【REPORT】イ・ジュンギ、約1年ぶりのファンミーティング…落ち着いた大人の男の魅力と無邪気な可愛らしさが炸裂

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現在、ファンタジーロマンス時代劇「月の恋人」を撮影中のイ・ジュンギが、約1年ぶりの来日ファンミーティング「2016 Lee Joon Gi SPLENDOR Family Day」を5月20日に開催。楽しいトークやゲーム、圧巻のライブパフォーマンスで東京国際フォーラム ホールAに集まったファンを堪能させた。

定刻の19時をしばらく過ぎた頃。ステージのスクリーンにイ・ジュンギの素敵なシルエットが浮かび上がる。ファンがそちらに注目していると、いきなり1回の客席の扉からイ・ジュンギがサプライズで登場。会場は「キャー!」という悲鳴の嵐に。そんななか、にこやかにファンとハイタッチしながら、ときにはカメラに愛嬌も振りまきつつ、ステージを目指すイ・ジュンギ。まずは「Sunday Morning」をノリノリで歌う。ライトグレーのシンプルなスーツに白いスニーカー。ナチュラルな髪型がカッコいい。「東京の皆さん、叫べ~!」と総立ちの観客をあおりながら、2曲目の「Geek in the Pink」に。これまたカッコいい英語の歌詞の曲。男女4人のダンサーが合流すると、再び客席に降りてくるイ・ジュンギ。腰をくねらせるセクシーなダンスにファンのボルテージも急上昇!

ここでMCの古家正亨が登場。皆で「ジュンギ・オッパー!」と呼びこむと「皆さんお久しぶりです」と改めてイ・ジュンギが階段から降りてきた。「会いたかったですか? 僕は誰ですか? そう、皆さんの俳優、イ・ジュンギですね」「元気にしてましたか? 会いたかったですか? みんな本当に相変わらず綺麗ですね」上手な日本語でファンに語りかけていくイ・ジュンギ。気さくな彼に客席がリラックスし、思ったような反応が出始めると「やっぱり僕のファンです!」とニッコリするのが可愛らしい。

今日は朝6時までドラマの撮影をしていて、そのまま飛行機に乗って来た、眠い、と言うイ・ジュンギ。「僕のファンミーティングはいつもはツアーとしていろんな国を回るけど、今日は日本ファンの方のための温かい時間を作りたかった」と今回のファンミの趣旨を説明。そして2階の上の方の席を指さし、「いつもは2階席までいっぱいのはずが開いている。今日は僕がスローテンポな歌を歌うと聞いて来なかったんでしょう」と言うなり、「怒ってやる!」と日本語で辛口の冗談をぶちかます。「今日は本当に楽しい時間を用意してるのにね、ハハハ」


1ヶ月遅れのサプライズバースデイパーティに大喜び

それにしてもイ・ジュンギ、ちょっと見ない間にずいぶん痩せて若返ったような……。頬から顎のラインがシュッとして、とても34歳には見えない。「今撮影中のドラマ『月の恋人』で悲劇の王を演じているので、役作りのために減量しました。悲哀を帯びたシャープなイメージにしてくれと監督にいわれたんです。今は炭水化物を食べていません。日本のファンは美味しい差し入れをしてくれるからそれが困るんですよね(笑)」。「腹筋がチョコレートのように割れているそうですね」とMCに振られると「見たいですか?」とさんざんじらしておいて「続きはツアーのときのお楽しみ」とかわすのが憎い。3ヶ月で12kg体重を落としたという言葉に「エエエ~~ッ!」と悲鳴があがる。「本当に大変でした、信じられないよ」と笑っていたが、並大抵の努力ではなかっただろう。

ここで4月17日が誕生日のイ・ジュンギのために1ヶ月遅れのバースデイケーキが運びこまれ、サプライズのバースデイパーティが始まった。「ありがとうございます。日本の歳で34歳です」と嬉しそうなイ・ジュンギ。ケーキカット用のナイフが出てくると、武器か短剣かのようにくるくると器用に操って見せるので、客席からは思わず「おお~」という感嘆の声が。そして「僕がお願いごとをしますね。皆さん、一緒に幸せになりましょう。愛してます」と言いながらザクザクと豪快にケーキを切る。そのかなり大きいワンピースをナイフに乗せるとまずはMCに一口食べさせ、そのまま客席に降りていき、ファンに少しずつふるまい始める。なんてフリーダム! でもこれがイ・ジュンギのやり方なのだ。「本当は皆さんに分けて差し上げたいんですよ。僕の気持ちわかってくれますよね」


