オム・テウン、イ・ミンホ、キム・スヒョン…キャスティングは“ギャンブル”

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ドラマであれ映画であれ、製作者の立場から見ると「キャスティング」はギャンブルのようなものだ。作品のキャラクターを誰が演じるかにより成功するか否かはもちろん、作品の完成度まで左右されるためだ。

単純に最高の人気俳優、ルックスが良いスター、もしくは人気のあるアイドルをキャスティングしたとしても、最高の成果をあげられるわけではない。韓流スターというブランド価値が作品の成功につながるわけでもない。現代の人々はより賢明であり、より冷静なためだ。自分の好きなスターが出演するのも良いが、作品のキャラクターを一番上手く表現できる適任者に賛辞を送ることもある。

そのような意味で、キャスティングはギャンブルと言える。俳優を選んでを出演させ、最上の効果を挙げること。まさに手に汗握る真剣勝負だ。もちろん成功が保証される俳優や人気スターをキャスティングすると、その確率が上がるのは事実だ。しかし、100%とは言い切れない。逆に失敗したケースも多い。

一例として、水木ドラマで1位となっているKBS 2TV「赤道の男」のオム・テウンの場合、神の一手を置いたと言える。

「赤道の男」は完成度の高いストーリーや斬新な演出力、俳優たちの優れた演技が成功の秘訣として挙げられているが、その中でも主人公であるオム・テウンが最高の秘訣だ。「オムフォース(オム・テウン+force)」と呼ばれてきた彼は、ずば抜けた演技力で視聴者を圧倒している。単に演技だけが上手なわけでもない。復讐の刃を研いでいるソヌというキャラクターが、まるで体にぴったり合った洋服のようによく似合う。共演する俳優たちとの調和も優れている。

どんな作品でもそうだが、「赤道の男」もやはり始めはオム・テウン以外にも何人かが候補に上がっていた。しかし紆余曲折を経てオム・テウンを最終的にキャスティングし、結局彼は視聴者の賛辞のもとで、作品の成功をリードしている。

このようにドラマであれ映画であれ、キャスティングギャンブルは永遠に続くしかない。無名俳優や新人俳優を果敢に起用して大ブレイクする時もあれば、トップスターを選んでも大失敗するような皮肉な展開もある。

過去、無名の新人だったイ・ミンホは「花より男子~Boys Over Flowers」で大ブレイクし、本人もスターになり皆を驚かせた。また、MBC「太陽を抱く月」のキム・スヒョンがこのようなブームになるとは、ドラマを作る側にも想像できなかったことだ。結局、作品にとってもプラスになり、俳優も幸せになる「神の一手」になったのだ。

記者 : ユン・ガイ