“ソロデビュー”SUPER JUNIOR イェソン「SMに入って16年…夢見ていた音楽が今出たところ」

10asia |

これほどにも率直だとは思わなかった。最初の質問での終止符を打つ前にSUPER JUNIORのイェソンは自身の話を深く解いていった。2013年軍入隊前から準備してきたソロアルバムの話、公益勤務と3年の空白の辛さ、ソロデビュー曲「Here I Am」の音源ランキングでの残念な成績など、自身に傷がつくような話までもイェソンは先に話しだした。最後に「幸せな気持ちで歌いたい」と覚悟を述べるイェソンの姿は、傷を乗り越えトップを守ってきたSUPER JUNIORの姿とも似ていた。

イェソンは先日19日初のソロアルバム「Here I Am」を発表した。4年前から準備してきたソロアルバムだ。イェソンは常にチームが先だと考えながら、ソロアルバムに関する話は避けてきたが、公益勤務の頃末っ子のキュヒョンがソロデビュー曲「光火門で」で成功するのを見てソロに対する情熱をはぐくんできた。「光化門で」はもともとイェソン、リョウク、キュヒョンのユニットSUPER JUNIOR-K.R.Yの曲だ。イェソンは自分が歌った曲がキュヒョンのソロ曲として誕生したのを見て、彼もまた自分だけの音楽を望むようになった。イェソンの音楽の出発は「共感」だった。イェソンは最近ある音楽番組で10asiaと会い自分のアルバムを紹介した。

「ソロを出したキュヒョンを見てからは作業に必死に取り組みました。共感できる歌を歌いたかったからです。感じて、想像して、経験したものを主に歌にしました。人とよく会うような性格ではないので、考え事が多くそれが問題です。その考え事を細かく沢山歌にしました」

イェソンのソロアルバムには、これまでイェソンがSUPER JUNIORのアルバムやソロOST(劇中歌) で見せてくれた訴えるような歌力よりも、柔らかな声を主に奏でている。イェソンの自作曲でもあり、またコンサートを通じて公開した「どんな言葉でも」、イェソンがファンを想い直接歌詞を作った「月の歌」が目を引く。イェソンは「僕は悲しいバラードよりも幸せなミディアムテンポを主に聞く」とし「昔はR&Bやロックを沢山聞いていたが、今はインディーズ音楽、コーヒー少年、アコースティックコラボ、チーズのような気が休まり共感する歌を聴き、またそれをしたかった」と述べた。

タイトル曲「Here I Am」はイェソンの自作曲で、イェソン特有の哀切なボーカルが際立つバラード曲である。イェソンは「もともと作っておいた歌は裏声も多く歌詞も率直で悲しさを表現した歌が多い」とし「編曲をしながら事務所が僕の長点である訴える歌力を生かすことを望んだ」と述べた。また「僕ももっといい声を出したくて、アルバム自体にそのような歌を入れ、タイトル曲はもう少し人の心理を刺激したいという思いで編曲するようになった」とし、「編曲を聞いた時とても良くて録音する時もテンションが上がったまましたのですが、ライブで歌おうとした時はきつかった」と笑ったりもした。

イェソンは今回のカムバックを控えて体重を7kg減量するなど自己管理においても優れた姿を見せた。彼は昨年12月、某雑誌のグラビアを撮影しモニターした結果、減量を決意した。現在の体重を55kgと答えたイェソンは、体はとても細いが顔はイキイキしていると満足した笑顔を浮かべた。1集の時の経験がイェソンの現在を作った。

「顔がむくまないように気を使います。1集の時も顔が腫れて「Twins」と「Miracle」のミュージックビデオでは僕のワンショットが一つもありません。新人の頃は大きな傷でした。当時SUPER JUNIORのように大人数のグループは初めてだったし。今は笑って話しますが、1集の頃6ヶ月の間、涙を流しながら脱退したいと言った時もありました。はは。今では“自己管理の神話”とも言われ、少しでも管理されていない姿を見られたらと思い、さらに輪をかけてやっています。体脂肪はほとんどありません」

彼の努力が滲む初のソロアルバムだが、残念ながら音源成績は期待に及ばなかった。イェソンは「始まりは弱いですが、これからが始まりだと考えている」とし「思ったより音源ランキングが低く、人々に知られていないようで悔しかった」と述べた。

「以前はOSTは上手くいったようだったが、『僕のことは忘れられたな』『活動をもっと活発にしなくては』『新人の気持ちでいなくては』と思いました。アルバムの準備をしながら、ありがたい人が多く、報いたいという気持ちで一層頑張っています。歌の宣伝が上手くいったとしても、歌が良くないと言われるより、口コミで噂になりたい。大切な人、待ってくれた人のために、より幸せな気持ちで活動したいです」

SUPER JUNIORのメンバーたちもイェソンを支えた。イェソンは「SUPER JUNIORのメンバーたちが色々と応援してくれて、軍隊に行った弟(メンバー) たちも電話してくれた」とし「チャートは残念で、多少悔しい気持ちもありますが、僕が悔しいのに周りの人がもっと悔しがるのを見てもっと頑張らなくちゃと思った」と述べた。むしろこのような残念さがイェソンを一層強くし、彼の発表する今後の音楽を期待させるのであった。ソロ新人歌手イェソンの出兵だ。

「18歳の頃、歌手になる夢見てSMに入りました。本当に幸いにも良いメンバーたちとも出会って、ずっと成功街道だけを走り、些細な大切さも分からずに過ごしてきました。当然だと思っていました。今その大切さを強く感じていて、ファンやメンバーの大切さを感じています。SMに入って16年になりますが、16年の間夢見てきた共感できる音楽がやっと出ました。だけどまだすべてには共感されていないようです。少しずつ頑張っていくので、皆さんの心の扉を開けられるように努めていきたいと思います。幸せな気持ちで歌います」

記者 : パク・スジョン、翻訳 : 前田康代