撮影中のドラマ「月の恋人」から「バイオハザード」まで

ここからは現在撮影中のドラマ「月の恋人」の話題に。これは中国の時代劇ファンタジー「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」の韓国リメイク版ということで製作前から大変な話題を呼んでいる作品だ。「中国でメガヒットして日本にもファンが大勢いる有名な作品なのでプレッシャーを感じます。出演者がまた若いので、彼らのエネルギーのおかげで僕も若返ったような気がします。でもときどき気がつくと彼らに説教している僕がいるんですよ。IUさん、若いときの苦労は買ってでもしなさい、というようにね(爆笑)」

さらに楽屋での先輩俳優とのユーモラスな写真やソン・ドンイル、キム・ソンギュン、カン・ハヌルとのスナップ写真も披露。「カン・ハヌルさんは人気があって優しくて演技もうまい、CMにもたくさん出ているので、やきもちをやいてしまいますね」と笑わせる。また、後輩たちとの会食の写真も登場。「今の若い俳優たちはあまりお酒を飲まないので面白くない」僕らの世代とはライフスタイルが違いますね」とまさかのおやじ発言を始めるイ・ジュンギ。
「でもおかげで僕はお酒の量が減って口数が増えました。しゃべると若くなるんですよ」その「月の恋人」は8月29日から韓国で放送されることが決定したそうだ。

続いてのトークはハリウッド映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」に出演したことについて。MCから「ハリウッドスターです」と紹介されると「まあまあまあ」というジェスチャーでまんざらでもなさそう(笑) 「特別出演なので出番はそんなにないんですよ」と謙遜しながらミラ・ジョヴォヴィッチとのツーショット写真を見せてくれる。今年の12月23日に、世界のどこよりも早く日本での公開が決まったと聞くと「恥ずかし~~」「僕はハリウッドに行って新人に戻ったような気持ちになりました。ワンカットでも映りたくてミラさんの後ろをわざと通り過ぎたりして(笑) ハリウッドというところはそれくらい俳優にとっての夢の舞台なので、チャンスが欲しいという欲が出てしまったんですね」


「イ・ジュンギともしも夢の中で逢えたら?」…ファンの夢を実現

ここからは「もしも夢の中で逢えたら」と題して、ファンから寄せられた夢(というより妄想?) をイ・ジュンギがステージで実演してくれるというコーナー。まずはドライブ編。
海に向かってドライブしている途中でアイスを買うというシチュエーション。相手役を務めたのは、イ・ジュンギのアルバムも担当している音楽プロデューサー。今回のイベントではバンドのキーボードも担当している。その場でかつらをかぶり、女装した姿に噴き出すイ・ジュンギ。
本物のアイスを互いに腕をからませて食べさせあい「僕が溶かしてあげようか」と言ってキスの真似までする悪ノリぶり。次の夢は「初恋の雪 ヴァージン・スノー」のように、イ・ジュンギに韓国語を習いたい、というもの。その相手役としてステージに出てきたのはなんと男性ダンサー。女子高生の恰好にメイクまでしているのを見て、「宮崎あおいさん、すみませ~ん」と言って腹を抱えて笑うイ・ジュンギ。「彼はものすごくプライドが高くて男らしいので、本当にビックリでした」最後は愛犬の散歩の途中で偶然イ・ジュンギに出会うという妄想、じゃなくて夢。イ・ジュンギが飼っている2匹のワンちゃん、ジュンとカビ(のぬいぐるみ) も登場。そのトコトコ動く姿にツボるイ・ジュンギ。そして犬を連れた素敵な銀座マダムに扮して現れたのは、もうひとりのイケメン男性ダンサー。「彼はダンサーの中でも人気者なのに、こんな姿になってしまって、アハハハハハ」とまたも笑いが止まらないイ・ジュンギ。マダムは何を言われても日本語で「スゴイ」としか答えず、会話がすべからく下ネタに聞こえてしまうこともあって場内大爆笑。最後は帽子を捨てて逃げるダンサーさんに「ダンス見せてくれないの?」と声をかけるイ・ジュンギ。最高に面白いコーナーになった。

