ソン・ヘギョ、肖像権の侵害を理由にジュエリーブランドを訴える…賠償金の全額を寄付

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写真=UAA
肖像権の侵害を理由にあるジュエリーブランドを告訴した女優ソン・ヘギョ側が公式立場を明かした。

ソン・ヘギョの所属事務所UAA側は27日、報道資料を通じて「ソン・ヘギョとJ社のジュエリー部門のモデル契約は1月に終了した。バッグ部門は3月に終了した。再契約は行わなかった」とし「その代わりにJ社はドラマ『太陽の末裔』の制作会社と間接広告(PPL:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)契約を締結した。ドラマを通じてカン・モヨン(ソン・ヘギョの役名)のイヤリングなどを露出する方法だった」と伝えた。

また「女優として、制作費に役立つなら間接広告の製品を着用するのが道理である。ただ、露出はドラマの撮影のみに限られる必要がある」とし「しかし、J社は同シーンをイメージや動画に変え、各店舗に広告として配った。その際にソン・ヘギョに肖像権に関する同意を求めることは全くなかった」と伝え、関連した証拠写真を公開した。

ソン・ヘギョ側は「肖像権の活用による不当利益について責任を問う」とし「訴訟を通じて発生する賠償金は若手ジュエリーデザイナーの育成のために全額寄付する」と明かした。

▼以下は公式立場の全文

こんにちは、UAAです。

所属女優であるソン・ヘギョさんとROMANSON(J.ESTINA、以下J社)の肖像権侵害による損害賠償訴訟に関する立場をまとめます。

まず、ソン・ヘギョさんとJ社のジュエリー部門のモデル契約は2016年1月に終了しました。バッグ部門は3月に終了しました。

再契約は行いませんでした。

その代わりにJ社はKBSドラマ「太陽の末裔」の制作会社と間接広告契約を締結しました。ドラマを通じてカン・モヨンのイヤリングなどを露出する方式でした。

女優として、制作費に役立つなら間接広告の製品を着用するのが道理であります。ただ、露出はドラマの撮影のみに限られる必要があります。

しかし、J社は同シーンをイメージや動画に変え、各店舗に広告物(証拠添付1)として配りました。その際に女優に肖像権に関する同意を求めることは全くありませんでした。

また、J社の運営する韓国と中国のSNSでソン・ヘギョさんが出ている部分をキャプチャーし、バイラルマーケティング(証拠添付2)をしました。さらに中国のWeibo(証拠添付3)では、ソン・ヘギョさんが同社のモデルであるかのようにイメージ化させてPRしました。

J社がドラマのシーンを商業的な広告として活用する場合、(制作会社とは関係なく)俳優本人に肖像権に関する同意を得る必要があります。例えば正官庄(チョングァンジャン:韓国の紅蔘ブランド)が「ユ・シジン(ソン・ジュンギの役名)が劇中で紅蔘(高麗人参の根を蒸して乾燥させたもの)を食べるシーン」を店舗では活用しないのもその理由のためであります。

J社はソン・ヘギョさんの肖像権に対する非常識的な行為が発覚すると「広告モデルの再契約」を提案してきました。違法な広告に対する合意のためのものでした。

ソン・ヘギョさんはJ社とモデルの再契約を行う予定はありません。J社は業界の慣行や常識を無視しました。ただモデル料をもらうために不当な行為を見逃す考えはありません。
肖像権の活用による不当利益に関する責任を問います。そして訴訟を通じて発生する賠償金は若手ジュエリーデザイナーの育成のために全額寄付します。

大手企業が小規模事業者のデザインを盗用した事例も多いです。韓国の新人デザイナーたちは大手企業の横暴に意欲がなくなります。夢を失い、仕事を奪われることもあります。

ソン・ヘギョさんはJ社との訴訟で得た賠償金の全額を新人デザイナー(あるいはデザイン教室・学校などの機関)におくります。彼らがデザイナーの夢を育めるように支援します。

記者 : イ・ウイン