「三銃士」Wonder Girls イェウン“2AM チャンミンさんのせいで戦士になった”

OhmyStar |

写真=JYPエンターテインメント
ミュージカルにデビューしそうなWonder Girlsのメンバーとして、ソヒかヘリムを考えていた。音楽だけに満足せず、将来的に演技にも挑戦したいという抱負を持っていたからだ。しかし、以外だった。イェウンが、ミュージカルデビューを果たすのだ。音楽プロデューサーを夢見るイェウンがミュージカルデビューすると言われ、その本音がとても気になった。アイドルが語る、ミュージカルについての本音は何なのかという質問が浮かんできた。

だが、今回のインタビューでは新しい面を知らされた。演技にもともと関心が高かったという点だ。ミュージカルデビューを果たす前に、すでに幼い頃から「ハムレット」を読んでオフィーリアに心酔し、オフィーリアをそのまま真似したほどだというから、今回のミュージカルへの挑戦はイェウンにとって、関心外の領域に挑戦するのではなく、反対に彼女の中に潜んでいた演技という羽を羽ばたかせるきっかけになったことが分かった。

「歌は歌うのではなく、作り上げていくもの」だというイェウンの表現からは、「演技は単純に別人の人生を真似るのではなく、別人の人生を代わりに生きること」だと話しているようだった。イェウンにとってミュージカルデビューは、新しい領域に挑戦するよりも、自分の中に潜在していた演技という宝物を掘り出すという作業だったのではないだろうか。「三銃士」でコンスタンス役としてミュージカル界にデビューするイェウンの本音を直接聞いてみた。

―今回イェウンが演じるコンスタンスはどのような人物か。実際の性格と似ている部分はあるか。

イェウン:一目惚れして恋に落ちるには、まず備えなければならないものがある。それは、美貌。でも、綺麗なだけの人物ではない。困っている人を見たら、そのまま通り過ぎず助けることのできる温かさを持つ人物。『私にコンスタンスを100%表現することができるかな』という思いで、ミュージカルの映像を見た。コンスタンスの明るく元気な面が、自分ととても似ていた。

―以前はよく知らなかったミュージカル俳優や歌手とも親しくなっていそうだ。演技の上でのパートナー、ダルタニアンとの練習中のエピソードはあるのか。

イェウン:ナム・ギョンジュさんのように輝く星のようなミュージカルの先輩たちと一緒に練習しながら、皆さんによくしてもらったのでとても親しくなった。2AM チャンミンさんが演じるのが主人公のダルタニアン。ダルタニアンが目覚める時、コンスタンス役の私が目の前にいるシーンがある。コンスタンスがあまりにも綺麗なので、『僕の前の天使』と私に話しかけるけれど、チャンミンさんが天使を“戦士”と発音してしまって、皆で爆笑したことがある。天使のはずの私が、ちょっとした発音の間違いで喧嘩に強い戦士になってしまった(笑)

―Wonder Girlsとしては、ダンスと歌で活動していた。でもミュージカルには、ダンスと歌以外にももう一つが加わる。演技だ。イェウンにとって演技とは何か?

イェウン:キャラクターにハマって演じているけれど、観客から好感を買わなければならないのが演技だと思う。自分が考えるよりも、さらに表に現れるように演じなければならない。自分なりには真剣に演じているつもりだが、後ろの方の席の観客にももっと感情を伝えたいと思う。先輩たちが温かい演技のアドバイスをたくさんくださるので、インタビューの場を借りて感謝の言葉を申し上げたい。『こういう部分の演技は、先にこういう所を考えた上で動線を工夫してみて』などのアドバイスをいただいた。台本の分析の仕方と、発声の仕方についても色々学んだ。

写真=MMUSICAL
―ミュージカルナンバーはどのようにこなしているのか。

イェウン:思ったより難しい。パク・ジニョンさんに『イェウン、君は発音が正確すぎる』と言われるほど、私の発音は歌手の中では正確な方。でも、ミュージカルナンバーをこなすには、大衆音楽を歌う時の私の発音では、全然足りない。ミュージカルナンバーは大衆音楽より歌詞を正確に伝えなければならない。スタイルと個性が重視される大衆音楽とは違って、ミュージカルナンバーは感情と歌詞の伝達が最優先。ステージでの呼吸も、大衆音楽を歌う時とはまったく違う。

―初めてミュージカルに挑戦して、演技について何を感じたのか。

イェウン:牢獄に入るシーンがある。これまでは牢獄に入るようなことはなかったので(笑) このシーンについて真剣に悩んだ。その場所は実際にある所だと言われて、遺跡の写真を調べたり、どのような人が閉じ込められていたかもインターネットで検索したりして、牢獄について勉強していると以前とは違う感じがした。

実は、大衆音楽を歌う時に極度の恐怖を感じながら歌ったことはない。でも、ミュージカルの中の牢獄について勉強してからは変わった。ブルブル震えるとでも言うべきかな?牢獄のシーンを演じる時は、緊張でのぼせてしまう。

また、ミュージカルのステージに立ったことがないので、自分でも気づかないうちに顔を下に向けている時がある。でも、そのような姿勢は間違っていることがわかった。自分の感情に忠実になって下を向いているけれど、客席からは私の顔が見えないはずだから……自分の感情を優先するよりは観客を意識して、下を向く習慣を直すようになった。

―ミュージカルで歌った経験が、自身の音楽人生にどのような影響を及ぼすと思うか。

イェウン:Wonder Girlsが歌った楽曲のなかで、最も多いのが愛に関する曲。でも、ミュージカルナンバーは愛以外にも他の感情を持って歌いこなさなければならないものが多い。例えば牢獄に閉じ込められる時は不安、絶望のどん底から希望に向かって進む感情など、様々な感情の歌を歌いながら音楽的な幅が広がることが感じられる。今後の自分の音楽人生にも重要になる様々な感情を、ミュージカルナンバーから学ぶことができた。

―メンバーのソネが結婚した。イェウンの理想のタイプは?

イェウン:私を理解してくれて、心の広い男性が理想のタイプ。大衆音楽をしていると、感情のうねりが激しくなりやすい。そのような私のすべての面を理解してくれる、会えばら気が楽になる包容力のある男性が好き。

―どのような恋愛を夢見ているのか。

イェウン:友だちのような恋愛をしたら、お互いの心が合うんじゃないかと思う。

記者 : パク・ジョンファン