【REPORT】ソンジェを送る超新星…涙に包まれたOne Night Carnival

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バンドセットのライブと本音トークに会場が沸いた!

人気男性6人組、超新星が8月12日、さいたまスーパーアリーナで『超新星 ファンミーティング 2014 「I believe 」』を開催。ボーカルを担当するソンジェが今月入隊を予定しているため、彼の入隊前の日本でのラストイベントとなった。
イベント前日、リーダーのユナクは「明日はソンジェの色々なパフォーマンスが見れると思う」と明かしていたが、この日の主人公はソンジェ。バックにバンドを従え、生音でのゴージャズなセットに、「これは普通のファンミじゃない、ソンジェを盛大に送り出そう」との思いが読み取れた。
メンバーは、オープニングの「Beautiful」からダンスナンバーを3曲続けて放ち、会場の熱気はファンミというよりコンサート。実に贅沢なパフォーマンスに会場は大きく沸いた。

ダンスナンバーの後は、お楽しみのトークコーナー。まずは「ハンサムな顔、幻想的な比率、リードボーカル。そんなソンジェもただの人?」と題したシルエット・トーク。答えるメンバーの前にはスクリーンが設置され、声もボイスチェンジャーで加工。誰の答えか分からない仕掛けにメンバーの本音が引き出される。そんな証言から浮かび上がった素のソンジェとは?

お母さんが片付けに来てくれる日曜日は部屋がきれいだけど、それ以外の曜日は部屋が汚い。高校時代、ガールフレンドに振られたことがあるけど、その理由は「ソンジェの顔が自分より綺麗で、自分以上に注目される」と相手が思ったから。ソンジェは「センター病、センター本能」と呼ばれるほどセンターで歌うことが大好き、などなど。
爆笑トークが会場を笑いの渦に巻き込んだが、最後は「ソンジェ君がいないと超新星はダメ。ソンジェ君がいたから、僕らはここまで来れた」と締め、これぞリアルな本音だった!


今宵はソンジェを送るOne Night Carnival

続いたのは「コンサートでのベスト・パフォーマンス・ランキング」コーナー。メンバーそれぞれが自分の思うベスト・パフォーマンスを二つずつ挙げ、6人中3人がソンジェ feat. グァンスで演じた「One Night Carnival」をセレクト。ちなみに全員の回答は以下の通りだ。ユナク:ゴニルの「私がオバさんになっても」と「One Night Carnival」。ゴニル:ソンモのマジック、ソンモ&ゴニルの「Trouble Maker」。ジヒョク:ソンモのマジック、ソンジェの「Bar Bar Bar」。ソンジェ:ソンモの「Only You」とジヒョクのタップダンス。ソンモ:ジヒョクのタップダンスと「One Night Carnival」。グァンス:「One Night Carnival」。

超新星は昨年、「One Night Carnival」の原曲の歌い手、氣志團主催のイベント「氣志團万博」に出演しているが、それはソンジェのパフォーマンスがきっかけだったという。となれば、続く歌はもちろん「One Night Carnival」! ソンジェだけがステージに残り、スポットライトを浴びながら、ジャケットから長ラン(氣志團團長、綾小路翔と同じ赤のライン入り)に生着替え。後から同じ長ランに着替えたメンバーも合流し、ユナクが「今日はOne Night Carnivalのような夜になりたいと思います。盛り上がっていますか? ソンジェ君の魅力にハマってますか?!」と煽る。そしてエンディングではソンジェが美系のドヤ顔をキッチリと。全員が「アホー」と声を合わせ、祝祭ムードの華やかなパフォーマンスが別れの辛さを吹き飛ばしていた。


思いをタップリ込めたソロ曲をプレゼント

大いに盛り上がった後はビデオ上映で一息。ソンジェが自分の目線がそのまま映像になるカメラを頭に設置し、プライベートライフを大公開。自宅マンションから愛車のアウディを運転し、レコーディング・スタジオに向かう様子などを映し出した。

その間、黒のスーツに着替えた彼はステージに戻り、「僕が個人的に大好きな曲」という「雪の華」(原曲:中島美嘉) を披露。さらに「ファンが僕を忘れないように」との願いからソロ曲「Remember you」を初お披露目し、再び6人が揃って、L'Arc~en~Cielの疾走感溢れるロック・ナンバー「Driver's high」を歌えば、会場のテンションは再びアップ。メンバーもステージ前に広がるT字型の花道を利用し、ダイナミックに魅せる。
その後もオリジナルのダンス曲で魅了し、「Stupid Love」のパフォーマンス時にはソンジェと視線の合ったユナクが彼に向かって右手をかざして敬礼(忠誠) のポーズ。入隊経験者が先輩“らしさ”でリードした。さらにヒット曲を連発し、「今すぐ君に届けたい」ではファンの大合唱で会場が一つに! メンバーはフロアに降り、会場を一周しながら、ファンにプレゼントを渡していた。


