「宇宙+人」キム・テリ、共演者との絆を語る“愛を交わすことを知った”

OSEN |

写真=CJ ENM
キム・テリが「『宇宙+人』を通じて映画にロマンを感じました。先輩たちや監督に会うとすごく気分が良い」と語った。

彼女は最近、ソウル昭格洞(ソギョクドン)のあるカフェで行われたOSENとのインタビューで「あちこちに隠れていた伏線の糸口が第2部に含まれていて面白いです。俳優たちは伏線を考えながら演技しますが、観客の皆さんはその部分をどのようにご覧になるのか、どれほど楽しんでもらえるのかがきになります」と、第2部の公開を控えた心境を明かした。

「宇宙+人」第2部は、激しい神剣争奪戦で隠れた秘密が明かされる中、現在に戻って皆を救おうとする人間と道士たちのストーリーを描いた作品で、韓国で1月10月に公開された。キム・テリは雷を打つイアンを演じた。

高麗と現代を行き来し、神剣を手にしようと奮闘するイアンは膨大なストーリーを持った人物だ。これに対し、彼女はチェ・ドンフン監督との会話を通じてキャラクターを分析したと明かした。「撮影に入る前から監督ととてもたくさん話し合いました。監督は俳優たちの意見をおろそかにしません。なので『宇宙+人』についての話だけでなく、色々な話ができました。そういう部分がとてもよかったと思っています」と振り返った。

コロナ禍だった2020年3月にクランクインした「宇宙+人」は387日間の撮影を終え、翌年4月にクランクアップした。

第1部と第2部の撮影を同時に行い、第1部は2022年夏に公開された。第2部の後半作業に1年半ほど時間をかけたチェ・ドンフン監督は2024年1月10日、ついに作品を世に出した。

キム・テリは約4年間の「宇宙+人」プロジェクトを振り返り、出演した俳優たちとチェ・ドンフン監督に愛情を伝えた。「第1部の宣伝を終えて俳優たちはそれぞれの日常に戻って与えられたことをしていました。しかし、監督が『第2部を編集する過程で俳優たちに片思いした』とおっしゃったとき、彼の大変さが感じられて悲しかったです。そのような状態を知ったうえで完成した第2部を見たら、もっと良い作品に感じました」と話した。

特に「昨年末にもチェ・ドンフン監督とキム・ウィソン先輩に会って一緒に過ごしました」と打ち明け、彼らとの仲の良さがうかがえた。

この日、彼女は「387日間も撮影していました。第1部と2部を交互に撮りました。できるだけ(時間の)流れに沿って撮ったけれど、現場の状況によって行き来しながら撮った部分もあります」とし「私はイアンという人物を十分認識した状態で後半部を撮影しました。もちろん(どんでん返しの結末に当たる)その部分に会う前まで、恐怖もありました。『私がどうやってそれを紐解けばいいのか』と悩んだんです。私はありきたりな感じで表現したくはありませんでした」と、キャラクターを分析した自身だけの方法を語った。

そして彼女は「私たちの映画に出演した女優たちのコメディが好きです。コメディは芸術の頂点だと思います。チェ・ドンフン監督の演出力とそれが混ざった時、相乗効果が最高潮になりました。ヨム・ジョンア先輩、イ・ハニ姉さんと共にチェ・ドンフン監督の作品を一緒にやり遂げられたことがとても嬉しかったです」と笑った。

俳優たちと相性がよく、お互いを応援する雰囲気がよかったという彼女は「これまで経験したことのない現場でした」と絶賛した。

「今まで愛というものについてよくわかりませんでした。後になって『宇宙+人』の現場がなぜそんなに良かったのか考えてみたら、愛を交わすことを知った現場だったからだと思います。愛というのは恋人同士の愛だけでなく、色々なものがあります。心からお互いを大切にし、愛し、私も心を捧げました。そんな現場は初めてでした。もちろん、他の現場でもそんな瞬間が当然あったと思いますが、『あ! こういうことなんだ』と気づいた現場は初めてでした」

それから彼女は「経歴が少しずつ積み重なって、人々とこのように過ごせることを知りました。現場で俳優の皆さんとたくさん話をしましたが、演技をするうえで大切なことは、お互いに悩みを打ち明けて話せるか、良かったことや大変なこと、そして私たちがこれからしなければならないことについて自由に話せるかということだと思います。今回はそのようなことが特に多かった現場でした」と付け加えた。

ムルク役のリュ・ジュンヨルについては「以前、一つの作品を一緒に終えた仲間が新しい現場でそばにいることは心強かったです。リュ・ジュンヨルさんは頼れる存在でした。変わったことがあるとすれば、前よりずっと仲良くなったことです」と話した。2人は映画「リトル・フォレスト」で共演した。

「ムルクとイアンの感情は切なさに近いと思います。同志という思いがもう少し大きかったんです。最後まで別れの挨拶ができなかったことで、感情が増幅しました」

キム・テリは昨年韓国で放送されたSBSドラマ「悪鬼」(2023)で「2023 SBS演技大賞」の大賞を受賞した。この日「新人の時、受賞しても私のものじゃないと思っていました。その時は私を除いたすべての人々が作ってくれて受け取った感じが強かったんです。でも今は、私を含むすべての人々がタッグを組んで一つの作品を作ったと思っています。皆で作ったおかげで私が演技大賞を受賞できました」と率直に打ち明けた。

記者 : キム・ボラ