ここで再び歌のコーナー。「今回はおなじみの曲を温かみのあるアコースティックバージョンでお届けします」と紹介して歌ったのは「Tonight (Ver. 2016)」。歌っている最中に先ほどの女子高生と銀座マダムが合流、フツーに踊り始めたものだから、途中で気づいたイ・ジュンギ大笑い。次はやはりアコースティックによる「칭찬해줘 ほめてくれ(Ver.2016)」。客席に降りてきてファンと握手をしながら歌うイ・ジュンギの目はとても優しく、余裕さえ漂っているようにみえる。「ファンの皆さんを見ていると感情が込み上げてきてとても幸せな気持ちになります」「盛り上がる曲もいいですが、こんなふうにしっとりとした曲を皆さんの目を見ながら歌っていたら、ある瞬間に胸が熱くなりました」30代、落ち着いた大人の男の魅力がここに……。


ゲームコーナーで無邪気な可愛らしさが炸裂

とはいえ、まだまだお茶目なイ・ジュンギ。次のゲームコーナーでは無邪気な可愛らしさが炸裂。抽選で選ばれた3人のファンがステージ上でイ・ジュンギと対決するのは、題して「なんだコレゲーム」最初の相手は9歳の女の子。しかもとても可愛い。「初めてですね、こんなに若い子がやってきてくれたのは」と本音を漏らすイ・ジュンギ。「ジュンギオッパーのカッコいいところが大好き!」と言われ、思わず横で喜びのダンスを披露する一幕も。お題は輪投げだが、イ・ジュンギの輪は小さい上にポールまでがものすごく遠い。明らかに不公平、だがそれゆえに「なんだコレゲーム」なのだ。「なんだよ~~」「なんだコレ!」とブツブツ言いながらゲームにトライするイ・ジュンギに萌え(笑) 次のお題はティッシュ抜きゲーム。ただしイ・ジュンギのティッシュは箱入り。ファンのティッシュはポケットティッシュ(笑) ファンに向かって抜いたティッシュを投げて邪魔をするという、小学生のような暴挙に出たものの、当然負けるイ・ジュンギ。最後のゲームは「靴下あわせ」。左右バラバラのたくさんの靴下の中なら揃いを探すゲーム。これもイ・ジュンギの箱には微妙な色合いの靴下が混在していたようで、やっぱりイ・ジュンギの負け。「僕、なんだかはめられたような感じがするんですけど楽しかった」と笑顔のイ・ジュンギ。ファンチームの優勝、ということで会場のファンにもイ・ジュンギからプレゼントが。スナイパーのようなカッコいいポーズをとり、バズーカ砲でサインボールを客席に打ち込むイ・ジュンギ。続いてはフォトタイム。いろんなポーズをとってサービスしてくれた。そして今度はイ・ジュンギがセルカ棒を持って登場。ファンをバックにセンター、下手、上手と写真を撮りまくる。ほくほくした顔で「すっごくカワイク撮れました~~僕が!」と言うイ・ジュンギに思わず場内大爆笑!

ノンストップで進行してきたイベントもそろそろ終盤に。「今日はとても楽しかったです。いつもは年末にツアーをすることが多いから、こんなふうにファンの皆さんのためのファンミーティングをする機会があって嬉しかった。また次もこんな形でお会いしたいです」とあいさつし「今何時?」と客席に聞き「もう9時」と知ると慌てて舞台袖に駆け込んで行く(笑) ここからはライブパフォーマンスに突入。着替えのために本人が退場している間にグラビア撮影のメーキング映像が流れる。クール&シック、リトルプリンセル風、胸キュン系、いろんなコンセプトでさまざまな表情を魅せるイ・ジュンギ。印象的だったのは「痩せたみたいですね」と聞かれ「役のためのダイエットです。作品が終ったら食べればいい」「ピザが食べたい」と笑いながらさらりと言った場面。このポジティブなプロ根性こそがイ・ジュンギの魅力、持ち味なのだ。


