幾つもの“史上最速”で歴史を塗り替えるNiziU!紅白歌合戦・常連のブライテスト・グループ

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2023年に初開催された日韓共同プロジェクト「K-STAR Most Valuable Artist(K-STAR MVA)」。ファンによる投票が100%反映されるもので、NiziUがBEST ARTIST部門で受賞。今回、1位に輝いたNiziUの魅力を改めて分析する。

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2019年2月、日本のソニー・ミュージックと韓国のトップ・エンターテインメント企業JYPエンターテインメントによる合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project」が始動。日本の8都市に加え、ハワイ、ロサンゼルスで開催されたオーディションには1万人超がエントリーし、そこから選ばれた9人が、グローバル・ガールズ・グループ、NiziUとしてデビューする。

「Nizi Project」はJYPを牽引するプロデューサー、J.Y. Parkの緻密な戦略に基づいていた。プロジェクトのスタート前、彼はK-POPのビジョンについて「第1段階は、韓国のコンテンツを海外に輸出すること。第2段階は、海外の人材を発掘し、韓国のアーティストと組み合わせること。これから目指す第3段階は、海外で人材を育成し、プロデュースして輩出すること」とし、「全員が日本人メンバーで構成されたガールズ・グループも準備中」と語っていたのだが、第三段階に於ける日本人グループがまさにNiziUだった。

NiziUはデビュー前から爆発的な関心を集めていた。その理由の一つは、TWICE、IZ*ONEなど、オーディション番組発のK-POPガールズ・グループが人気を得ていたこと。韓国のトップ・プロデューサーが日本でオーディションを行うのだから、話題にならないはずがなかった。また、オーディションの様子は朝の情報番組「スッキリ」でも放映され、K-POPファンだけでなく、お茶の間にも幅広く浸透。我が子や孫の成長を見守るように応援する人も続出した。

もちろん、参加者の汗と涙が物語る成長ぶりも視聴者を感動させたが、それと同じ重みで、J.Y. Parkの言葉に心打たれる人も多かった。彼はJYPが追及する価値観として、「真実、誠実、謙虚」の3つをあげ、オーディションでは歌、ダンス、スター性だけでなく、人柄をもチェックポイントにあげている。また、彼の厳しくも愛のあるダメ出しは、アドバイスを受けた本人だけでなく、視聴者のハートにも刺さり、彼は新社会人が選ぶ「理想の上司」ランキングで、男性上司の5位に選出されたほど。後述する、プレデビュー時の熱い盛り上がりは9人とJ.Y. Parkの二人三脚で作り上げたものだった。

こうしたオーディションを経て選ばれた9人はそれぞれがキラキラとした個性を放っていた。2年7ヶ月の間、JYPの練習生として過ごし、オーディションでは常に上位にランクインしていたリーダーのマコ。安定した歌唱力と明るいキャラが魅力の「エネルギッシュなリス」、リク。魅力的なボイスを持つラッパーのリマ。優れたダンスと明朗キャラが光る「元気の源」、リオ。オーディションでは自作の「醜いアヒルの子」の紙芝居を披露した、「NiziUの白鳥」、マヤ。優れた歌唱力と明るい笑顔で、周囲を幸せにするスマイルメイカー、ミイヒ。カメレオン俳優ならぬカメレオンシンガーとして、コンセプトに合わせて変化自在に魅せていくマユカ。J.Y. Parkも認めるスター性を持つ「ふわふわビューティー」、アヤカ。優れた歌唱力とミラクルなハイトーンボイスを持つ明るい末っ子、ニナ。グループ名は、プロジェクト名の“Nizi”と、他のメンバーや支えてくれるファンを表す“U”に由来し、そこにはJ.Y. Parkの「(メンバーの)皆にはお互いが必要で、ファンの方々が必要です」という想いが込められた。



