G-DRAGON&イ・ソンギュン、遊興施設の女性に利用されたか…Dispatchが自作自演の可能性を指摘

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写真=マイデイリー DB
麻薬投薬の疑いで拘束起訴された遊興施設の女性室長B氏の陳述のみで、警察が俳優のイ・ソンギュンとBIGBANGのG-DRAGON(クォン・ジヨン)を立件した具体的な状況が明らかになった。

23日、Dispatchは「事件のポイントはB氏の自作自演だ。騙して、脅迫して、金銭を騙し取った」とし「イ・ソンギュンはB氏の自作自演に騙され、G-DRAGONはB氏の話に利用された」と報じた。

続けて「仁川(インチョン)警察庁の過欲」とし「警察はB氏の“携帯電話”と“言葉”のみを信じた。警察はきちんと調査もせず、(内偵段階から)名前を流した」と指摘した。

Dispatchの報道によると、今年8月にB氏は危機に陥った。麻薬関連の前科が少なくとも5犯である彼女は、今回逮捕された場合、いつ出所できるか分からない状況に直面した。同じ遊興施設の職員A氏と麻薬を投薬していたところ、A氏の元恋人S氏にばれたという。S氏が警察に通報すると言うと、B氏は「1,000万ウォン(約115万円)を渡す」とし、S氏をなだめた。

しかしS氏は9月12日、仁川警察署にB氏を麻薬投薬の疑いで通報した。続いて9月14日、B氏はイ・ソンギュンに「オッパ(韓国語でお兄さんの意味)! 私、ハッキングされたよ。このハッカーは行動に移す人らしい」とメッセージを送った。

9月12日に通報されたB氏が、14日にハッキングされたことに疑問を表したDispatchは「自作自演と思われる状況が様々なところで発見された」と伝えた。

B氏はイ・ソンギュンに「オッパがハッカーを無視してマスコミに報じられたら、全て終わりだと思う。3億ウォン(約3,300万円)さえ渡せば、二度と脅迫しないって。私を信じて用意してほしい。整理するから」と話した。

イ・ソンギュンはB氏との対話を遮断したが、その代わりに、イ・ソンギュンの親友である事業家がB氏に3億ウォンを渡したという。

Dispatchは「B氏は3億ウォンを1人で騙し取った。そもそもハッカーなどいたのだろうか。とにかくB氏は“サンチュ”を栽培するという知人の家に身を隠した。そして10月18日に逮捕された」と伝えた。

それでは、G-DRAGONはどのようにB氏と繋がったのだろうか。Dispatchの報道によると、B氏は「G-DRAGONが私を尋ねてきた」と知人に自慢したという。警察はB氏が知人と交わした対話から“客”であるG-DRAGONを麻薬の容疑者として特定した。Dispatchは「警察の特定の根拠が、あまりにも脆弱すぎた」と指摘した。

国立科学捜査研究院は最近、麻薬類管理に関する法律違反(向精神薬)の疑いが持たれているイ・ソンギュンの足の毛を精密検査した結果、「(体毛の)重量未達で鑑定不可の判定を受けた」と警察に伝えた。また、G-DRAGONも尿、毛髪、手足の爪の精密検査で全て“陰性”の判定を受けた。

イ・ソンギュンとG-DRAGONが相次いで陰性の判定を受け、警察の無理な捜査が議論になっている。これに対して警察は「無理な捜査だと断定するのは多少強引な判断だ」とし、疑いを立証するという意志を表した。しかし、事件が発生して約1ヶ月が経った現在も“決定的”な証拠は見つかっていない状況だ。

そんな中、警察は“マスコミの責任”にするような態度でも非難を浴びた。G-DRAGONの毛髪の鑑定結果で陰性が出ると、警察は「マスコミが先に動いた」とし「他の部分を捜査しており、早いうちに事件を終結するために努力している」とコメントした。

法曹界では、今回の件は不送致処分の可能性が高いという推測が出ている。麻薬捜査の特性上、陳述が重要な役割を果たすとしても、陳述のみで疑いを立証することは難しいためだ。

チョン・ピルソン弁護士は22日、連合ニュースTVとのインタビューで「一般的に麻薬容疑を立証するためには、被疑者が麻薬類検査で陽性判定を受けたり、麻薬類を所持していたというような、明確な物証がなければならないにもかかわらず、そのような状況が全くない状態で麻薬捜査が始まったということは、一般的ではないだろう」と述べた。

第三者の具体的な陳述、麻薬取引の内訳などの明確な証拠が無い限り、状況をひっくり返すのは難しいという見通しだ。

イ・ソンギュンとG-DRAGONの麻薬捜査がどのように終結するか、関心が集まっている。

記者 : クァク・ミョンドン