水木ドラマは“気の強いお姉さん”たちが占領…チョン・ジヒョン&イ・ヨニ、IUを泣かせた?

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写真=TVレポート DB
ついに火蓋が切って落とされた。面白さも活躍も優劣をつけることができないほどだ。気の強いお姉さんたちが思い切ってお茶の間を訪れると、目を逸らすことができない。本当の戦いはここから始まる。

まずは、チョン・ジヒョンとキム・スヒョンから笑った。18日に韓国で放送されたSBS「星から来たあなた」(脚本:パク・ジウン、演出:チャン・テユ)の第1話は、15.6%(以下全国基準、ニールセン・コリア)の平均視聴率を記録した。7.0%を記録した「ミス・コリア」の倍以上になる記録だ。

十分に予想できる結果であった。大人気のうちに最終回を迎えた前番組「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」の視聴者が流入する可能性もあり、チョン・ジヒョンとキム・スヒョンという夢のようなキャスティングのおかげで「ミス・コリア」よりも多くのスポットライトを浴びていたからだ。

しかし「ミス・コリア」の勢いも手ごわい。演技力への批判がつきものだったイ・ヨニは、驚くべきイメージチェンジで期待以上の演技を見せてくれた。イ・ソンギュンとイ・ソンミンはいつもの信頼できる演技で、自然にドラマに溶け込む“達人”の一面を見せた。

ドラマ「パスタ~恋ができるまで~」に続き、再びタッグを組んだクォン・ソクチャン監督とソ・スクヒャン脚本家の相性も、レベルが上がっていた。「ミス・コリア」の主演陣の中で一番若いイ・ヨニが、思う存分遊べる環境が整ったわけだ。期待が高まるしかない部分である。

化粧も落とせずに寝付いたり、昨日に食べていたガムを翌日も食べ続けるタフな女性に変身したイ・ヨニの姿は新しかった。特に“タバコに対する演説”は最も印象的だった。「フィルターを逆にしてとんとんと叩くの。葉がぎっしりと詰って楽に吸えるからね」という生き生きとしたセリフを自然にこなした。

写真=MBC「ミス・コリア」、SBS「星から来たあなた」、KBS 2TV「キレイな男」スクリーンショット
チョン・ジヒョンの勢いも凄まじい。存在感だけで見る人を圧倒するカリスマ性をアピールした。9頭身の完璧なボディラインに、サングラスをかけたまま他人には視線も向けないチョン・ジヒョンの姿は、トップスターチョン・ソンイそのものだった。彼女以外の誰がチョン・ソンイ役を演じられるかという疑問が浮かぶほど、完璧なシンクロ率を誇った。

カフェモカを手に持って撮った写真を自身のSNSに掲載し、「疲れた午後は、やっぱり甘いモカラテが最高。ムン・イッチョム先生がなぜモカの種を隠してきたのかが分かる。ムン・イッチョム先生、サンキュー♡」(ムン・イッチョムが持ってきたのは綿。韓国語で綿は“モッカ”で“モカ”と発音が似ている)というコメントを書き込むシーンはまさにキャラクターのすべてを語るウィットに富んだシーンだった。パク・ジウン脚本家の奇抜なセリフとユーモアは、ドラマへの集中度を高めることに一助した。多少重いキム・スヒョンの存在感と対比し、ドラマのバランス維持にも役に立った。

人の前では「悪質な書き込みなんかは見ない」と堂々と言いながらも、部屋では悪質な書き込みを読んで泣きながら眠るチョン・ソンイの姿は、少しも憎らしくなかった。頭は悪いが可愛らしいチョン・ソンイは「10人の泥棒たち」や「猟奇的な彼女」で地位を確立したチョン・ジヒョンが最も得意とするキャラクターだ。

このように「星から来たあなた」と「ミス・コリア」は優劣をつけがたいほどの面白さと斬新さで視線を引きつけた。視聴率の面では2倍差が出たものの、「ミス・コリア」の制作陣はいくらでも裏番組を追いかけることができるという自信に満ちている。

「星から来たあなた」の制作陣も強気な抱負を語る。このまま上昇を続け、水木ドラマの1位を固守するという覚悟だ。これにチョン・ジヒョン、イ・ヨニの演技対決という見逃せない観戦ポイントが加わり、水木ドラマの視聴率競争はより興味深くなった。

一方、二人の女優の活躍の裏で、IU(アイユー)は泣いている。同じ時間帯に放送されたKBS 2TV「キレイな男」は3.5%の視聴率にとどまった。競争作を追撃するには差があまりにも広がってしまっているのだ。すでに展開が中盤に入った「キレイな男」が、第1話から確かな視聴層を確保した二つの作品を追いかけるのは、かなり難しいように思われる。

水木ドラマはすでに気の強いお姉さんたちの遊び場となった。チョン・ジヒョンとイ・ヨニ、最後の勝者は誰なのか。女神たちの戦いに内外から関心が寄せられている。

記者 : キム・ジヒョン