得たが、次のソロアルバムはいつ頃聴くことができるか?

イェウン:“心をこめた”という意味のHeartfeltに“熱い”のHotを合わせた、HA:TFELTという私の別名にふさわしいアルバムを作ることは容易ではないと思う。HA:TFELTとしての計画はいつも頭の中にある。新しく作った曲があるけど、ひとまずWonder Girlsのカムバックに集中する予定だ。ソロカムバックは早ければ今年の末になると思う。遅くても来年には必ずアルバムを発売する予定だ。曲を作る時は悩みも多くなる。以前は成績に対して心配していなかったけど、今はどうしても大衆性を考えざるをえない。自分がやりたいことがはっきりとあるし、それをどんな方式であれ、楽しく聴くことができる音楽として作らなければならないと思う。先日、ユンナ、Cheetahと共にコラボしたけれど、元々好きなミュージシャンだったので、コラボも楽しかった。事務所からノーと言われて、お蔵入りするところの曲だったが、ユンナが生き返らせてくれてありがたかった。機会があれば、DEAN、Flowsikとものコラボしてみたい。個人的に本当に好きなミュージシャンだ。

―Wonder Girlsのソンミも好きだが、ソロ歌手ソンミのカムバックを待っているファンも多い。カムバックの計画は立てているか? また、一緒にコラボしてみたい歌手は誰か?

ソンミ:これまで楽器の練習のため忙しかった。まだ正確なカムバックの計画はない。私もいつカムバックするか気になる。コラボの計画はないけど、気になる方はいる。最近OOHYOの音楽を聴いている。その方の顔や年齢は分からないけれど、音楽を通じて伝えたいことに共感した。

―これまでキム・ボムスとIVY、ソンミのアルバムにフィーチャリングとして参加したことはあるが、ソロアルバムを発売したことはなかった。ソロのユビンはいつごろ見られるか? また、昨年出演したMnet「UNPRETTY RAP STAR 2」から何か変化があるとしたら?

ユビン:本当にソロアルバムを出したい。心の準備はできている。まずは今回のアルバムの活動をしっかり終えてから、少しずつ準備する予定だ。「UNPRETTY RAP STAR 2」に出演してから、ソロアルバムに対する意欲、自分のカラーを具体化して披露したい気持ちが大きくなった。自分を取り戻してくれた番組だったのでありがたく思っている。もっと上手くできれば良かったのにという心残りはあるけれど、出演したこと自体に対する後悔はない。以前は丸く収まればそれでいいと思って、他の人に合わせる優柔不断なタイプだったが、サバイバルの経験を通じて、自分が好きな自分のものを強くアピールしなければならないと思った。ディス・バトルが自分に合う服ではないという考えに変わりはない(笑)

―ヘリムは映画「恋愛の発動:上海女、釜山(プサン)男」で映画デビューを終えた。歌手ヘリムではなく、女優ウ・ヘリムとしての独り立ちはどうだったか? 最近キレイになったと言われるが、秘訣はあるか?

ヘリム:中国映画なので、セリフもほとんど中国語だった。演技には初めて挑戦する状況で、韓国語ではない中国語で感情を入れなければならないことが一番難しかった。他の俳優の方々が気楽に接してくださり、良いアドバイスをたくさんくださったおかげで、無事終えることができたと思う。結婚への夢を持つキャラクターが実際の自分に似ていたので、演技が少しやりやすかった。演技は楽しかったけれど、女優としてまだ未熟だ。良い役を演じる機会をいただけたら、また挑戦したい。キレイになったと言われるたびにありがたく思う。嬉しい。特に秘訣があるというより、頬の肉が落ちたみたいだ。ダイエット献立は一生懸命に考えるほうだけど、実行に移せないタイプだ。なるべく献立に合わせて生活しようとしているし、2リットルの水を持ち歩きながら随時飲むなど、小さな努力をしている。



進行:キム・ドゥリ、インタビュー:ファン・ヘジン、スタイリング:イ・ジオン、フォトグラファー:イ・ギョンジン、ビハインド・フォトグラファー:チョン・ユジン、ヘア:チャチャ、メイク:コニ、場所:インペリアルパレス・ソウル

記者 : @star1