Vol․1 ― ノ・ミヌ、日本の推し活CMを見て涙も「NewJeansのファンになってみた」

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俳優やアーティストとして活躍し続けるノ・ミヌが8月に来日。Kstyleではそんなノ・ミヌに数年ぶりにインタビューを実施した。

来日時、仲間の応援のためにMCデビューしたというが、慣れない活動に困惑続きだったというノ・ミヌ。ファンミーティングやコンサートなど、自身の活動も振り返りながら、MC業の大変さと学び、さらに日本活動や日本での過ごし方、またコロナ禍での活動までたっぷりと語ってくれた。

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MCデビュー!?「いつも隣りにいてくれた古家さんに感謝」

――今回の来日はどんなお仕事でいらっしゃったんですか?

ノ・ミヌ:今回は、元Apeaceのウォンシクとスンヒョクが結成した新しいユニットTMCの応援に来ました。初コンサートで、デビューを一緒に何かやってくれませんかと言われて、「仲間だからやるよ」ってすぐに返事しました。

――コンサートのMCをされたんですね。

ノ・ミヌ:MCだと思わなかったです。ゲストでちょっと出るのかなと思っていたんですよ。もちろん、応援するつもりで来たんですけど、MCをすることになっていてびっくりしました(笑)。

――MCの経験はありましたか?

ノ・ミヌ:ないですよ! 初めてで本当に困りました。しかも日本語でやったんです。すごく、いろいろなことを感じましたけど……とにかくMCさんってすごいなと思いました。

――MCデビューおめでとうございます。いつもはファンミーティングやライブで主人公になる側で、ノ・ミヌさんの隣には古家さんがいましたよね。

ノ・ミヌ:古家さん! 本当に感謝だな~と思いました。古家さんはいつも「どうぞ!」とか「歌上手い!」とか言って、空気を作ってくれるじゃないですか。それを今回は僕が言ったんですけど、「どうぞ」って言いながらも変な気分だったし、盛り上げるために「皆さん大きな拍手をください」って、それを言っている自分に変だな~って(笑)。

――またMCできそうですか? MCをしたことで、良い経験になりましたか?

ノ・ミヌ:できればもうやりたくない。難しいです(笑)。ただ、いい経験ではありましたね、なかなか頭良くないとできないことですよね。

――難しいですよね。MCをするために自分なりに準備したことはありますか?

ノ・ミヌ:準備はあまりできなかったんですけど、昨日スタッフさんに教えてもらって……そんな感じで乗り越えました(苦笑)。進行のためにステージで話もよく聞いてたんですけど、何か言おうと思っても、頭の回転がついて行かなくて。いつも僕の隣で古家さんがやってくれてたので、古家さんには感謝しかないですね。

――今回、会場に来た方はちょっとレアなノ・ミヌさんが見れたということですよね。

ノ・ミヌ:本当に困りましたね。しかもMCだから調子に乗っちゃだめだし(笑)。

――主役のアーティストを目立たせなきゃいけないので、前に出ないことを意識しないといけないと聞きますよね。

ノ・ミヌ:そうそう。そのバランスを取ろうとずっと思っていたら、今度は日本語が下手になっちゃって、ちょっと話し方も遅くなったり。それで終わった後は、友だちに「日本語下手になったんじゃない?」とか言われました(苦笑)。
 

ツウな日本の楽しみ方「中野のブロードウェイに行きたい」

――MCもいいですが、ノ・ミヌさんのファンミーティングやライブを待っているファンの方々も多いと思います。何か予定していることはありますか?

ノ・ミヌ:今はまだ日本でのファンミーティングやライブは決まってないんです。韓国ではちょっとずつライブとかいろいろやれればと話しています。

――準備中ですね。期待したいところです。

ノ・ミヌ:はい。何か大きなイベントをやりたいなと思っていて、ファンの皆さんのために準備している段階です。

――今回の来日では、少しプライベートな時間は作れましたか?

全然。ドン・キホーテも行けなかった(笑)。

――もしもう少し日本にいることができたら、やりたいことは何かありますか?

