「財閥 x 刑事」アン・ボヒョン&パク・ジヒョン、見事な推理で事件を解決【ネタバレあり】

OSEN |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=「財閥 x 刑事」放送画面キャプチャー
アン・ボヒョンが、金の前で人間性を失った“悪い財閥”をきちんと懲らしめ、痛快感を与えた。

この日の放送はチン・イス(アン・ボヒョン)とイ・ガンヒョン(パク・ジヒョン)が、チョン・イナ(チョン・ヒジュ)殺人の容疑者であるDNグループの末っ子チョン・テソン(イ・ダル)を捕まえることで痛快に幕を上げた。

チョン・テソンの調査過程は財閥家のみっともない素顔を見せてくれた。チョン・テソンは亡くなった被害者を見下しながら自分の悔しさをアピールしたうえ、自分の兄であるチョン・テヨン(クォン・ヒョクボム)が問題のヨットに隠れて麻薬をしていると犯人扱いした。

その際、話を聞いて警察署に来たチョン・テヨンは現場で麻薬所持がバレて緊急逮捕され、チョン・テソン&チョン・テヨン兄弟の実母で、DNグループの会長チョン・バンホ(ヤン・ジェソン)の2番目の夫人であるイ・スミン(キム・ロサ)が登場し、暴れた。それから1番目の夫人であるチェ・ヒョンジュ(キム・ソンギョン)と長男のチョン・テジュン(パク・ヒョンス)まで加わり、財閥家のめちゃくちゃな族譜で、視聴者を笑わせた。

一方、チョン・テヨンも事件当日にヨットへ行ったことが分かり、2人に対する集中調査が始まった。チョン・テヨンは麻薬をした状態でチョン・イナを見て驚き、水に落ちただけで、その後のことは覚えていないと主張した。強力1チームは、事件現場と証拠を探すことに焦点を合わせた。イ・ガンヒョンは遺体が発見されたヨットと実際の事件現場が違うと推測した。

この際、チン・イスは「ヨットに傷があった」と言いながら、事件現場は他のヨットで、遺体を移すためにヨットをくっ付ける過程でできた傷だと主張した。イ・ガンヒョンもチン・イスの仮説が一理あると考え、一緒に現場で証拠を探した結果、チン・イスの話通りヨットから最近できたと思われる事故の痕跡を探した。

その後、チン・イスとイ・ガンヒョンは異なる観点で捜査を広げた。チン・イスはDNグループ一家の行動が財閥家の習性に合わないと思い、これは単なる殺人事件ではないと推測した。DNグループに関する噂を探り、その結果、チョン会長が末期ガンになって6ヶ月前から遺産相続と次期会長を巡り“王子の乱”が起きていたという情報を手にいれることに成功した。

一方、イ・ガンヒョンはチョン・イナが亡くなる前について調査していたところ、彼女がチョン・テソンだけでなくチョン・テジュン、チェ・ヒョンジュにも会ったことがあり、チョン会長とのある関係についても分かった。また、数日前に亡くなったチョン・イナの母親がチョン会長の秘書で、チョン・イナが生まれる6ヶ月前に退職したことを知ったイ・ガンヒョンは、チン・イスが持ってきた情報と合わせ、チョン・イナはチョン会長の不倫相手ではなく、婚外子だという推論にたどり着いた。すなわち事件の顛末は、チョン会長が自身の父親なのか確認しようとしたチョン・イナが腹違いの兄たちに殺害されたことが分かったのだ。

こうなると、チョン・イナが死亡直前に会ったチョン・テジュンが強力な容疑者として浮上した。チョン・テジュンも自分のヨットを持っているだけに、彼のヨットが事件現場と思われた。しかし、イ・ガンヒョンは捜索令状を受け取ることに失敗し、仕方なくチン・イスの“財閥ベネフィット”を活用することにした。

チン・イスはイ・ガンヒョンから遠隔支援を受けてルミノール反応検査を行い、決定的な証拠である血痕と真犯人のものと見られる指紋を発見した。時折、巡察をしていたヨットの管理人にバレそうになったが、チン・イスは泥酔した演技で管理人を騙し、爆笑を誘った。そして指紋がチェ・ヒョンジュの秘書であるパク・ジョンウク(キム・ナッキュン)のものであることが明らかになった。

チェ・ヒョンジュが殺人を唆し、パク・ジョンウクがそれを実行したことが分かった状況で、2人が海外逃避しようとしていることが知られ、強力1チームは急遽出動した。専用機の飛行場に向かうチェ・ヒョンジュの車を追撃したが、渋滞で車を逃す状況となった。この際、チン・イスが財閥のメリットをアピールした。彼はイ・ガンヒョンと一緒に自身の専用ヘリに乗ってチェ・ヒョンジュの車を追い、ヘリで車に衝突して、痛快感を与えた。しかし、チェ・ヒョンジュらは逃走を止めず、ヘリから飛び降りたイ・ガンヒョンが車のタイヤを撃ち、検挙に成功した。

チェ・ヒョンジュは全ての犯行を自白したが、これが最後ではなかった。チン・イスは突然、チョン会長の2番目の夫人であるイ・スミンに会いに行った。全ての証拠がパク・ジョンウクを犯人と指している状況で、チェ・ヒョンジュがパク・ジョンウクとの同伴逃走を選んだことに疑問を持っていたチン・イスが、真犯人はチョン・テジュンで、彼を監視していたイ・スミンがその証拠を持っているだろうと判断したのだ。

チン・イスはイ・スミンを説得し、チョン・テジュンの犯行の事実が盛り込まれている録音を確保。この全てがDNグループを呑み込もうとしたチョン・テジュンの計略だったことを明かした。

これでチン・イスは真犯人の逮捕に成功して、イ・ガンヒョンとの捜査対決で堂々と勝利し、強力1チームの一員として認められた。一方、チン・イスのペースに巻き込まれ始めたイ・ガンヒョンは、チン・イスの捜査能力を否定しながらも様々なことを一緒に経験しながらチン・イスと少しずつ距離を縮めた姿で笑いを誘った。

さらに葬式ができなかったチョン・イナの葬式をしてくれるチン・イスを見直すイ・ガンヒョンの姿も盛り込まれ、今後の2人の本格的な“共助捜査”に対する期待を高めた。

後半では、有名な画家のノ・ヨンジェ(イ・ファンウィ)の個人展を訪問したチン・イスが、展示場の片隅で老画家の遺体を発見し、新しい事件の始まりを予告しながら次の放送に対する好奇心を刺激した。

記者 : キム・ナヨン