歌手IU(アイユー)が、軍将兵の士気を奮い起こし、戦友愛を固めるための歌「Hugging」を歌った。

「Hugging」は1年前から論山(ノンサン)訓練所に入所する兵士が起床と同時に聞く歌で、将兵の団結のために作られた曲である。

当初、この曲はフィソンが入隊する前から論山訓練所に流されていた。フィソンは昨年11月7日、論山の訓練所に入所してから、前半と後半に教育を受けつつこの歌をいつも聞いている。助教になった今もフィソンは「Hugging」を聞いて目を覚ます。

フィソンは、ヒップホップやソウルなどの音楽に親しみのある若い将兵のために「Hugging」を編曲。彼らの好きな歌手に歌わせることで、本来の趣旨をさらに生かすことができると考えた。

4月の休暇でフィソンは、IUを始め、K.will、キム・ボムス、Mighty MouseのSHORRY J、C-REAL、Aileeなどの人気歌手に「Hugging」を歌ってくれることを頼んだ。もちろん報酬が出るような仕事でもなく、部隊内のみで使用するという約束もした。IU、K.will、キム・ボムス、SHORRY J、C-REAL、Aileeらは、フィソンとの義理を証明するようにそれぞれ無報酬で「Hugging」のレコーディングを行った。

歌謡界の関係者は「『Hugging』は各歌手それぞれのバージョンがある。歌手の特色に合わせてヒップホップやR&B、バラード、ラップなど多様なスタイルの歌が完成された」と話した。

「Hugging」は長さ1分30秒の爽やかで明るい感じのバラード。従来のCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュジック)「祝福します」をフィソンが編曲した。

「抱きしめてください／戦友が幸せに／ 抱きしめてください／みんなが幸せになります ／1日3秒間、感謝とお褒めの気持ちを込めて／抱きしめてください、抱きしめてくれると幸せになります／愛します／祝福します(祝福します)／抱きしめてください／みんなが幸せになります／抱きしめてください。みんなが幸せになります(歌詞)」

しかし「Hugging」は現在、論山訓練所で流されていない。

まず軍は、アーティストの所属事務所と協議し、この曲の使用に合意した。もちろんこのことにはフィソンの努力が大きかった。

しかし現在使われない理由は、合意のうち、この曲が外部に流出されてはいけないという内容が含まれているからだ。

軍は訓練所に流されるこの曲を外部の人が近くで録音することは防ぐことができないため、悩んでいる。このため、すでにレコーディングは終わっているものの、そのような問題の可能性があるためこの曲を使う計画がないというのが陸軍の公式的な答えである。

フィソンが「Hugging」を編曲し同僚をレコーディングに誘ったのは、健全な軍隊生活にひとつでも協力したいという気持ちからだった。この曲がこのまま消えず、論山訓練所に入所する将兵のために使われるためには、軍当局と所属事務所の協議が必要だ。