「蒼のピアニスト」T-ARA ウンジョンの降板が“意図しないPR効果”に?

OSEN |

SBS週末ドラマ「蒼のピアニスト」が前作「紳士の品格」に続き大ブレイクするのか注目が集まっている。それは、完璧なストーリーや俳優たちの熱演もそうであるが、「出演者の降板」「俳優の重なる出演」が占める比重が大きいためだ。

「蒼のピアニスト」は18日の初回放送から視聴者に強烈な印象を与えた。出生の秘密や継母殺害の試みなど、刺激的な素材やチェ・シラ&チョ・ミンギなど中堅俳優や子役の優れた演技力により、視聴者から支持されている。

第1~2話を素材や俳優に焦点を当てた「蒼のピアニスト」は、すっきりしないT-ARA ウンジョンの降板や彼女の代役として急遽チン・セヨンが合流するなどギクシャクするうちに、検索語1位にランクインした。2回しか放送されていない時点で、内容よりはあらゆる負の側面が同ドラマをPRするようになったのだ。

制作陣がウンジョンの降板を報道資料を通じて公式に発表すると、「韓国芸能マネジメント協会」「韓国放送演技者労働組合」などは直ちに「ウンジョンの降板は正しくない行為」という内容の報道資料と声明を発表した。

実際に制作陣は22日、「様々な事情のため、長時間にわたる議論で悩んだあげく、ホン・ダミ役のウンジョンの降板を決めた。後任は現在論議中であり、早い内に決定して『蒼のピアニスト』の視聴者たちの期待に応じるよう、最善を尽くす」と話した。「様々な事情」という理由が付けられているが、それに対する具体的なコメントや詳細な説明がないため、疑惑は更に大きくなった。そのため、数多くのメディアがそれを競って報じたことから、各種ポータルサイトには「蒼のピアニスト」が検索語上位にランクインし、意図しないPR効果を収めた。

この効果は、ネットユーザーを「蒼のピアニスト」のホームページに呼び込んだ。騒動の渦中でも制作陣はホームページに載ったウンジョンの写真を果敢に削除し、しばらく経ってからすぐにチン・セヨンの写真に変えるなど、スピーディーに事を進め、ネットユーザーの好奇心が高まった。

ウンジョンの降板だけが問題ではない。後任のチン・セヨンの出演により、KBS「カクシタル」側が「蒼のピアニスト」の制作陣に不満を漏らした。現在「カクシタル」で女主人公として出演しているチン・セヨンが「蒼のピアニスト」に主人公として出演するのは、長い慣行に反するものだと主張したためだ。

そのため、チン・セヨンの所属事務所も困難を極め、KBSとSBS、そして所属事務所間で葛藤が深まるようであった。しかしチン・セヨンが23日、「蒼のピアニスト」の現場に投入され、事態は一段落ついた。

「蒼のピアニスト」は、今回の事件により率先半分要求半分でPR効果を収めた。放送がスタートして間もない時に議論の的となったため、視聴者の注目が集まっている。だが視聴者は、このような議論よりは緻密な構成に俳優の熱演が加わった“ウェルメイドドラマ”(完成度の高いドラマ)を期待している。制作陣はいち早く議論を払拭させ、完成度の高い作品で視聴者の期待に報いて欲しい。

記者 : チャン・チャンファン