「アイルランド」カン・グクから「シークレット・ガーデン」ジュウォンまで、まさにヒョンビン

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ヒョンビンの公式ファンクラブ「The Space」の運営陣に会った

「残りの軍生活、元気にやってほしいし、精神的なストレスはできるだけ受けないでほしいし、健康が一番なんでとにかく元気でいてほしいです」(キム・ギョンヒ)

ヒョンビンの韓国公式ファンクラブ「The Space」。ファンクラブの会員だけで2万人を超える「The Space」の運営陣2人を「OhmyStar」が取材した。一人は鞄デザイナーのキム・ギョンヒさん、もう一人は家具の会社に勤め、一男一女の母親でもあるキム・ヒソンさんだ。

特に、キム・ヒソンさんの場合、娘がアイドルグループINFINITEのファン。二人は、それぞれヒョンビンとINFINITEについておしゃべりをしながら、母親と娘としてでなく、同じファンとしてなく話を交わすという。

「The Space」運営陣のキム・ギョンヒさんとキム・ヒソンさんは、二人ともドラマ「アイルランド」からヒョンビンのファンになり、約8年間惜しまずヒョンビンを応援してきた。ヒョンビンが軍隊に服務する期間に運営陣となった二人。ヒョンビンと身近で接する機会がほとんどないにも関わらず、ヒョンビンへの愛情は変わらないように見える。


「『アイルランド』のカン・グク、覚えてますよね」


―いつからヒョンビンのファンになりましたか。

キム・ギョンヒ:「2004年からヒョンビンのファンでした。そのとき、ヘッバン(黒米)のCMで新入社員の役をしたんですが、白いワイシャツがあまりにも似合ってて。肩の線がとにかくきれい。その時は名前も正確に知らなかったんですが、そのCMのヒョンビンを見てファンになりました。その後ドラマ『アイルランド』を見て、完全にファンになったんです。まっすぐなイメージ、そこが好きでした。それから、彼について段々知るようになって、さらに好きになりました」

キム・ヒソン:「『アイルランド』でスーツ姿で立っている無口なグク。その雰囲気があまりにもよかった。びっくりしたんです。“あの人だれ?”って。それから“うちのグク”になりました(笑)」

―ヒョンビンの作品の中では、何が一番好きですか。

キム・ギョンヒ:「イム・スジョンと共演した映画『愛してる、愛してない』が、自分としては一番好きです。実はこの映画、商業的にとても面白いとは言えませんが、静かに流れる映像の中でヒョンビンがそれまで積み重ねてきた演技が全部溶け込んでいるような気がしました。手だけ映っても演技してるし、後姿だけでも演技してる感じ、台詞が多いわけでもないのに、本当の俳優になったような感じでした」

キム・ヒソン:「私は、『彼らが生きる世界』が一番好きです。誰彼構わず悪態をつくジオ先輩のイメージが好きでした。『アイルランド』のグクとは全く違うイメージですが、そんなざっくばらんな感じが好きでした。イメージチェンジも難なくやってのけるんです」

映画「回し蹴り」とシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ノンストップ4」などに出演して顔を知らせたヒョンビンは、ドラマ「アイルランド」でスターになる。当時、無口なボディガード、カン・グク役を演じたヒョンビンは、イ・ナヨンに愛を捧げる純粋な姿で、多くの女性ファンをドキドキさせた。その後、ソン・ヘギョとドラマ「彼らが生きる世界」、タン・ウェイと「レイトオータム」、イム・スジョンと「愛してる、愛してない」、ハ・ジウォンと「シークレット・ガーデン」など、様々な作品で多彩なキャラクターを演じ、演技の幅を広げた。


「俳優としては抜け目がなくきめ細かい、人間としては落ち着いていて真面目」


―ファンの立場から見たとき、“俳優”ヒョンビンの魅力は何ですか。

キム・ギョンヒ:「最初は、素直でまっすぐなイメージが好きだったんですが、長い間見守って分かったのは、あまりにも真面目で一生懸命な人だということです。あるキャラクターを演じると、それにはまってしまいます。その人物に対して準備を徹底する、そんな努力する姿が大好きです。また、そんな努力を元に、色々な面を表現し続けているのも、褒めたいところです」

キム・ヒソン:「俳優としては、非常に真剣で抜け目のないきめ細かさを持っているような気がします。ファンの間では、“ヒョン俳優”“うちの俳優”と呼んだりします。俳優として誰より真面目で熱心な人なんです」

ヒョンビンは、チャン・ドンゴン、チュ・ジンモ、コン・ヒョンジンなど先輩俳優たちが大事にする後輩の一人だ。彼らが口を揃えて言うことは、“人間として、本当にいい人”特にコン・ヒョンジンは、「OhmyStar」とのインタビューで「『回し蹴り』の時からの付き合いだが、当時も今も、一貫していい後輩」と話し、「演技への意欲は言うまでもなく、いつも愛想がよく先輩にもよくしてくれる」と述べている。

―よく会えるわけではないと思いますが、人間としてのヒョンビンの魅力は何だと思いますか。

キム・ギョンヒ:「実はおかしい話も好きで、いたずらっぽいところがあるんですが、時間が経つほど真面目になっていくようです。最近は、やんちゃな面よりは、他人に真面目で大人らしく振舞おうとしているようです」

キム・ヒソン:「もともとの性格からして、大人びていて落ち着いた面があるんですが、『アイルランド』の時は明るく快活な姿が多かったです。彼、歳をとるにつれて真面目になっていくんですが、今よりは少し明るい姿がいいですね」


