【REPORT】FTISLAND、新曲「F-R-I-E-N-DS」を携えた日本ツアーを完走“これからも僕らの友だちでいてください!”
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これは10月12日の仙台・東京エレクトロンホール宮城からスタートさせた5都市5公演のホールツアーで、10月4日にリリースした日本20枚目のシングル「F-R-I-E-N-DS」収録曲や韓国新アルバム「Sage」収録曲の日本初パフォーマンスに加え、今まで頑なにライブで演奏しなかった楽曲を含む懐かしの曲たちも現在のFTISLANDテイストにアレンジして披露した公演。新曲「F-R-I-E-N-DS」で表現した、「強い絆で結ばれた仲間」へ向けた、これまでの思い出を綴ったアルバムのような構成に、前に向かって進むFTISLANDの決意が見えた。
「Hey,Yo,Primadonna(FTISLANDファンの総称)!」とファンに呼びかけたホンギ。「今日が今回の「F-R-I-E-N-DS」の最後の旅。いい思い出を一緒に作ろう。今日はみんなに言いたいことを話と音楽で伝えるために、いろいろな曲を持って来た。『まさかこの曲を歌うとは!』って曲もある。噂できいてるでしょ?(笑)」と会場を盛り上げ突入したのは、「ライブでやらない宣言」をしていた“まさかの曲”「Polar Star」。ホンギ不在の「2019 FNC KINGDOM」でプレイされたが、ホンギがライブで歌うのは何年ぶりだろうか? この曲でニコニコしながらドラムをたたいていたミンファンが印象的だった。
トークパートではホンギが、「新作をリリースして皆さんが喜んでくれたこと、いろいろなところをライブで回れるのは、感謝しかないです。本当にありがとうございます。3人になって、けっこう不安だったんです。3人で行けるのかなって。でも、ライブするときはそれがバレちゃダメだから、ずっと隠してきたんです。今春のツアーで、そのままのFTISLANDを応援してくれる皆さんがいて、“行けるな”と実感できた。今まで一緒にやってきたやつらとの思い出や曲たちも、FTISLANDの一部。それを持って、3人で頑張っていきたいと思います」と決意を語ると、会場からは大きな拍手が起こった。
歌い終わるとジェジンが「ロックのパワフルなホンギ兄さんの声もいいけれど、バラードを歌ってるときの『あの人、死んじゃうんじゃない?』って思うくらい(感情移入して)辛そうに歌っているのが好き」とホンギを絶賛。ホンギも「今回のライブのために昔の曲を聴いたら、めっちゃいい曲多いなと思った。昔の曲を聴いて、ぜんぜん違う自分に会った気持ちになりました(笑)。韓国で昔の曲をリメイクしたんだけど、『soyogi』と『CRYING IN THE RAIN』は、昔の自分をリメイクした気持ち。日本ではこれからもライブがあると思うので、いろいろな僕らをどんどん見せますね」と語った。
「Shadows」から始まったのは、近年のFTISLANDを象徴するハードなロックを固めたセクション。韓国新曲の「Broken」で勢いに乗ると、「Pray」でFT節全開に。ホンギの「叫べー!」という号令で、客席の手が一斉に上がり大きな歓声が聞こえた。
ホンギも「今日、初めて僕らのライブを見ている皆さん、こういうところがFTISLANDです」と誇らしげ。音楽で盛り上げた後は、トークでも盛り上げる。現在放送中の『PRODUCE 101 JAPAN』で、韓国人でありながらボーカルトレーナーを務めているホンギは、ライブでファンによく問いかける「ナニ? ナニ?」が、練習生の間で流行っていることを報告。
「今回のツアーは、本当に時間が過ぎるのが早い。みんなが良い反応をしてくれるから。今年は日本、韓国でのライブ、アジアツアーをやって、やっぱり僕らが一番好きなのはライブだと思った。そのためにも、そして皆さんと遊ぶためにも、この3人で何があっても音楽をやります。そしてFTISLANDの名前を守ります」と宣言。
