「『本物の男』海兵隊編?ずっと前から手をかけていた企画」番組プロデューサーが明かす

OSEN |

昨年11月1日から現在までMBCバラエティ番組「本物の男」では海兵隊編が放送されている。既存のメンバーイム・ウォニ、キム・ヨンチョル、UntouchableのSleepy、サム・オチュリ、ジュリアン・カンにDinDin、イ・ギウ、ホ・ギョンファン、ZE:A ドンジュン、イ・ソンベが加わった。

軍体験バラエティ番組「本物の男」は放送開始以来、海兵隊特集を継続的に検討し続けてきた。短い髪やしっかりとした体力など、入隊条件が厳しいため、制作陣と出演陣は万全の準備をしてきたという。訓練が厳しいことで有名な海兵隊に入隊するという事実が伝えられると、スターたちがどれだけ過酷な訓練を受けることになるのか好奇心を刺激した。

キム・ミンジョンプロデューサーはOSENの取材に対し、海兵隊を選択した理由について、観察バラエティの究極を見せたかったと明かした。「本当に長い間(海兵隊に)要請してきた。ものすごく手をかけた。海兵隊出身はプライドが高いじゃないか。私が入ってみたら、なぜそんなにプライドが高いかが分かった。そんな部分を視聴者たちに見て分かっていただけたら、制作陣としては嬉しい」と述べた。

それと共に「『本物の男』が軍隊に対するイメージを美化するという批判もあるが、我々の基調は“あるがままを見せよう”ということだ。私が軍生活していた時とは完全に変わっていた。その時より遥かに良くなった。加減せずにそのまま見せるのが目標だ」と説明した。キムプロデューサーはKAIST(韓国科学技術院)で学士号と修士号を取得し、1年間の博士課程を経て25歳で陸軍に入隊した。あの時積んだ経験が「本物の男」の制作に役に立ったという。

彼は軍部隊の手配が難しそうだという質問に「そうだ。今も行きたいけれど行けない場所が多い。検討中だが、これまで要請した場所に行けるか不明だ。もちろん先方から要請が来る部隊もある。国防部遺骸発掘鑑識団では向こうから要請があったが、その特集が視聴者から好評を得て、今月の良い番組賞を受賞した」と喜んだ。

しかし、プロデューサーも人間であるため、犠牲と忍耐力を発揮しているつもりでも、これ以上耐えられないと思う時もあるという。「撮影する時が一番大変だ。放送作家8人にプロデューサー2人が芸能人と一緒に部隊に入るが、制作陣は内務班の隣に設けられた場所でモニタリングをしながら過ごす。そして、出演者たちが訓練に行く時に追いかける」

キムプロデューサーは続いて「厳しい訓練を受けている時はなるべく目立たないようにし、雰囲気が良くなれば近づいていく(笑) 実は出演者たちと親しくなるのは難しい。途中で切って再び撮影に入るのは不可能であるため、我々は中断なく撮り続ける(笑)」

MBCバラエティ局でトップと言われるほど、撮影量も膨大だ。部隊から復帰すれば、全体をチェックして徹夜で編集する。面白い部分を引き出すための奮闘が始まるのだ。演出補助がBGMを流して字幕をつけて最終版を作れば、キムプロデューサーが最後に検討して放送に流す。

「我々は字幕に対するセンスが良い。それが他社とは区別されるMBCならではのスタイルだが、演出補助の時からしっかりトレーニングされて、平均的に全員が上手く書ける。しかし、彼らが日常でも面白いわけではない(笑) でも字幕は本当に面白く書く。私は最終検討してアイデアが浮かんだらコメントする程度だ」

しかし、予期しない論争が巻き起こる場合もある。海兵隊編で俳優イ・イギョンの住民登録番号を露出し、日本の君が代が数秒間流れて論争が起きた。「論争になると全く予想していなかったところから起きた。それについては我々の注意が足りなかったし、100%間違ったことをしたと思う。自衛隊の軍歌が分からないからもっと気をつけるべきだったが、視聴者にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない」ともう一度謝罪の意を示した。

実際、人気と論争は切っても切れない関係だ。人々の関心が高くなるほど、実際より過ちが大きく見えることがある。彼は「論争になるたびにスランプに陥った。我々が傷つくだけなら構わないけれど、善良な軍人たちにも迷惑をかけてしまうので、そういう部分が精神的にストレスだった」と述べた。

一方で「本物の男」に声援を送ってくれる視聴者に感謝を表現した。「継続的に声援を送ってくださる視聴者に感謝している。また、撮影を許可してくださった軍の関係者にも感謝したい。信頼して見てくださったおかげでここまで来ることができた」とし、笑顔を見せた。

記者 : キム・ボラ