ノ・ミヌ:本当はディズニーランドに行きたかったんです。あとは、中野のブロードウェイかな。最近は渋谷とか六本木ってあんまり行かないんですよね。観光客の方々がたくさんいるので……だから、何か違う場所を探しています。

――中野ってだいぶ意外な場所ですね。

ノ・ミヌ:はい、好きなんです。ただ普通に日本の人が暮らしている街だから。高級な外国料理とか、韓国の高級料理って韓国人でもあんまり食べないし。実際はトッポッキとかよく食べるし、そっちのほうが楽しいじゃないですか。だから日本へ来たら、観光客がよく行く場所じゃなくて、本当に日本の方が行くような街がいいですね。
 

これまでの日本活動を振り返る!「日本の推し活のCMを見て…」

――これまで日本でも多くの公演を行ってきたノ・ミヌさんですが、これまでの日本活動を振り返ってすごい印象に残っていることや、改めてファンに感じていることはありますか?

ノ・ミヌ:日本でライブをすると、僕は毎回エナジーをたくさんもらって韓国へ帰っているですが、その帰る時間、飛行機の中でいつも変な気分でした。僕が遠い韓国からここまで来て、そこに皆さんが会いに来てくれて、大切な時間を一緒に作って。会いに来てくれるファンの皆さんがどういう気持ちで応援してくれているんだろうって、最初はそれをすごく知りたかったんです。それで自らアイドルのファンになってみたりもして、少しずつ気持ちや状況がわかってきて、希望と勇気をもらいたいんだよなって実感しました。だから皆さんに希望的勇気をあげられる何かを持って韓国から来ないと絶対にだめだなって。ライブが終わる度にそんな思いを強く感じています。忘れないように。

――アイドルのファンになったというのは?

ノ・ミヌ:当時はKARAのファンになりました。最近はNewJeansです。ちょっと意識して誰かを好きになろうって思うんです。アイコン的な誰かを心の中に置いて、応援したいっていう気持ちを作るんですけど、やっぱり僕のことが好きなファンの皆さんの気持ちが知りたくて。

――ファンの気持ちを知るために自らがファンになってみたんですね。

ノ・ミヌ:日本のガスのCMが韓国でもバズっていたんですけど、タクシードライバーのお母さんが推し活をする動画で、それを見て涙が出たんです。なんかこれ、僕のファンの方たちの話なのかなって。でも僕のお母さんがもしそうだったら、逆に嬉しいなと。誰かを応援することで何か生活が変わったり、明るくなりましたとかあるじゃないですか。僕のファンの皆さんからも、手紙とかで病気が良くなったよとか、軽くなったよとか、そういう話を聞いたことがあったので、その映像を見たらめっちゃ心に入って来ました。リアルな想像ができたというか。
 

コロナ禍もポジティブに「時間を無駄にしたくなくて…」

――コロナ禍ということもあり、なかなか来日も叶わなかったと思いますが、コロナ禍以降での来日は何年ぶりでした?

ノ・ミヌ:昨年の5月にコロナ以降初めて来ましたね。2年ぐらいずっと僕のバンドも、公演が延期されてしまって、皆さんも僕も落ち込んだ時間でしたね。また行けないんだ、会えないんだって。

――その時、2年ぶりに来た日本ではどうでしたか?

ノ・ミヌ:なんか不思議な気分でした。観客席でも叫べなくて、すごく何かテストされてるような気分でした。久しぶりのライブで、観られてる感じがすごくしましたね。2年も空くことなんてないですからね。客席に「叫ばないでください」ってお願いすると、誰も叫ばず静かに見てくれて、皆さん真面目だなって実感しました(笑)。

――苦労もありましたよね。今は、歓声も大丈夫になったので、次のライブでは皆さんの声や顔も見れると思います。

ノ・ミヌ:今回のTMCの公演で体感して、もうすごい不思議でした。だから僕も早くライブしたいな、ファンミーティングしたいなって思いました。

――コロナ禍は、音楽活動はもちろん、俳優活動もすべての行動が制限されて、大変な時間を過ごしたと思いますが、どのように過ごしてましたか? 音楽的な意識とか、活動での意識で何か変化したものはありますか?

ノ・ミヌ:コロナ禍では、ほとんどの活動がキャンセルになってなくなったり、ずっと延期になって待つ時間が多かったですよね。最初はすぐ終わるんじゃないかなと思ってたのが、どんどん長くなって、時間を無駄にするのも嫌だから、外国語の勉強や運動をして頑張って過ごしていました。



(撮影:前手秀紀)

記者 : Kstyle編集部