IVEとイ・ムジン。ジャンルも活動の分野も異なる彼らには共通点がある。それはまさに“小統領（小学生たちの大統領）”と呼ばれていることだ。

IVEは最近、小学生の間で最も支持されている“確信の小統領”である。発売する楽曲がいずれも1位になり、人気を博しているが、特に小学生の間で人気が高い。IVEがカムバックする度に小学生の保護者たちが緊張するという話があるほどだ。

IVEは、初のワールドツアー「SHOW WHAT I HAVE」でも小統領として存在感を誇った。客席を埋め尽くしたファンからも他のアイドルより確かに若いファンの歓声が聞こえ、公演会場の外では小学生の子供を待つ親の姿も多くキャッチされた。IVEが現在、小学生に最も影響力のあるグループであることを証明したわけだ。

それと同時にIVEの音楽がどれほど大衆的な嗜好にアピールするかも見せてくれる。彼女たちはこれまで「自身」の話を音楽のテーマにしてきた。その一方で、音楽の面では大衆性を強調し、小学生のファンにアピールすることに成功した。ここにホットなスターであるウォニョンの影響力も加わり、IVEは小統領になった。

IVEの前にも音楽界で小統領と呼ばれる先輩たちもいた。歌手のイ・ムジンは2021年5月に発売した楽曲「信号」で、歌だけで小学生ファンを魅了したミュージシャンとして有名だ。この曲は、小学生の間で合唱が流行するほど大人気だった。イ・ムジンがアイドルグループではなく、ソロ歌手であるだけに、このような現象は異例的なものだったが、何よりも歌が与える力が大きかったと見られる。

また、その前にはB1A4とiKONがいた。2011年にデビューしたB1A4は、少年らしい雰囲気と親近感を武器にしたグループだった。メンバーのジニョンがプロデューサーとしてグループの曲を手掛け、一緒に歌いやすく聴きごごちの良い曲で人気を博した。そして「What's Going On」「Baby good night」「Lonely」などのヒット曲を誕生させた。現在は、シヌゥ、サンドゥル、ゴンチャンの3人で活動している。

iKONも1つの楽曲が人気を博し、小統領になった時代があった。2015年にデビューした彼らは、2018年1月に発売した楽曲「LOVE SCENARIO」が大ヒットした。この曲はこれまでもiKONを代表する曲として最も大衆に愛された曲でもあった。

iKONの「LOVE SCENARIO」はまさに全国が揺れるほどの人気だった。小学生はもちろん、当時幼稚園児も合唱するほどブームを巻き起こし、音楽ランキング1位はもちろん、音源大賞を受賞し、ミュージックビデオは再生回数が6億回以上で根強い人気を博した。

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