ソン・ガンホ&イム・スジョン&f(x) クリスタルら出演の映画「クモの巣」韓国で9月に公開

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写真=BARUNSON E&A
キム・ジウン監督の新作「クモの巣」が韓国で秋夕(チュソク:韓国のお盆)に公開される。

同作は1970年代、撮り終えた映画「クモの巣」の結末を撮り直せばもっと良くなるという強迫観念が強いキム監督(ソン・ガンホ)が、検閲当局の妨害と変わった内容が理解できない俳優、制作者など、頭がおかしくなる一歩手前と言えるほどの悪条件の中、撮影を敢行したことで起きる悲しく面白い出来事を描く。「第76回カンヌ国際映画祭」のノンコンペティション部門の招待作で、当時12分にも及ぶスタンディングオベーションが起こった。

1970年代も、今も映画の現場には必ずある、監督の名前が刻まれたディレクターズチェアに座った「キム監督」の後ろ姿を盛り込んだ予告ポスターは「結末だけ撮り直せば傑作になる」というキャッチコピーで、ストーリーへの関心を高める。監督なら誰もが持つ重大な責任に加え、傑作に向けた執念まで、キム監督を演じたソン・ガンホの後ろ姿はこれから繰り広げられる物語への好奇心を刺激する。

また、予告編からは俳優たちの好演とアンサンブル、ストーリーの実体を垣間見ることができる。撮り終えた映画「クモの巣」の新しい結末を、夢の中で白黒で見ることになるキム監督の姿から始まる予告編は傑作に向けた欲望でちょうど2日、再撮影がしたい彼がぶつかる現実の悪条件で予測できない面白さを予告する。

変更されたシナリオの内容も知らないまま追加撮影が1日ではなく、2日ということを現場に着いて知り、当惑する俳優たちの姿、「文化公報部で知れば僕たち皆、死ぬんです」という言葉からうかがえる検閲当局の妨害と、「傑作をなぜ作るんですか? ただやっていたことをそのままやってください」という制作者の反対まで、右往左往するしかない70年代の映画現場の姿を生々しく描いた。

キム監督役のソン・ガンホと、忙しい日程にも急いで現場に呼ばれてきた映画の中の映画「クモの巣」の主演俳優イム・スジョン、オ・ジョンセ、f(x)のクリスタルとパク・ジョンス。そして制作者と彼の姪であるチャン・ヨンナムとチョン・ヨビンなど、1970年代の映画現場の人物に完璧に変身した俳優たちの好演は「クモの巣」の展開が気になる理由だ。

どんな妨害にもついに「カット、OK」と叫ぶキム監督と、変更された台本がどうであれ、ベテランらしく熱演するミンジャ(イム・スジョン)とオ女史(パク・ジョンス)、突然もみ合うミド(チョン・ヨビン)とユリム(クリスタル)、突然現場に飛び込むホセ(オ・ジョンセ)まで。一寸先も予想できない人物の姿を完璧に描き、お互いに最高のパートナーになった俳優たちのアンサンブルは「クモの巣」が楽しみになるもう1つの理由でもある。

記者 : ペ・ヒョジュ