ADOR、NewJeansのMV監督に対し民事訴訟を提起「逆に刑事告訴されたことは非常に遺憾」

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写真=Newsen DB
ADORが、コンテンツ制作会社であるイルカ誘拐団のシン・ウソク監督との法的紛争について公式コメントを発表した。

ADORは8日、「当社は、NewJeansと共に良い作品を作ってくれたシン・ウソク監督に個人的な感情はない。ただし、ADORとの契約に反したり、ADORの知的財産権を侵害する行為を見逃すことはできないため、約2ヶ月前にすでにイルカ誘拐団とシン・ウソク監督を相手に、契約違反の責任や違法行為による損害賠償の責任を問う民事訴訟を提起した」と明かした。

続けて「シン・ウソク監督が民事訴訟には何の返事もなく、逆にADORの経営陣を相手に根拠のない刑事告訴をしたことについては、非常に遺憾に思っている」と付け加えた。

これに先立ち、シン・ウソク監督は4日、ADORのキム・ジュヨン代表とイ・ドギョン副代表を名誉棄損の疑いで、ソウル龍山(ヨンサン)警察署に告訴した。

シン・ウソク監督は、NewJeansのヒット曲「Ditto」「ETA」などのミュージックビデオを制作した監督だ。これをきっかけに2022年12月12日、NewJeansのファンのため関連のコンテンツを共有するチャンネル「バン・ヒス(Ban Heesoo)」を開設。バン・ヒスはNewJeansの「Ditto」のミュージックビデオの中のメンバーたちの姿をビデオカメラにおさめる人物で、Bunnies(ファンの名称)を意味する仮想の人物だ。

写真=ADOR
シン・ウソク監督は9月2日、「経営陣が変わったADORの政策に変化があるようだ」とし「ADOR側の削除要求により、これまでイルカ誘拐団が作業して掲載したNewJeansのミュージックビデオに関する映像やチャンネル、これから投稿する予定だった映像はすべて公開できなくなった」と伝えた。

ファンの批判が続くと、ADORは9月3日、公式SNSを通じて「イルカ誘拐団が独自のチャンネルに掲載した『ETA』のミュージックビデオのディレクターズカットは過去、広告主とも異見があった部分が含まれた編集物で、広告主との協議なしに無断で投稿された」と説明した。

ADORは「イルカ誘拐団側にこのディレクターズカット映像の削除を要請しただけで、バン・ヒスチャンネルなど、NewJenasに関するすべての映像の削除、あるいは投稿の中止を要求したことはない。ADORのチャンネル運営政策も変わったこともない」と主張した。

ADORは、シン監督が主張したNewJeans関連のすべての映像を削除することを要求したことは事実ではないとし、削除されたコンテンツはADORの公式チャンネルに投稿できるよう措置を取ると伝えた。

写真=SBS「過没入人生史」
これに対し、シン・ウソク監督は9月10日「過ちを認めて謝罪さえすれば終わることをなぜ毎回言葉を変えて、嘘をつくのか」とし「コメントでADORが問題視したディレクターズカットもラストシーンまで当時3社が合意した内容で、部分的なタグラインの修正についての要請があったが、今も映像のアップロードに問題はない」と反論。

これと共に法的対応の意思も表明。シン・ウソク監督は「もう裁判所に行けばいいと思う。法律的には簡単なゲームだ。結局、ADORが望むのは時間を稼いで、世論を避けることだと思う。謝罪しなかったので、僕たちは持っている録音やメール、資料を必要に応じて順を追って提出したり、公開し、キム・ジュヨン代表、イ・ドギョン副代表を名誉毀損で告訴する」と付け加えた。

記者 : ファン・ヘジン