「猫はいる」ヒョヌ“演技は30歳からだと聞くが…まだ足りません”

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写真=SHエンターテインメント
視聴率が20%中盤を記録し、人気を集めたKBS 1TVの毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)「猫はいる」(脚本:イ・ウンジュ、演出:キム・ウォニョン)で主役を熱演した俳優ヒョヌ。彼に地上波ドラマ初主演という栄光をもたらした「猫はいる」は21日、全119話で最終回を迎えた。

ヒョヌが「猫はいる」で演じたヨム・チウンは、劇の序盤では厳格な父親にぶるぶる震え、写真にはまって勉強を後回しにしている平凡なニートだった。そして、大きな事件を経験した後、再び心を鬼にして勉強に邁進し、3年で検事になり、ドラマの後半部の責任を受け持った。全く異なる面を行き交ったキャラクターのせいで、ヒョヌ本人もしばらくの間にわたり混乱を感じたりもしたが、努力と情熱でこれを克服することができた。

ドラマでは3年という時間が流れたが、実際にはこれを演じるヒョヌにはわずか一日という期間しかなかった。ヒョヌは「検事はそんなにたやすくなれるものではないではないか。愛する人を守らなければならないという、どんな義務感で血のにじむような努力をしたものだろうかと思った。しかし、僕は実際にはそんな風にはできないようだ。ドラマなので可能なことではないだろうか」と所感を明らかにした。

「猫はいる」はマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)ではないドラマを目指し、愉快な幕開けを知らせた。コミックミステリーという新概念の夜の毎日ドラマという新しいジャンルで制作された「猫はいる」はなかなか内容を予測しにくいストーリー展開で、視聴者たちの首をかしげたこともある。ヒョヌもこのような展開に、「実は僕たちも驚いた」と率直な考えを明らかにした。「猫はいる」はますます“マクチャン”の香りを漂わせたからだ。

「僕も他の俳優も全員、『猫はいる』は現実的でマクチャンドラマではないと思っていた。ところが、偽装殺人にヤンスン(チェ・ヨンユン)の父親は身分を偽って他の人と結婚して、また甥の娘が結婚すると言って。本当に難しかった。それで、視聴者の立場で考えてみると、一話でも飛ばして見ると本当にどんな内容なのか判断が容易ではなかっただろう」

写真=SHエンターテインメント
それでも「猫はいる」は、KBSの平日ドラマ最大のメリットと言える固定視聴率の確保に成功した。さらに後半に向かうにつれて、視聴率は上昇傾向を見せた。その背景には、俳優たちの“阿吽の呼吸”が大きく貢献した。主演俳優たちはもちろん、共に出演する中堅俳優たちも、お互いによくコミュニケーションをとり話を交わした。この過程で、若い俳優はもう一つの学びを得て、それはヒョヌも同様だった。

「正直、平日ドラマに取り組むと、本当に自分の生活というものがない。作品が一つ終わったら1歳は年を取るので。特に主演を演じると、やることが本当に多かった。でも、良い点はあった。視聴者たちと1週間に5回も会えるから。しかも、先輩方と長い時間を共にすると、演技においても本当に大きく役立つようだ(笑)」

ヒョヌは幼いころから「演技は30歳からだ」という言葉を聞いたと言った。彼は「僕が実際に30歳になってみると、まだ不十分さをたくさん感じる。だから、もう30になったのだから演技に確信を持って頑張りたいと思った。来年からは何かきっかけを作って、心を引き締めて一生懸命努力したい。見守っていてほしい」と呼びかけた。

「猫はいる」の終了後、しばらく休息をとるというヒョヌは、休む間に運動と読書などに邁進し、落ち着いて次回作を準備するという計画だ。依然として演技に対する欲に満ちた彼の話し方と眼差しから、新たに始まる彼の演技人生がどれほどもっと華やかに花を咲かせることができるのか、非常に楽しみだ。

写真=SHエンターテインメント

記者 : チャン・ヨンジュン