最後のセクションのスタートは、そんなFTISLANDの原点ともいえる日本メジャー1stアルバム「FIVE TREASURE ISLAND」に収録された「ハルカ」から。ホンギも「忘れてないよね?」と客席に問いかける。この曲もライブでやるのは、本当に久しぶりだ。ホンギとジェジンのボーカルのかけあい、そして客席とのかけあいも懐かしい。その後は、「Not Enough」「True Romance」と新曲を続け、新旧のFTISLANDを堪能。本編の最後を飾ったのは、ツアータイトルにもなっている「F-R-I-E-N-DS」。「みんな、友だちになってくれてありがとうございます。これからも一番の仲良しになってください」というホンギの言葉があったが、ファンを「友だち」と呼ぶ彼らの思いが曲に乗って伝わった。
また、ホンギが今回のツアーで懐かしい曲をセットリストに入れたことを「僕らの名前で出したものは僕らの一部。愛して、それを聴いて好きになった人もいるから、これからはいろいろな曲をやります」と語ると、ジェジンが「大人になったな~」と言って会場を笑わせる。ホンギは「いつまでもワガママなホンギでいられないよ(笑)。これからは、自分のことを楽しむヤンチャになりたい」と語った。
そして、「最近、メンバー3人でいろいろな話をする。やっぱり音楽が一番好き、これからどうやって僕らの世界を作っていくかって話をするのが楽しい。楽しみながら前に進みたい。もっとライブしたいし、もっと皆さんと遊びたい。ツアーを回れることに感謝しています。これからも、僕らの友だちでいてください!」と最後に感謝を伝えて新曲「つづきの旅」と、特別にツアーファイナルでのみ披露された曲「Stay what you are」でこの日のライブを締めた。
FTISLANDはこの後、12月16日、17日に千葉・幕張メッセ 国際展示場で開催されるFNCのファミリーコンサート「2023 FNC KINGDOM - The Greatest Show -」に出演。「PRODUCE 101 JAPAN」出演中のボーカルのイ・ホンギは、12月23日にパシフィコ横浜国立大ホールで「LEE HONG GI SOLO FANMEETING 2023 ~MY JINGLE BELLS~」を開催。韓国では12月30日、31日にCOEXオーディトリアムでバラードコンサート「FTSODE」で年を締めくくる。2024年は1月マカオを皮切りに、2月にバンコク、台北、クアラルンプール、3月に香港でアジアツアー「2024 FTISLAND LIVE『HEY DAY』IN ASIA」を開催予定。これからもライブで輝くFTISLANDに期待したい。
■公演概要
「FTISLAND AUTUMN TOUR 2023 ~F-R-I-E-N-DS~」
【会場・公演日時】
<仙台>東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)
2023年10月12日(木)18:00開場 / 19:00開演
<神戸>神戸国際会館 こくさいホール
2023年10月21日(土)16:30開場 / 17:30開演
<名古屋>愛知県芸術劇場
2023年10月24日(火)18:00開場 / 19:00開演
<福岡>福岡市民会館
2023年10月28日(土)16:30開場 / 17:30開演
<東京>東京体育館
2023年11月23日(木・祝)14:00開場 / 15:00開演
【セットリスト】2023.11.23 at 東京体育館
1.Time
2.Dancing on
3.DOOR
4.Polar Star
5.YOU DON'T KNOW WHO I AM
6.PUPPY
7.FREEDOM
8.soyogi
9.Nowhere
10.CRYING IN THE RAIN
11.Shadows
12.Broken
13.Pray
14.ハルカ
15.Not Enough
16.True Romance
17.F-R-I-E-N-DS
En1.Rising Star
En2.Sage
En3.つづきの旅
En4.Stay what you are
■関連リンク
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記者 : Kstyle編集部