映画「暴露」ユ・ダイン、作品を観た夫ミン・ヨングン監督の反応は?“こちらが困惑するほど喜んでくれた”

OSEN |

写真=ログラインスタジオ
女優のユ・ダインが、娘への愛情を表現した。

ユ・ダインは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区のカフェで映画「暴露」(監督:ホン・ヨンホ)のインタビューを行い、作品について話した。

映画「暴露」は、殺人事件の容疑者へと追い込まれた依頼人の無実を証明すると同時に真犯人を探す弁護人と、犯行の認否を繰り返す被告人、現場にいた第3の存在によって迷宮入りした事件の実体を追う犯罪スリラーだ。

ユ・ダインはユナ役を務め、本心が見えない表情を見せ、事件現場にいた第1容疑者として、“どんでん返しと迷宮入りしたすべてを覆す”暴露への緊張感を高めた。

この日彼女は初めて台本をもらった時の印象について、「実は最初にもらった時は、実際に形になったものよりも事件中心だったように思います。初めて監督に会った時、私は終盤のストーリーが好きだと話しました。『キャロル』という映画が好きなのですが、その話をしながら、ジャンルは違うけれどそのような映画に出演したいし、できると思うと言いました」と明かした。

彼女は俳優たちとの共演についても語った。まず「カン・ミンヒョク(CNBLUE)さんは台本読み合わせで初めて見た時、とても背が高くて色白で、トレーニングウェア姿で現場に来ました。すごく健康的な感じがして、幼い頃から社会生活をしてきたためか、会話をする時に相手に配慮し、優しいのが分かりました。俳優としてもすごく魅力的な良い顔を持っていると思いました」と説明した。コン・サンアについては「サンア姉さんとはお互いに人見知りで、たくさん会話をしたり交流はしませんでした。映画をご覧になった観客の方々であれば、お姉さんの魅力を感じてファンになると思います」とつけ加えた。

最近のユ・ダインの関心事は子育てだという。彼女は2021年にミン・ヨングン監督と結婚し、今年4月に第1子となる女の子を出産した。2人は映画「短い記憶」を通じて俳優と監督として縁を結んだ後、恋人関係に発展し、ゴールインした。

映画を観た夫のミン・ヨングン監督の反応については、「すごく喜んでくれました。そういうことに関してあまり表現をしない人なのですが、私が困惑するくらい、とても良かったと言ってくれました」と話した。彼女は子育てをしながら女優を続けることについて「不があります。これまではずっと私と夫が見ていましたが、今は母親に見てもらっています。最近はみんな防犯カメラを設置するじゃないですか。それを見たらずっと泣いていたんです」としながらも、「大きくなると子供も慣れてきますよね? 素敵な作品をやっていきたいです」と語った。

母親になったことで、母親役ばかりオファーされるなど、作品の限界に対するプレッシャーはないかという質問には、「私はそういうのはありませんでした。結婚前も母親役をやっていました。ロマンスだけをやる女優でもありませんでしたし、そういった心配はしませんでした。むしろ楽しみでした」と話した。さらに「すごく幸せでした。試写会の時にも言いましたが、今までは自分が主人公で、何をしても満足できなかったんです。虚しかったけれど、赤ちゃんが生まれてから、自分より大切な存在ができて、今は自分が中心ではありません。今の自分の人生で、自分の意見や考えは後回しになっていると思います。中心が別の人になって幸せだと思いました」と説明した。

ユ・ダインは「最近の一番の関心事は離乳食です。自分で作ろうと思っているのですが、楽しみでもあるし、緊張もします。育児のYouTubeを一番見ています」と話し、育児の分担については「すべてを一緒にやっています。ドラマのポストプロダクション(撮影後の作業の総称)中なので忙しいけれど、一緒にやる方です。私より彼の方がもっと上手です」伝えた。

続けて「2人とも子供は考えていなかったんです。突然できた子供なので、どう接したらいいのかも分かりませんでした。子供がいると困惑していたのに、自分の子供ができたら本当に可愛いです」とし、娘の将来については「よく遊ぶ子供に成長してほしいです。2人ともそう願っています。すごくいい子で、あまり泣かないし、泣いてもすぐに泣き止みますし。だからより心が引かれる子です」と語った。

彼女は最近の近況について「育児ばかりしていました。体は本当に大変です。首、肩、腕、手首、指、全てが痛いけれど、幸せです。赤ちゃんが本当に可愛くて、第2子は全然考えていなかったけれど、第2子がほしいと思うくらいです。2人とも子供は産まないつもりだったけれど、可愛すぎて心が揺れます」と伝えた。

娘が女優になりたいと言ったらどう思うかという質問にユ・ダインは「私はしてほしくないけれど、希望したら仕方ないと思います。見える職業でもあるし、私はこの仕事をしながら、演技は自分に合っていると思うけれど、それ以外は合わないと思っているんです。揺れ動くような状況があまりにも多いからです」と話した。

2005年、SBSドラマ「乾パン先生とこんぺいとう」でデビューした彼女は、来年でデビュー20年目を迎える。デビュー当時と今を比べて変わった点について、「デビュー当時は、撮影現場に怖い人が多かったんです。気後れしたり、何か言われたら陰で泣いたりもしました。しかしそういった環境自体が変わりましたし、私もそのようなことに鈍感になったような気がします。これからがもっと楽しみです。今よりもこれから私がやっていく作品が楽しみです」と述べ、「登場シーンが少なくても面白い役をやりたいです」と語った。

最近、映画界では観客の減少に懸念の声があがっている。「暴露」撮りながら不安はなかったのかという質問に彼女は、「最近、観客が減っているようですし、低予算映画への支援も減ったそうです。すごく心配しています。ですが、ペ・ドゥナ先輩が『あしたの少女』に出演した後のインタビューを読んだのですが、監督が2作目の作品でペ・ドゥナ先輩に出演を依頼した時、すぐにやると言ってくれたのが、ものすごく力になったと思います。私もそのような女優になりたいです。自分が先にそういった女優にならなければいけません」と述べた。

映画「暴露」は、20年間法曹界で活動した現役弁護士で、韓国の映画界を代表する法廷物専門ストーリーテラーであるホン・ヨンホ監督の長編デビュー作だ。現職弁護士が制作する法廷映画であるため、他の法廷物よりリアルであるはずだ。撮影当時、違いはあったかという質問に彼女は「まず、その分野については私もよく分からないので感じなかったのですが、完成した映画を観ながら、これまで観てきた法廷物とは少し違って、リアリティがあると思いました。記者の方々にもそういった部分で好評していただいたのだと思います」と説明した。

彼女はホン・ヨンホ監督について「すごくジェントルマンで落ち着いている方です。初めての長編とは思えないほど落ち着いていました。妥協する時は妥協するし、頑固な時は頑固で、すごく貫禄のある方だと記憶しています。最初の長編ですし、俳優たちに流されて自分の考えたことをやり通せない場合がありますが、全くそういったことはなく、作りたいシーンを全て作っていました」と伝えた。

最後にユ・ダインは「暴露」の観客に「韓国映画ではあまり見たことのないストーリーではないかと思います。新しい物語に引き込まれる、映画的などんでん返しのある作品だと積極的におすすめできます」とし、さらに「とても面白い。そして2人のストーリーがとても良い。時間が経つのも忘れた」という反応があれば嬉しいと語った。

記者 : キム・チェヨン