キム・ヨンジャが告白「在日韓国人の夫とは仮面夫婦だった」

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写真=MBN「オウリム」スクリーンショット
1970~80年代を風靡した元祖韓流スターことキム・ヨンジャが、「仮面夫婦生活をしていた」と打ち明け、視聴者の心を痛ませた。

韓国で29日に放送されたMBN「チェ・ブラムの物語の森 オウリム」(以下「オウリム」)には歌手キム・ヨンジャがゲストとして出演し、40年の歌手生活の音楽に関するストーリーや日本進出のエピソード、18歳年上の夫との結婚生活など波瀾万丈だった人生のストーリーを伝えた。

キム・ヨンジャは15歳の若さで歌手デビューを果たし、1970~80年代に韓国と日本を行き来しながら韓流を切り開いた第1世代の韓流歌手である。海外出身の歌手としては初めてオリコンランキングを席巻し、15回も1位を手にして演歌の女王に浮上した。キム・ヨンジャは1988年のソウルオリンピックの閉会式で披露された「朝の国から」で日本のトップアーティストだけが出演できるNHK「紅白歌合戦」にも出演した。

特にこの日の放送でキム・ヨンジャは「アメリカとヨーロッパ、南米や北朝鮮まで訪れ、様々な公演を披露した。公演で得た収益は1000億ウォン(約104億円)以上であり、一日で1億ウォン(約1004万円)を稼ぐほど忙しいスケジュールをこなした。しかし、結婚と同時にすべての財政権を夫に渡し、お小遣いをもらいながらハードな公演スケジュールを行った。正直、マリオネットになったような生活で離婚を考えたことも数十回あったが、離婚という汚名が祖国である韓国に迷惑をかけるのではないかという気持ちで諦めた」と伝え、辛かった当時を振り返った。

続けて「子供が欲しかったが、夫は要らないと言った。私に時間を多くかけるので、子供まで育てる余裕はないということだった。子供がいなかったので、お互いにできる会話は音楽の話だけだった。そうやって自然と会話がなくなった」と心苦しかった結婚生活を告白し、熱い涙を流した。

キム・ヨンジャは「夫に収入を聞いたことはなく、銀行にも行ったことがなかった。ある日、行ってみたら私名義の財産は何もなかった。夫に聞いたら何も残っているものはないということだった。夫が日本での活動を望まず、ファンに引退の手紙を送った。私はすべてを諦めるとしても、歌だけは諦めることができなかった。そうやって夫と離婚して受け取った慰謝料はゼロだった。目の前が真っ暗で、どうすればいいのか分からなかった」と厳しかった過去を打ち明けた。

長かった沈黙の時間を破って表舞台に出てきた演歌の女王キム・ヨンジャが打ち明けるこれまでのストーリーを盛り込んだ「オウリム」は、同日総合編成チャンネル及びケーブルチャンネルの教養番組の視聴率1位を記録した。「オウリム」は韓国で毎週月曜の夜9時55分に放送されている。

記者 : ファン・ソヨン