映画「世紀末の愛」イ・ユヨン“愛は酸素のような存在…生きていく中で必ず必要な要素”

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写真=ACE FACTORY
昨年、熱愛を公開した女優のイ・ユヨンが、愛に関する考えを明かした。

イ・ユヨンは最近、ソウル鐘路(チョンノ)区某所で行われた映画「世紀末の愛」(監督:イム・ソネ)のインタビューでNewsenと会い、様々な話を交わした。

映画「世紀末の愛」は、世界が終わると思っていた1999年、片思いのため全てを失ったヨンミ(イ・ユヨン)に、片思いの相手の妻ユジン(イム・ソヌ)が現れることで繰り広げられる不思議で愛らしい“ニューミレニアムドラマ”だ。

この日イ・ユヨンは、自身が演じたヨンミに似ている部分を聞くと「私の小さい頃とヨンミがすごく似ているんです。小さい頃、社会性が足りなくて、友達がいなかったんです。中学の時、廊下を歩くと他の子の目が見られず、避けていたので、挨拶をしない人だとたくさん誤解されました」と明かした。

このような性格のため、いじめまで受けたというイ・ユヨンは「修練会の時、レクレーションを楽しんでいる友達に憧れ、うらやましく思いました。そのような面で、前半のヨンミと私の小さい頃が似ていると思います。今の私とは全く違います。あの時抑えられていた欲望を、女優の仕事をしてすべて噴出しています」と打ち明けた。

ヨンミはいらいらするほど従順なように見えて、会社の同僚たちがひそひそ話をする時、八重歯を見せて強い面を見せる。イ・ユヨンは「そのような面が今の私にもあります。ヨンミは小心者ですが、我慢はしない面があって、私も“これはちょっと違うんじゃないか”と思いことがあれば、言いたいことを言う方です。我慢する性格ではないけれど、おおらかなところがヨンミと似ていると思います」と伝えた。

2014年、映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」でデビューしたイ・ユヨンは、今年デビュー10年になる。イ・ユヨンは「数字に意味を持つタイプではありませんが、時間がたつのが早いとは思います。周りから言われると“もう? 時間って早いな”と思います。自分でも今までよく頑張ってきたと思います。でもこれから演技をする日の方がずっと長いじゃないですか。長く、しっかりやっていきたいという気持ちが大きいです」と抱負を明かした。

また「デビュー初期は、自分の姿が画面に映るのに耐えられなかったんです。ちゃんと見ることもできず、怖くて目を背けていました。しかし時間が経つにつれ、怖さがなくなったんです。演技をすればするほど、女優としての勇気も生まれていると思います」と過去とは異なるマインドに言及した。

続いて「できないと思うから怖いのです。でも、できなくてもいいし、足りなかったらもっと頑張ればいいのではないかと考えます。今回ヨンミを見る時、怖さはありませんでした。もちろん物足りなさはありますが、前よりポジティブに変わっています。面白い要素をたくさん探しながら演じました」とつけ加えた。

「世紀末の愛」は、タイトルからも分かるように、様々な愛について語っている。特に昨年、一般男性との交際を発表したイ・ユヨンにとっては、特別な意味があっただろう。彼女は愛の意味を聞くと「以前はロマンチックで運命のような恋があると思っていたのですが、今は違います。ですが、愛は私にとって酸素のような存在です」と説明した。

イ・ユヨンは「愛はなくてはならない、絶対な要素です。私たちの映画では、男女間の愛だけでなく、自分に対する愛、同性の愛、親の愛など、様々な形の愛が出てきますが、そういった愛と人生について考えられる映画でした。どんな形の愛であろうが、愛は生きていく中で必ず必要な要素です」と強調した。

記者 : チャン・イェソル