鳴り止まない“イ・ジュンギコール”

黒のジャケットとパンツに着替えたイ・ジュンギが再登場し、本格的なライブがスタートした。まずは「My lady」「U (Ver.2016)」を軽快に歌い踊る。「今日どうでしたか?」「楽しかったですか?」「僕もで~す!」「いつもとは歌い方もアレンジも変えてみました。今日は僕の華やかなダンスが見られなくてちょっと残念ですが(笑) 次回にとっておきます」「年末のツアーでまた会いましょう! 皆さん、来ますよね? 約束してください。今日来られなかった友だちにも連絡して連れて来てくださいね。個人的に僕がすねていたことを伝えてください(笑)」と笑わせるイ・ジュンギ。最後の曲は「For a while (Ver.2016)」。ファンに語りかけるように優しく歌うと「愛してる」と投げキッス。そのあともバレリーナのように優雅に踊ってみせたり、首から下げていたThe Rolling Stonesのロゴ風のネックレスを自慢気に見せたり。そして最後にアカペラで歌い始めたのは「君がいるだけで」。日本語で、ファンにマイクを向けながら歌ったこの歌は、テクノ風のアレンジが効いていた。「愛してる」「皆さん、気を付けて帰ってください」と言われても、アンコールの手拍子とイ・ジュンギコールはまだまだ続く。ついに再登場すると「もっともっと」というジェスチャーでファンをあおるイ・ジュンギ。アドリブでブレイクダンスを披露し始めた。彼自身がまだまだ踊り足りない、暴れ足りないという感じ……。


イ・ジュンギとファンとの愛を感じるファンミーティング

そして「皆さん! 準備できましたか?」と聞いて歌い始めたのはおなじみの曲「Together (Original ver.)」ここぞとばかりジャンプする客席。その中に降りてくるイ・ジュンギ。これはアンコールにぴったり、本当に盛り上がる名曲だ。スタッフのために拍手、ダンサーのために拍手、バンドのメンバーのために拍手、コーラスのために拍手、と言ったあと「そして僕のラブリーラブリー家族のために」と言って満面の笑みでファンに拍手を捧げるイ・ジュンギ。そして最後は「皆さんの俳優イ・ジュンギのために拍手~~!!」ネックレスにキスしてベロを出すポーズを真似て見せたかと思えば、まだ力が有り余っているようで「江南スタイル」風のダンスでステージ上を行ったり来たり。名残惜しそうに階段を登って舞台袖へと消えて行った。

イ・ジュンギが客席に投げキッスする。ファンがそれに反応する。ファンから飛んできた目に見えない愛を両手で素早くパパパッと受けっとって大事そうに胸ポケットにしまうイ・ジュンギ。そんな仕草を何度も目撃した。イ・ジュンギはファンミーティングの最中、一瞬たりとも気を抜くことなくステージの上からファンを見ている。ファンミーティングという機会に、本気でファンと、全身全霊で交流したい、交流できると思っているのだ。だからイ・ジュンギのファンミは一方通行な感じがしないし、こんなことができるスターはなかなかいない。一流のエンターティナーとしてショーアップしたステージを披露するツアーもいいが、人柄が伝わる今回のような正統派のファンミーティングでもやはり魅せてくれる。イ・ジュンギのサービス精神旺盛は本当にスゴイ。

ライター:望月美寿

「2016 Lee Joon Gi SPLENDOR Family Day」
日時:2016年5月20日(金) 19:00~21:30
会場:東京国際フォーラム ホール A

【セットリスト】
01. Sunday Morning
02. Geek in the pink
03. Tonight (Ver. 2016)
04. 칭찬해줘 ほめてくれ(Ver. 2016)
05. My lady
06. U (Ver.2016)
07. For a while (Ver.2016)
08. 君がいるだけで
<ENCORE>
09. Together (Original ver.)

記者 : Kstyle編集部