2020年6月26日、NiziUが結成されると、9人は、その4日後にデジタル・ミニアルバム『Make you happy』を日韓同時にリリースし、プレデビューを果たす。当時のスタートダッシュの勢いはハンパなく、表題曲はオリコン・デイリー・デジタルシングルランキングで1位、アルバムもオリコン週間デジタルアルバムランキングで1位を記録。PVの再生回数は公開から半年で2億回を超え(現在3億回越)、“縄跳びダンス”は社会現象となって大流行し、NiziUは一気にJ-POPシーンのトップに躍り出た。結果、その年の「日本レコード大賞」では特別賞を受賞し、可愛らしくもポジティブなメッセージを載せた、12月の正式デビュー曲「Step and a step」は、オリコン、デイリー、週間共にCDシングルランキングで1位をゲット。年末の「NHK紅白歌合戦」には「Make you happy」で初出場し、「デビューから29日での紅白」という女性グループ史上最速スピードに9人の人気ぶりが表れ、NiziUはわずか半年で国民的スターへ成長した。

翌2021年も9人の快進撃は止まらなかった。4月にはダブルA面の2ndシングル「Take a picture/Poppin' Shakin'」をリリースし、特に「Take a picture」はコカ・コーラのCMソングとして日本を爽やかに席巻。9月には「SUPERSONIC 2021」(会場:千葉・ZOZOマリンスタジアム)で、初の有観客ライブを披露し、メンバーはファンに向けて「会いたかったよ~」と挨拶した。
そして11月には待望の1stアルバム『U』を発表し、クラシックなピアノ曲「The Celebrated Chop Waltz」を下敷きにしたタイトル曲「Chopstick」では、NiziUとファンとの関係を箸のように支えあう仲として、ファンに感謝。年末には「Take a picture」で「日本レコード大賞」優秀作品賞を受賞し、「NHK紅白歌合戦」の舞台にも立った。



K-POPの第三段階となるNiziUが韓国のステージに立つのも当然のことだった。2022年には「KCON Premiere in Seoul」で韓国での初舞台を踏み、世界レベルの実力を見せつけた。そして7月にはファンキーな3rdシングル「CLAP CLAP」で新たなイメージを打ち出し、その後、初の単独ツアー、初のドーム公演(@東京ドーム、京セラドーム大阪)と畳みかけていく。「デビューから1年11ヶ月でのドーム公演」は、国内女性アーティスト史上最速とあって、9人はまたもJ-POPの歴史にその名を刻むことに成功。NiziUは「CLAP CLAP」で、昨年に引き続き、「日本レコード大賞」優秀作品賞を受賞し、「NHK紅白歌合戦」にも出場した。



こうしてJ-POPの歴史を次々に塗り替えてきたNiziUは2023年、今度はK-POPの歴史にその名を刻む。3月に5thシングル「Paradise」(映画『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』の主題歌)を、7月に2ndアルバム『COCONUT』をリリースしたメンバーは、10月に韓国盤1stシングル「Press Play」を発表して遂に韓国デビューを果たし、ファンも「韓国デビューおめでとう」とメッセージを寄せた。タイトル曲「HEARTRIS」は「HEART」と「TETRIS」からなる造語で、その仕上がりはワクワク感のあるラブソング。



音楽番組「SHOW CHAMPION」では「外国人のみからなるグループとしてK-POP史上初の1位」をゲットし、歴史的快挙に! NiziUは韓国でもその頂を極めたことで、「MAMA AWARDS」「MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL」など、韓国のテレビ局が主催する年末の音楽祭にひっぱりだことなっている。

そのステージングは愛くるしく、聴く者、見る者の全てをハッピーにさせる。それゆえ、NiziUは国民的人気を獲得し、紅白歌合戦の常連歌手として大活躍。J-POP、K-POP、二つのシーンのトップをも極め、両国の虹の架け橋として未来を切り拓いている。

(執筆:きむ・たく)

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「K-STAR Most Valuable Artist(K-STAR MVA)」
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<投票期間>
2023年9月26日(火)17:00~2023年10月11日(水)23:59

<各部門受賞者>
・BEST ARTIST(Men):BTS ジン
・BEST ARTIST(Women):NiziU
・NEXT STAR(Men):n․SSign
・NEXT STAR(Women):XG

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記者 : Kstyle編集部