「NELL」4年のブランクを感じさせない彼らの感性“寂しくも温かい音”

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写真=Woollim Entertainment

[Album review] 5thアルバム「SLIP AWAY」で復帰したNELL

「NELLだ!」

他の言葉はいらない。その一言で十分である。時間は経っても彼らの感性は変わらない。なぜこれだけ頑なに長い時間アルバムの準備をしたのかが伝わってくる。

10日に公開された5枚目のフルアルバム「SLIP AWAY」は、4年というブランクが全く感じられない作品だった。「The Ending」から始まり「そして、残されたものたち」「Beautiful Stranger」を経て「SLIP AWAY」に続くNELLの“音”は寂しくも温かかった。

アルバム発売日を決めた後もNELLは最後まで忙しかった。忙しい中にも、ある日突然ニューヨークに飛んでは、すぐロンドンに行って録音作業を行った。そのため「果たして予定された日にアルバムが出せるか」疑問に思うファンもいた。

しかし、4人が完成させた作品は既存の感性と一貫性を保ちながらも、クラシック楽器が加わりより豊かな感じを与える。簡単に予測できないメロディの展開、静かだった旋律が瞬時に吹き荒れるような音楽は“激情的”という言葉を連想させる。

それだけではない。無関心のようでいて哀れみを感じるキム・ジョンワンのボーカルは、真昼よりは深夜に近く、春よりは初冬に近い。昼間の気温が20度近かった昨日ではなく、雨が降る前の今日の曇った天気を知っていたのではないかと思われるほど、しっとりと歌い上げられている。

NELLはカムバック初の活動としてコンサートを選んだ。「頭の中の考えと心の中の感情を解くことに集中した」という4人が、久しぶりに立つ自身のステージの上で、どんなエネルギーを爆発させるか注目される。

NELLのコンサートは14日と15日両日間、ソウル松坡区(ソンパグ)芳夷洞(バンイドン)のオリンピック公園内のオリンピックホールで開かれる。

記者 : イ・オンヒョク