「フルハウス2」ありきたりな題材で視聴者を確保できるのか

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写真=SBS PLUS

“同居してから恋に落ちる”法則のトレンディな変奏、ターゲットは確かだがアクセスが難しい

男女が同じ家に住む“同居”は、ラブコメディでは定番の題材だった。例えば、2003年には「屋根部屋のネコ」が一番高い人気を得て、2004年には視聴率40%を突破した「フルハウス」が“同居ドラマ”の絶頂を見せた。

そのシーズン2であるSBS Plus「フルハウスTAKE2」(以下、フルハウス2)が放送されている今、これ以上同居は新鮮な題材とは言えない。今年だけでも「屋根部屋のプリンス」「ロマンスが必要2」「花ざかりの君たちへ」など、同居を前面に押し出したドラマでなくても、男女が同じ家に住むことになる状況は頻繁に登場した。

「フルハウス2」は、必要によって一緒に暮らしているが、肉体的関係はない同居の古典的なファンタジーを再現している。“同居してから恋に落ちる”のようなありきたりの設定が陳腐に見えないよう努力した痕跡は見える。ウォン・スヨンの原作漫画とソン・ヘギョ&RAIN(ピ)主演のシーズン1とは違ってシーズン2では、父譲りの“フルハウス”を返してもらわなければならないのは、男性主人公だ。これとともに四角関係の男女4人を同じ家に追い込む予定だ。

写真=イ・ジョンミン
日中韓共同制作のドラマらしく、男性主人公はK-POP韓流をリードするアジア最高のアイドルデュオ「TAKE ONE」と設定された。TAKE ONEのイ・テイク(ノ・ミヌ)とウォン・ガンフィ(パク・ギウン)は、カメラの前では仲が良いが、実際にはお互いをけん制する。これは、もしかしたら現実的なグループの内部事情を見せているのかもしれない。ここに、ファッションデザイナーを夢見ながら合気道の道場を運営しているチャン・マノク(ファン・ジョンウム)がイ・テイクのコーディネーターで偽装就職することで、本格的な同居ストーリーに突入することになる。

22日に放送された第1話のラストシーンは、テイクとガンフィのキスシーンだった。ガンフィが気に入ったスカーフをあえて奪い、それを巻いてステージに上がったテイクがスカーフに首絞められて倒れると、あたかもキスパフォーマンスの一環のようにガンフィが人工呼吸を試みた。二人の男の愛を受ける女、BL(Boy's Love)など少女漫画が好きな女性ファンの好みを積極的に反映しているドラマでは、このように話が一つのイメージを作るために存在しても美徳となる。

ただ、ターゲットとはかけ離れた編成が問題だ。地上波でもないケーブルチャンネルであるうえ、放送時間は昼12時30分、再放送も午後5時で、オンタイムで放送を見ることは難しい。見たいと思っても見られない視聴者が、有料VODでも見るようにするためには、何倍ものアピールが必要になるはずだ。

記者 : イ・ヒョンジン