「ヒョンビンのファンはおとなしい方……私生ファンは論外」

―私生ファン(特定の芸能人を24時間追い回すファン)が問題になっていますが、ヒョンビンのファンはどうですか。

キム・ギョンヒ:「うちのファンたちは、みんなおとなしい方です。私生ファンは論外だと思います。『シークレット・ガーデン』の後で人気が高くなって、様々な層から愛され、激しく愛情を表現する方もいらっしゃいますが、私生ファンというほどではありません。なにせヒョンビンさん本人の性格が静かで真面目なので、そんな面をファンも認識していて、いざ出くわしても触ろうとしたりして手こずらせることはなく、静かにいてくれる方が多いです」

キム・ヒソン:「実のところ、私も好きなんですが、偶然隣に居合わせたとしても挨拶をすべきかどうか、もう一度考え直す方です。彼が嫌がりそうなら、そのままパスすることもあります。最近は軍隊に行っているので、ファンたちがいつ休暇で出てくるか時間を調べて待ち合わせたりしますが、自制して頂きたいです。休暇で出てきて、静かに家族と休みたいだろうに、周りで大げさに騒ぐのはどうかと思います」

―私生ファンについてはどう思いますか。

キム・ギョンヒ:「ヒョンビンさんが東大門(トンデムン)などに行きたくて勇気を出してみたけど、やっぱり行けなさそうで、そのまま帰ってきたという話を聞いたことがあります。私たちの立場からは、ただ行ってしまえばいいことですが、芸能人はあまりにも視線を浴びて、他人は簡単にできることでも目立ってしまうので、厳しいそうです。個人の生活を妨害するのは、絶対いけないことだと思います」

キム・ヒソン:「本人も自分だけの時間を持ちたがると思います。公式的なスケジュールに参加して、応援して支える、そんな形がいいと思います。自宅の前に押し寄せたり、個人的な生活まで関心を持ちすぎるのはよくないと思います。俳優も、ファンたちに優しくしたくても、あまり深く関与し過ぎると距離を置きたくなるかもしれません」


「『太陽を抱く月』のキム・スヒョンの役、ヒョンビンにも似合ってたろうに」

―軍隊に入隊してからも、ヒョンビンへのファン心は変わりませんか。他のスターが目にとまったりはしませんか。

キム・ギョンヒ:「『シークレット・ガーデン』が終わってすぐ入隊したので、ファンたちがかえって恋しがっています。『シークレット・ガーデン』でファンになった方々は、ヒョンビンの次の作品が見れないから、前の作品を掘り返して見ながらヒョンビンの魅力に改めて浸る方も多いです」

キム・ヒソン:「いいえ、全く違います。海兵隊に自願入隊したからか、さらに見守りたい気持ちでいっぱいです。除隊するまで元気で過ごせるように、ずっと応援しています。軍服務中だから、さらに切ないかもしれません」

―最近は面白いドラマも多くて、話題になるスターも多いですね。ヒョンビンさんが入隊していなかったらやりそうなドラマも多かったと思いますが。

キム・ギョンヒ:「全てのドラマにうちの俳優を代入してみたりします。『太陽を抱く月』のキム・スヒョンの役も似合いそうだし、『サラリーマン楚漢志(チョハンジ)』にも出演して、会社員たちをすっきりさせる、解放感を与える演技もできたろうに……『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』のチャ・スンウォンを見ながらも、ヒョンビンのことを思いました」

キム・ヒソン:「イ・スンギが主演した『The king 2hearts』も、チョン・ウソンの『パダムパダム』も、JYJ ユチョンの『屋根部屋のプリンス』も、全ての作品にヒョンビンが思い浮かびます。早く除隊してドラマで見れたらと思います」


「映画の中では明るいヒョンビン、ドラマでは“ヒョン・カンジ”が見たい」

―ヒョンビンさんが除隊したら、どのような作品を先にやってほしいですか。

キム・ギョンヒ:「これまでヒョンビンさんは、映画の中では真剣で重い役をやってきたので、映画の中で明るいキャラクターを演じてほしいです。ドラマは忙しすぎるから、映画をやりながら少しずつ適応したらいいと思います」

キム・ヒソン:「私は逆に、ドラマで見たいです。ファンの間では“ヒョン・カンジ(ヒョンビンだけのかっこいい感じ)”と呼んでいますが、そんな素敵な姿が映るドラマをやってほしいです」

[ヒョンビンファンクラブ「The Space」運営陣取材後記]
ヒョンビンの韓国公式ファンクラブ「The Space」の共同運営陣、キム・ギョンヒさんとキム・ヒソンさんは、この日のファンクラブ企画インタビューにヒョンビンの様々な資料を持ってきた。これまでヒョンビンが出演した資料をみると、ヒョンビンの活動と成長を一目で見ることができた。

この日、インタビューが終わってからも、二人はもしかして自分たちのせいで間違った記事を書かれヒョンビンに被害が及ぶかと、誤解の余地があったり、センシティブになりかねない部分は外してほしいと要請してきた。細々とした修正の要求と心配は、実は記者の立場からは嬉しくはないが、“母親”のように細かいことまで心配する心が感じ取られ、そんなごたごたも快く引き受けた。

キム・ギョンヒさんとキム・ヒソンさんに会ってみると、ヒョンビンという俳優が今まで成長できた理由は、彼一人の力ではないという思いがした。「OhmyStar」の掛け声である、「みんながスターです」のように、ヒョンビンを輝かせるスターは「The Space」のファン全員だった。

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記者 : イ・ジョンミン、チョ・ギョンイ