「ヒットを保証する韓国俳優」ランキングを大発表…彼らが出ていれば間違い無し!?

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シネマコンプレックス(CGV、ロッテシネマなど)の影響で観客が爆発的に増加した2000年代最高の興行俳優はソン・ガンホなのか、チェ・ミンシクなのか、それとも若い血ハ・ジョンウだろうか?

いわゆる“興行保証手形”がどれだけヒットを保証したのかが気になった。それで細かく数えてみた。主演俳優別歴代観客動員数。あまりにも膨大な量であったが、ヒット要素のうち、トップスターのチケットパワーは無視することが出来ないため、意味のある作業だと判断した。

映画振興委員会の公式統計(韓国映画年鑑(1971~2010)を基準にまとめたもので、2011年からは統合ネットワークが基準)数値をベースに21世紀最高のヒット俳優を取り上げてみた。この15年間、観客たちが愛した本当に“信頼して見ることができる”俳優1位は○○○だった。

1位は国宝級俳優ソン・ガンホ(18本)だ。「凍える牙」「青い塩」などの低迷で心を痛めたが、2013年「スノーピアサー」「観相師」「弁護人」で3連続ホームランと共に完璧に再起した。累積観客数も7000万を突破し、最新作「王の運命-歴史を変えた八日間-」は秋夕(チュソク:日本のお盆に当たる韓国の祝日)シーズンに公開され多くの観客を集めたため、その成績に期待が集まる。

2位のリュ・スンリョン(14本)は最新作「客」が(観客動員数)100万を越えられなかったが、「王になった男」「7番房の奇跡」「バトル・オーシャン/海上決戦」など1000万観客を動員した映画が3本もある。2010年以降、その勢いがもっとも凄まじい。ソル・ギョング(22本)は1000万映画2本と300万以上のヒット作品によって3位にランクインし、4位のファン・ジョンミン(24本)はデビュー25年ぶりに「国際市場で会いましょう」で1000万俳優となり、続く「ベテラン」も成功し、連続1000万観客動員に成功した。

「暗殺」のヒットでハ・ジョンウ(20本)、イ・ジョンジェ(15本)の順位が上昇し、並んで観客数5000万クラブに加入した。ハ・ジョンウは10人の俳優の中で唯一の30代であり、10位のアン・ソンギ(19本)は最高年長者だ。また、着実に活動している俳優たちが上位圏にランクインしたという共通点も注目すべきところだ。キム・ユンソク(14本)、チョン・ジェヨン(24本)、チェ・ミンシク(11本)。

オ・ダルスは「10人の泥棒たち」「7番房の奇跡」「弁護人」「国際市場で逢いましょう」「暗殺」「ベテラン」など1000万観客を動員した映画に頻繁に出演した俳優であるが、今回の調査は主演作中心の累積観客数であるため、10位圏内にランクインすることは出来なかった。

配給会社SHOW BOXのチェ・グナチーム長は「無条件的な、盲目的なスターパワーはないようだ。ソン・ガンホ、リュ・スンリョン、ソル・ギョング、ファン・ジョンミン、ハ・ジョンウなどは演技力に対する信頼が高い。観客は“ソン・ガンホが選んで、出演した映画”ならとりあえず信頼する。ソン・ガンホの演技が素晴らしいと思うため、自然に期待も高まる」と明かした。

「ベルリンファイル」「ベテラン」を制作したカン・ヘジョン代表(外柔内剛)は「監督が意図したものを効果役に伝えるとき、スターシステムが安定的であるときが多い」、「10人の泥棒たち」「暗殺」を制作したアン・スヒョン代表(Caper Film)は「確かにチケットパワーはある。しかし、この俳優が出演するからといって無条件にヒットするわけではない。前作で信頼感や満足感を与えた場合、特定の俳優が出るとき“あの映画なんだろう?見ようかな?”と関心を持つ。その関心の底には演技力が裏付けになっていないといけない」とそれぞれ話した。

女優では、初めてダブル1000万観客動員(「10人の泥棒たち」「暗殺」)の主人公、チョン・ジヒョンがわずかな差でキム・ヘスを押さえ、1位の座についた。2位のキム・ヘスは女優パワーが弱い映画界で中心をとっており、ソン・イェジンは「海賊」がヒットし、3位となった。ハ・ジウォンはこの5年間成績が良くなかったが、4位をキープし、オム・ジョンファはハン・ヒョジュ(6位、2453万)より約700万人多く動員し、5位にランクインした。

アン・スヒョン代表は「大衆は俳優より女優からより新しい姿を見たがるようだ。従来の姿から脱皮した挑戦やキャラクターを披露したとき、観客の反応も爆発的だ。時にはその呼応が俳優より強いときがある」と説明した。

アン代表は続いて「これらの人たちに良いシナリオが最初に渡される理由はそのキャラクターにもっとも似合い、演技力が信頼できるためだ。それが一番大きな理由だ。チケットパワーが良く、スター性がよくても作品に合わないといけない。その場合、期待が失望感に変わるのは一瞬だ」と強調した。

記者 : ハ・スジョン