Kakaoエンターテインメントが、人気ウェブ漫画「ナックルガール」をAmazonオリジナル映画として制作することを明らかにした。Kakaoエンターテインメントの子会社KROSS PICTURESが制作し、11月2日にPrime Videoを通じて全世界240ヶ国で独占配信される。

「ナックルガール」は、Kakao Pageなどを通じて公開された同名のウェブ漫画が原作であり、将来が期待される女性ボクサーの“橘蘭”が、犯罪組織によって誘拐された妹を救うために違法格闘に参加して、命がけの対決を繰り広げる犯罪アクション映画だ。原作のウェブ漫画は2014年に初公開されて以降、韓国はもちろん、日本などでも公開され、練り込まれたストーリー展開とリアルなアクション描写で厚いファン層を確保している。

特にピッコマを通じて独占公開された原作が人気を博しているだけに、日本の人気俳優たちが出演する映画「ナックルガール」に関心が集まっている。ストーリーを引っ張っていく“橘蘭“役には、日本と中国などアジア全域で人気を博しているグローバルスターの三吉彩花が抜擢され、その他にも日本のトップ俳優たちが総出演する。撮影に先立ち、三吉彩花は有望なボクサー役を演じるために6ヶ月余り、韓国のアクションチームから集中トレーニングを受けるなど、キャストたちはそれぞれの個性と魅力を加えて、キャラクターを完璧に表現し、強い没入感を与える予定だ。

監督は、映画「ポイントブランク～標的にされた男～」で「カンヌ国際映画祭」に参加したことのあるチャン監督が務め、映画「非常宣言」「必ず捕まえる」のユ・ガプヨルが脚本を手掛け、「悪女／AKUJO」「殺人の告白」の脚本家チョン・ビョンシクが脚色を務めた。失踪した妹を犯罪組織から救うための橘蘭の奮闘が、さらに迫力あるストーリーと感覚的な映像で繰り広げられる。アクション、犯罪ジャンルが得意な制作陣たちがタッグを組み、原作とは異なる楽しさを届ける予定だ。

特に、Kakaoエンターテインメントが自社のオリジナルストーリーIPを映画に企画・制作して、期待を集めている。Kakao Pageなどを通じて連載された人気原作をもとに、Kakaoエンターテインメントの子会社KROSS PICTURESが、韓国の制作会社としては初めてAmazonオリジナルの日本映画の制作に挑戦。Kakaoエンターテインメントは「社内お見合い」などを通じて、ストーリー＆メディアをつなぐIPバリューチェーンのシナジー（相乗効果）を証明したことに続き、もう一度成功プロジェクトを追加する予定だ。

また、韓国の監督と脚本家、日本の俳優と現地のスタッフがタッグを組んだ、グローバルプロジェクトという点も大きな意味を持つ。先立って、Kakaoウェブ漫画原作のドラマ「梨泰院（イテウォン）クラス」を日本版にリメイクした「六本木クラス」に続き、今回は韓国と日本の共同制作映画を披露する。多数のグローバルOTT（動画配信サービス）オリジナルシリーズを制作して全世界に同時公開し、グローバルメガヒット作を披露しているKakaoエンターテインメントは、海外制作プロジェクトも推進して、グローバルな攻略を加速させていく予定だ。

Kakaoエンターテインメントは「『ナックルガール』は原作のウェブ漫画が、韓国だけでなく日本、台湾など海外でも人気を集めただけに、今回披露する映画にもグローバルファンの関心が集まっている」とし「韓国の監督と脚本家、日本の俳優、グローバルOTTまで参加するグローバルプロジェクトで、迫力溢れるストーリーに感覚的な演出、俳優たちの熱演が加わり、ウェブ漫画とは違う豊かな楽しさを感じることができるだろう」と伝えた。