Vol.2 ― 放送終了「秘密」2%足りなかった意外な結末

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※この記事にはドラマ「秘密」の結末に関する内容が含まれています。
写真=KBS
次の展開を予想することのできなかったKBS 2TV水木ドラマ「秘密」(脚本:ユ・ボラ、チェ・ホチョル、演出:イ・ウンボク、ペク・サンフン)がハッピーエンドで幕を閉じた。劇中では話が進むにつれ、チソンが自ら歌ったOST(劇中歌)「嵐が丘」や劇中に登場したフランスの作家ロマン・ガリーがエミール・アジャール名義で書いた書籍「これからの一生」などの内容に言及し、復讐で始まった愛は破滅を招くという伏線が登場していた。ほとんどの視聴者は悲劇的な結末を迎えるだろうと予想していたがどんでん返しがあった。だが、それも十分に予測できる結末だった。

韓国で14日に放送された「秘密」最終話で、カン・ユジョン(ファン・ジョンウム)は父親が経営していたパン屋を取り戻し、海外勤務を終え戻ってきたチョ・ミニョク(チソン)との愛を叶えた。恥知らずな行動で恋人だったカン・ユジョンを裏切ったアン・ドフン(ペ・スビン)は、息子サンの幸せな姿を見て遅れながらも罪悪感を感じ、法廷に自ら出席し、宣告を言い渡された。もちろん法曹人としての資格も自ら諦めた。

チョ・ミニョクとの結婚を控えていたシン・セヨン(イ・ダヒ)はストーカーのように執着していた気持ちを諦め、チョ・ミニョクのそばからクールに去った。またチョ・ミニョクの右腕だったチェ・グァンス(チェ・ウン)はカン・ユジョンの後輩ヤン・ヘリ(アン・ジヒョン)と恋人になった。チョ・ハンイル(イ・ドクファ)会長はチェ・グァンスの兄チェ・グァンミン(イ・スンジュン)を婿として迎え入れ、誰一人として幸せでない人はいなかった。

これに先立ち、ドラマ導入部で描かれ、話の中心でもあったひき逃げ事故に関して視聴者の間では意見が分かれていた。チョ・ハンイル会長やシン・セヨンがソ・ジヒ(ヤン・ジンソン)を殺したという見方や、事故当日にアン・ドフンが轢いたのは人ではなくドラム缶だったという推測もあった。しかし、結局ソ・ジヒはアン・ドフンの車に引かれて死亡したことが明らかになった。

それでもチョ・ハンイル会長とシン・セヨンがソ・ジヒの存在が気に入らず、彼女を脅したのは事実だった。ソ・ジヒは雨の日、自分を追いかける正体不明の暴漢から逃げる過程でアン・ドフンの車に轢かれたのだ。

特に、カン・ユジョンの息子サンの行方についてネットユーザーの間では多くの推測が飛び交った。死なずに生きているという意見が多く、養子縁組をしているか保育施設で育てられているだろうと予想されていた。サンは結局アン・ドフンの母親パク・ゲオク(ヤン・ヒギョン)が不妊で苦しんでいる家庭に養子に出したことが明らかになり、視聴者の心を痛ませた。サンの存在がアン・ドフンの将来の足手まといになると判断し、刑務所から連れ出して死亡したことに偽装していたのだ。このすべての事実を知ったカン・ユジョンは息子を取り戻そうとしたが、子供の幸せのために諦めた。

放送終了を控え制作陣は「視聴者からの多くの関心があるだけに、インターネット上には結末を予想する書き込みが多いが、本当の結末とは程遠い」と伝え、期待を高めていた。しかし、実際の結末はネットユーザーの予想とほぼ一致しており、どんでん返しがあるだろうという期待に応えることはできなかった。

放送後、視聴者掲示板やTwitterには、「チョ・ミニョクにはもう会えないのでしょうか」「シン・セヨンはどこに行ったの」「結末は残念だけど、よく考えてみると良いと思えてきた」「最高だった結末」「非現実的だ」「誰でも予想できた結末」「予想通り。虚しいね」「ありえない結末。最後でいきなりシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)になっちゃった」などの書き込みがあり、視聴者はドラマの放送終了への寂しさやドラマの序盤・中盤とは違って予想の範囲内だった結末に対する残念さを表した。

「秘密」の後番組は、チャン・グンソクとIU(アイユー)が主演を演じるドラマ「キレイな男」(脚本:ユ・ヨンア、演出:イ・ジェサン、チョン・ジョンファ、シン・ヨンフィ)が韓国で20日夜10時にスタートする。

記者 : キム・ボラ