神話、デビュー15周年コンサート“15年後がさらに期待される”

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「50歳になっても神話は平気で活動できると思います。前例がなかっただけです」

デビュー15周年を迎えた韓国最長寿アイドルグループ神話(SHINHWA)のリーダーのエリックは、「これから15年後に神話はどうなっていそうか?」という質問にこう答えた。実際15年後に神話は、6人のメンバーのうち4人が50代になる。激しいダンスを踊りながらファンにハートを描き「サランヘヨ(愛してる)」と言う50歳のアイドル、想像できるだろうか。

しかし、エリックの言葉は単なる冗談には聞こえなかった。もしかすると、彼らが本当に前例のないことを遂げてしまうのではという気さえした。実際、神話は同じ時期にデビューしたアイドルグループが解散したり、バラバラになり、ファンにも忘れられる時代にも、粘り強く活動を続け、現在進行型のアイドルグループであることを見せ付けているからである。

17日午後に開かれた15周年記念コンサート「THE LEGEND CONTINUES」でも、彼らは変わりのない底力を誇示した。メンバーらは3時間あまりの間、体操競技場のあちこちを走り回り、デビュー当時並みの体力でステージを沸かせた。元祖野獣ドルと呼ばれる彼らの激しくパワフルなダンスや歌、華麗なステージも相変わらずだった。

さらに音楽的には新鮮さまで加えた。今回の15周年コンサートは、ほとんどの曲が新しく編曲され、以前のコンサートとは一味違うステージとなった。またファンコミュニティの応募を通じて、コンサートではあまり歌われなかった、ファンたちのライブで聴きたい曲「Only One」や「On the road」を披露するなど、ファンのためにステージを飾った。

しかし何よりコンサートの会場を埋め尽くしたのは、15年という長い月日を共にしてきた神話とファンとの絆であった。コンサートにきたファンの年齢層は、15年という歳月を如実に表していた。応援ボードを持つ10代の少女から、子供と手をつないで来た母親、そして妊娠しているファン、恋人や夫と一緒に来たファンなど、多様な職業と年齢層のファンがコンサート会場を訪れた。

メンバーたちはコンサート中に「ファンとともに年をとっていく。だから、ファンたちと共感し合うことができると思う」と語った。彼らはコンサートで結婚や家族計画などについて、ファンたちと自分たちの将来について語り合った。そしてこのような彼らの言葉には今後15年、25年後も神話はファンたちとともに年をとっていくという期待と信頼が込められていた。

さらに神話はコンサート中に、ファンに近づいて親指を立てた。これは15年間神話として活動を続けられるように応援をしてくれたファンへの感謝の気持ちであると同時に、彼らの深い友情に対する自負心、そしてそれを守った約束の印だった。

エリックの言う通り、15年後、50歳になっても活動を続ける神話を期待するのは、決して無理な話ではなかった。もちろん、肉体的に大変かも知れないが、ともに年をとっていき、それを理解して共感してくれる頼もしいファンたちがいるため、心配する必要などない。ファンたちとともに呼吸しながら15年間を走り続けてきた彼らの15年後が期待される。

記者 : チョン・ヒョンジン、写真 : ユ・ジニョン