「殺人の告白」チョン・ビョンギル監督、原題は“悪魔の涙”?これは知っていてほしい!

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チョン・ビョンギル監督、初の商業映画デビュー「娯楽スリラーという考えで作った」

男の荒さと緊張感溢れる韓国型のスリラー映画が登場した。映画「殺人の告白」の特徴についてチョン・ビョンギル監督が説明した。

チョン・ビョンギル監督は29日、ソウル東大門(トンデムン)MEGABOXで開催されたマスコミ試写会の場で「観客が面白く見られる娯楽スリラーを、という思いがあった」と話し、「連続殺人という刺激的な題材ではあるが、映画が終わるころには、観客の胸に残る何かを伝えたかった。そこで、滑稽な笑いを入れたり、アクションにおいても新たな試みをした」と答えた。

チョン・ビョンギル監督は独立映画(配給会社を通さず、制作者が直接映画館に売り込む映画)「俺たちはアクション俳優だ」でデビューし、「青年暴徒猛進歌」など、独立映画界から期待が寄せられている映画人だ。「殺人の告白」はチョン・ビョンギル監督の初の商業映画であり、大衆とはアクションスリラーを通じて疎通することになった。

続けて「『俺たちはアクション俳優だ』が終わった後、準備していた映画が途中でうやむやになっていた。面白いストーリーを書いてみようと思って、済州島(チェジュド)に行って『殺人の告白』を書いた」とし、「初日に全体の3分の1を書いて、早くソウルに戻れそうだと思ったが、それ以上うまく進まなかった部分が映画のどんでん返しであった」と話した。

チョン・ビョンギル監督は「(どんでん返しに対する)悩みで、2ヶ月半もそこに泊まっていた。ほとんど書き終えたが、残りの数枚が書けなかった」とし、「どんでん返しがあると映画的な面白さがあり、時効に対する設定を探る過程が面白いだろうと思った」と付け加えた。

そして「シナリオを書くとき寂しかった。お酒、ノートパソコン、タバコだけの暮らしだったが、ソウルに戻るときにタバコをやめた」とし、「本来、『殺人の告白』は劇中の本のタイトルだった。うちの作家がタイトルをそれにしたいと話した。最初は『悪魔の涙』、『悪魔の告白』などだった。あいにくデビュー作品と同じようなタイトルだが、次の作品も似たようなタイトルだ」と驚きの発表をした。

また、「華城(ファソン)連続殺人事件をテーマにした『殺人の追憶』を早朝に見たが、当時、映画館で変なおじさんが映画を一緒に見ていた。そのおじさんが殺人犯ではないかと、映画が終わるまでそう想像した」と話し、「真犯人が時効の後に世の中に現れたらどうか、本を出版したらどうかと思った」と述べた。

続いて、チョン・ビョンギル監督は「そうしているうちに、日本では殺人の真犯人が本を出版したことが実際にあると聞いた。その殺人犯は醜い容貌だったが、もし殺人犯がハンサムな人なら、どんな反響があるのか。また、許しを求めたら、我々の社会はどう受け入れるのか考えてみた」と話し、映画を構想したきっかけも明かした。

「殺人の告白」は、ある地域で発生した連続殺人事件を題材にし、時効が満了した殺人犯が、事件を担当した刑事と全国民の前で自身がその事件の殺人犯であることを明かすという設定のアクション映画だ。チョン・ジェヨン、パク・シフが出演する。11月8日に韓国で公開される予定だ。

記者 : イ・ソンピル