放送終了「7人の脱出」悪党6人、懺悔の代わりにオム・ギジュンと手を組む…シーズン2に期待高まる【ネタバレあり】

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=SBS「7人の脱出」シーズン1、第17話放送のキャプチャー
「7人の脱出」が、意外なエンディングでシーズン2をより一層期待させた。

SBS金土ドラマ「7人の脱出」が17日、新しい「悪」の運命共同体を誕生させゲームの場を再び覆した。マシュー・リー(シム・ジュンソク/オム・ギジュン)の拒否できない誘惑に懺悔する機会の代わりに、もう一度欲望を選択した悪人たち。シーズン1でリセットされたゲームが、シーズン2でどのように繰り広げられるか熱い反応が寄せられている。

第17回の視聴率は首都圏7.3%、全国6.6%(ニールセン・コリア基準)で、熱い反応の中でシーズン1の幕を閉じた。手に汗握るファイナルマッチが描かれただけに、瞬間最高視聴率は9.7%まで跳ね上がる底力を最後まで誇示した。

この日の放送ではマシュー・リーとミン・ドヒョク(イ・ジュン)のファイナルマッチが描かれた。ハン・モネ(イ・ユビ)、ヤン・ジンモ(ユン・ジョンフン)と手を繋いでマシュー・リーを締め付けていたミン・ドヒョク。しかし、マシュー・リーはそう簡単ではなかった。自分の秘密を知っている者たちを皆殺すと言い始めたのだ。ミン・ドヒョクを含む6人を地獄に招待したマシュー・リーは、再び誘惑の手を差し伸べた。死よりマシュー・リーの「悪」を選択した6人が去った後、命が危険なミン・ドヒョクを迎えに来たカン・ギタク(ユン・テヨン)の登場は、終わらない対決を予告し、シーズン2に対する期待と好奇心を高めた。

ミン・ドヒョクはマシュー・リーに向けた復讐を着実に準備していった。マシュー・リーにより銃傷を負ったミン・ドヒョクはハン・モネを訪ねた。彼は傷の治療よりクム・ラヒ(ファン・ジョンウム)の携帯電話に盗聴プログラムを設置してほしいと頼んだ。これを通じてクム・ラヒの本音を知ったミン・ドヒョクは、悪人たちを仲たがいさせる作戦を立てた。彼らが狙っているバン・チルソン(イ・ドクファ)会長の財産を横取りすることにしたのだ。予想通り、チャ・ジュラン(シン・ウンギョン)は財産を盗むために遊び場を訪れ、クム・ラヒに向かっていた道を塞ぎ、塔車を持ち出した。

これを知るすべがないマシュー・リーとクム・ラヒは、お互いを責めながら対立した。そしてミン・ドヒョクは、ソンチャングループのサーバーを利用して2人の戦いを生中継し、マシュー・リーの本当の正体を明らかにした。真実を問う記者たちの質問の洗礼に、マシュー・リーは「シム・ジュンソクが作った精巧なディープフェイク映像だ」と言い逃れをした。しかし、疑惑がさらに深まるだけだった。そうなれば、シム会長(キム・イルウ)の邸宅での出来事も捏造された映像である可能性があるということだが、四面楚歌に追い込まれたマシュー・リーは、シム会長を殺すと主張した。しかし、今回はシム会長が早かった。体調が優れない中で記者会見を開いたシム会長は、シム・ジュンソクとミン・ドヒョクの秘密を明らかにし、死を迎えた。

真実が明らかになると、危機に追い込まれたのは悪人たちも同じだった。クム・ラヒは、「このまま死ぬわけにはいかない」と証拠隠滅に乗り出した。彼は密航を準備するチャ・ジュラン、コ・ミョンジ(チョ・ユンヒ)、ナム・チョルウ(チョ・ジェユン)を利用することにした。だが、度重なる裏切りで3人を懐柔するのが容易ではなく、結局、クム・ラヒはマシュー・リーに最後の交渉を提案した。秘密を知っている人々を殺してほしいということ。しかし、マシュー・リーは3人を連れてきたクム・ラヒまで生かしておくつもりはなかった。ミン・ドヒョクと味方になったハン・モネ、ヤン・ジンモも危険だった。マシュー・リーはハン・モネにミン・ドヒョクの位置を明かせば、再び最高の俳優の座に上がらせてあげると誘惑した。ハン・モネはかえってそれを反撃の機会に利用した。マシュー・リーを始末する状況を作ったが、刹那の瞬間に押し寄せたマシュー・リーの部下たちにやられてしまった。

そのようにマシュー・リーが組んでおいたゲームでウサギ追いに遭った7人は、辛うじて建物の屋上に逃げた。しかし、彼らを待つのは恐ろしい二者択一だった。ミン・ドヒョクの見方をして死ぬか、それとも再びマシュー・リーの下で忠誠心の強い“犬”になるか。マシュー・リーは屋上のあちこちに爆弾が設置されているとし、早い選択を促した。

結局、6人は懺悔する機会の代わりに再び欲望を選択した。倒れたミン・ドヒョクを後にして、自分たちの命と富を選んだ6人。最小限の良心さえ裏切った彼らは堕落してしまった自分たちの人生を合理化し、戻れない川を渡った。そのように新しい“悪”の運命共同体になった7人はマシュー・リーが動員したヘリコプターを利用して脱出し、銃傷を負ったミン・ドヒョクだけが残された。絶体絶命の瞬間、ミン・ドヒョクの前には劇的に島から脱出したカン・ギタクが本当のイ・フィソ(ミン・ヨンギ)と一緒に現れた。イ・フィソはマシュー・リーが利用した“ルカ”に対する情報が含まれたUSBをカン・ギタクに渡した。そして火の海になった屋上でミン・ドヒョクを連れて脱出するカン・ギタクのエンディングは、新しく始まるデスゲームに注目を集めた。

「7人の脱出」が披露したピカレスク(悪人たちが主人公の作品)復讐劇は、次元が違った。自分たちの利益のためなら手段を選ばない悪人の素顔はぞっとし、嘘と欲望が絡まった「偽ニュース」は一人の人生を一瞬奈落に落とすほど怖かった。何よりも想像を絶する予測不可能な展開、後頭部のぴりぴりした反転の妙味でジャンル的快感を極大化した。何よりも強い熱演を繰り広げた俳優たちの活躍に好評があふれた。

一方、SBS「7人の脱出」シーズン2は、2024年に韓国で放送予定だ。

記者 : キム・チェヨン