放送開始「愛していると言ってくれ」チョン・ウソン&シン・ヒョンビン、偶然の出会いから運命的な再会【ネタバレあり】

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=genie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」放送画面キャプチャー
チョン・ウソン&シン・ヒョンビンの新ドラマ「愛していると言ってくれ」が、初回放送から視聴者の感性を刺激した。

genie TVオリジナル「愛していると言ってくれ」が27日、熱い期待の中で初放送された。繊細で深い感情線が印象的なストーリーと美しい演出、スタイリッシュな音楽が深みを増し、久しぶりに出会う“クラシックメロ”の神髄を感じさせた。

何よりもチョン・ウソンとシン・ヒョンビンのラブストーリーはレベルが違った。11年ぶりにラブストーリーに帰還したチョン・ウソンは、聴覚障害を持つ画家のチャ・ジヌの静かな世界と、彼が抱く感情を深いまなざしと表情に盛り込み、没入度を高めた。シン・ヒョンビンは厳しい現実にも屈することなく、女優の夢に向かって直進するチョン・モウンの魅力を多彩に描き、好評を得た。

この日の放送でチャ・ジヌ(チョン・ウソン)とチョン・モウン(シン・ヒョンビン)は、お互いの世界に見慣れない波動を起こした。「同じ形と同じ大きさの気持ちではないかもしれないが、もし少し公平でないとしても、その時まで私たち、愛してもいいんじゃないかな」というモウンがつぶやく台詞が運命の信号弾にでもなったかのように、風に飛ばされたスカーフがジヌの足元に落ちた。接点がないと思われていた2人の世界が出会った瞬間だ。

通り過ぎると思われていた縁は続いた。エキストラの仕事をクビになり、自販機は故障しており、モウンは何ひとつ上手く行かない1日に落ち込んでいた。しかも、海辺での出会い以降、何度も鉢合わせる男は自分の言葉を無視するばかりだ。しかし、壁画での再会後、モウンはジヌの耳が聞こえないことに気づいた。

ジヌとモウンの世界が出会う決定的な事件が再び起きた。2人がいたカフェに火災が発生したのだ。ビルから出ていく人たちの間から急いで出ようとしたモウンは、ふと、音が聞こえないジヌのことを思い出した。彼女は、理由も知らずに1人残されたジヌを見つけた。ジヌは焦っている彼女の顔から危機を感知した。しかし、ジヌは煙の中で過去のワンシーンを思い出し、パニックになった。過去のトラウマで混乱する彼を助けたのはモウンだった。

病院で目覚めたジヌは、モウンが起きるのを待った。そして、モウンに「ありがとうございます。助けていただいて。そして無事でいてくれて」という筆談で感謝を伝えた。お腹が空いたという彼女の変わった答えに、初めて笑顔を見せたりもした。ジヌのキャンピングカーで遅れた夕食を食べることになった2人。飾らず率直なモウンの姿にジヌは「すごく久しぶりに騒がしい感じ」と伝えた。さらにモウンに“女優”なのかと聞いた。手話がわからないモウンが「どういう意味?」と聞くと、彼はスマートフォンに“女優”と書いて見せた。メッセージのところに出ている二文字、そして初めて言われた“女優”という言葉に、モウンは妙な気持ちに包まれた。脇役、エキストラと呼ばれていた彼女に、“女優”と呼んでくれた人は彼が初めてだった。雷の音でも静かなジヌの背中を見つめて、自分の耳を塞いでみるモウン。「音なしで降る雨も悪くないね」という独り言からは温かさが感じられた。そしてジヌが渡した意外なプレゼントはモウンに大きな力になった。海辺に立っている自分の肖像画、そしてその下に書かれた“女優さんへ”という文字は、彼女の心を響かせた。

その後、ジヌとモウンは、平凡な日常に戻った。済州島(チェジュド)で撮った写真を見返していたジヌは、モウンの写真を見て考え込んだ。しかし、すぐに未練なく写真を削除した。1人でいることに慣れている彼は縁に拘らないが、押し寄せてくる寂しさはどうしようもなかった。モウンはオーディションを受けながら、熾烈に生きていた。あきらめたくなるたび、自分を“女優”と呼んでくれたジヌのことを想いながら、黙々と耐えた。

そんな2人が運命的に再会した。モウンがバスに乗っているジヌを偶然見つけたのだ。嬉しさで手を振ってみるが、ジヌには届かず、バスは行ってしまった。遠ざかるバスを見つめる彼女の目には名残惜しさが感じられた。その瞬間、向かい側にジヌが立っていた。横断歩道を挟んで向かい合った2人。モウンはジヌに向けて、これまで練習した手話で挨拶した。予想しなかった手話での挨拶に、見慣れない感情を抱いたジヌ。「他の人と一緒に生きるために努力するのは当然、自分だと思っていた。世の中には努力しなくても聞ける人の方がずっと多いから……。ところが、そんなたくさんの人の中から、誰かが近づいてきて先に挨拶してくれた。僕にまた会えて嬉しいと……」というナレーションは、ジヌの静かな世界に訪れた変化を予告し、ときめきを感じさせた。

記者 : イ・ギョンミン