「もっと格好いい男になって帰ってきます」

チームとしてのライブの後は、ソンジェとファンとの交感タイム。まずは彼が自宅の机で書き上げた直筆の手紙を読み上げる。

「To 愛しいMILKY WAY(超新星のファンクラブ)
皆さん、元気ですか。ソンジェです。こんなふうに皆さんに直接手紙を書くのはちょっと変ですね。この5年間、ずっと僕ら超新星と僕のそばで、一所懸命応援してくれて、愛してくれて、とても感謝しています。言わなくても分かるでしょう? 僕は入隊を迎えますが、まだ実感はしないんですけど、もろもろ緊張するし、震えているし、複雑な心境です。

僕に会いたくても、少し待っててくださいね。しばらく離れているけど、その間にもっと格好いい男になって、帰ってきます! この気持ちが皆さんに届きますように。ずっと愛してます」
そう読み上げた後にはモニター画面に「いつか帰ってくる」「苦しくても、じゃあね」「切なくても元気でね」とのメッセージが。実はこれらはX-JAPANの「TEARS」を韓国語でカバーした「チャムシマン・アンニョン」(歌:M.C the MAX) の歌詞から採ったもの。彼は「愛する資格を備えた僕になって、君のそばに戻ってくる。苦しくても、暫くの間、さようなら」という詞に自分の思いを重ね、ソロでこのバラードをじっくりと歌い上げた。
その後、彼はクレーンに乗って、スタンド席の上の方までご挨拶。手を振りながら、ファンの一人ひとりと視線を合わせるようにし、「ありがとう」の言葉を添えながら、ファンの声援に応えた。

ステージに戻った彼を待っていたのはメンバーからのビデオメッセージ。一人ずつ「元気で!」との言葉をかけ、ソンジェは笑顔を浮かべ、途中頷きながらメンバーのメッセージをしかと受け止める。そして上映後に、見送る5人が歌ったのはファンへの感謝の気持ちを込めた「Foy You」。だが、ここでは「離れてる時もずっと信じてた君を」という詞を「信じてたソンジェを」に歌い替え、ソンジェに向けて「これからもずっと一緒だよ」という願いが。歌い終えた仲間をソンジェは熱き抱擁で迎えていた。


「二年後も、俺んとこ来ないか?」

普段は滅多に涙することがないというソンジェだが、メンバーの最後の挨拶に、彼の目から涙が。
「実は今回のファンミーティングは悲しい感じはダメだと思って頑張りましたけど、しょうがないですよね。僕よりメンバーたちと待ってくれるMILKY WAYの皆さんがもっと大変だと思います。頑張ってください。そして、僕がいないけど、僕たち超新星をMILKY WAYが絶対守ってくれると信じていますので、皆さん、宜しくお願いします。今日も皆さんの力をたくさん食べて、お腹一杯です。ちょっとだけ、ちょっとだけ、待っててください。『さよなら』じゃなくて、『また会いましょう』」
そして締めの挨拶を求められたソンジェは感極まり、がっくりと膝に手を付き、一言も発せず。会場からのソンジェ・コールに勇気づけられ、再度涙しながら身体を起こし、「君たちは」「MILKY WAY」というコール&レスポンスで締めた。
一度は舞台袖に下がりかけたメンバーだが、ユナクがソンジェに対し「もう一度、挨拶を」と呼びかけ、全員で花道前方ステージへ。そしてソンジェが本当に最後のメッセージを述べた。

「僕は今日は絶対泣かないと決めてステージに立ったんですが、最後に結局、泣いちゃいましたね。皆さんにお願いしたいことがあります。僕が入隊している間、日本語の勉強を頑張るので、代わりに、皆も韓国語の勉強を頑張ってください。そして二年後にも、俺んとこ来ないか?」

ロック、バラード、パンク、そしてダンス曲とボーカリストとして幾つもの表情を見せてくれたソンジェ。それは入隊前に自分の魅力を全て見せようという意欲を感じさせるものだった。そして、彼の最後の台詞は「One Night Carnival」のイントロから。この日、会場は涙に包まれた、一夜限りのカーニバルとなった。

振り返れば、2011年10月、ユナクが入隊前最後のイベントを行ったのも同じ会場だった。そして彼の入隊時、代わりに新メンバーを入れるプランもあったという。でも、それはメンバーの猛反発に合い、頓挫した。メンバー間の友情が試練を乗り越えるバネとなっている超新星。除隊後、彼がチームに復帰すれば、再び、メンバーもファンもソンジェを暖かく迎えてくれるはず。その日が楽しみでならない。

【PHOTO】超新星、ソンジェ入隊前ラストイベント!“ソンジェを盛大に送り出そう”

ライター:きむ・たく

『超新星 ファンミーティング 2014 「I believe 」』
日時:2014年8月12日(火)17:00開場 18:30開演
会場:さいたまスーパーアリーナ

【セットリスト】
01. Beautiful
02. Are you ready
03. Winner
04. One Night Carnival
05. 雪の華
06. Remember you
07. Driver's high
08. She's gone (韓国語)
09. Stupid Love (韓国語)
10. クリウンナレ
11. 今すぐ君に届けたい
12. Super Star
13. Shining Star
14. ジャムシマン アンニョン
15. Foy You
16. 愛言葉

超新星JAPAN OFFICIAL SITE:http://www.choshinsei.com/

記者 : Kstyle編集部