「ファントムシンガー4」優勝Liberanteの魅力は?“2%だけ足りないところ”

@STYLE |

写真=「@star1」

1本の脚本のないドラマだ。「ファントムシンガー4」のLiberanteがどんでん返しを繰り返し、最終優勝を収める大逆転劇の主人公になった。さまざまな歌声が織りなす壮大なハーモニーで、毎回のステージを満たすのはもちろん、原石が集まって1つの輝く宝石になるまで、彼らの感動的なブロマンス(男同士の友情)の物語は、視聴者の胸を熱くする上で十分だった。グループ解散寸前で生き返る奇跡を起こし、決勝1回戦で3位をキープしていたが、最後の最後で逆転して優勝するというハッピーエンドを実現させたLiberante。韓国を超えて世界を感動させるクロスオーバーアイドルの誕生だ。彼らが書き下ろしていくドラマはこれからだ。

―― Liberanteは初のグラビア撮影でしたが、皆さんポーズが上手ですね。

キム・ジフン:プロフィール写真や公演の写真を撮るときに、カメラの前に立ったことはありますが、こうしてかしこまってグラビア撮影をするのは初めてです。上手ではないのですが、とても楽しかったです。これからどんどんグラビア撮影をしてみたいですね。

チョン・スンウォン:証明写真以外で、人生でこんなに写真を撮ったことがありません。すごく緊張したのですが、スタッフの方々が雰囲気を和らげてくださって、楽しく撮影できました。

―― MZ(ミレニアム世代+Z世代)式の自己紹介をお願いします。

チョン・スンウォン:フィジカル・キングを担当しているスンウォンです。

チン・ウォン:バランス・キングです。グループ内のバランスを担当しています。

キム・ジフン:ニュアンス・キングです。Liberanteの音楽的なニュアンスをコントロールしています。

ノ・ヒョヌ:ライオン・キングことノ・ヒョヌです。

―― 「ファントムシンガー4」の優勝チームとして、最近の熱い人気を実感していますか?

チョン・スンウォン:道を歩いていると、気づいてくれる方々がいます。でも僕は体格も大きくて怖い顔をしているせいか、声をかけてくださる方は少ないですね。遠くから応援してくださる感じです(笑)。会ったらどんどん声をかけてください。

キム・ジフン:大学路(テハンノ)で「ワイルド・グレイ」という公演をしていますが、「ファントムシンガー4」の放送後、僕が出演する回が完売になり続けています。僕を見るために、このようにたくさんのファンが来てくださって、毎日感謝しています。

チン・ウォン:JTBC「K-909」の撮影をしてきたのですが、僕たちのステージを見てファンがものすごい声援と歓声を送ってくれたんです。ちょっとびっくりしました。アイドルになったような気分で嬉しかったです。

ノ・ヒョヌ:僕が末っ子であるせいか、ファンの方々がすごく可愛がってくださるんです。すごく応援してくださって心強いですし、愛されている気分で、最近は毎日が幸せです。

―― 1本の成長ドラマの主役になりましたが、逆転の神話を築いて優勝を収めた時の気分はいかがでしたか?

キム・ジフン:「もう本当に終わったんだ」と思い、清々しい気持ちが最初にありました。そして、このような幸せな結末を迎えられたことに感謝しました。

チョン・スンウォン:最初は戸惑いました。まさか1位になると思わず、優勝という貴重な賞を頂いて実感が湧きませんでした。「本当に? 僕たちが?」と思い、夢みたいな気分で胸がいっぱいになりました。

ノ・ヒョヌ:優勝したら、嬉しくて涙が出ると思っていたのですが、実際に優勝したら頭の中が真っ白になりました。「これは本当なの?」と思い、感激して、複雑な気持ちになりました。実は今でも夢を見ているような気分です。夢じゃないですよね?(笑)

―― 「ファントムシンガー」優勝の法則を新たに作ったチームでもあります。チーム名に「フォ」がつくチームが優勝するというジンクスを打ち破り、まるで優勝することを知っていたみたいに「フン」の法則を新たに作りましたね。

キム・ジフン:僕は言葉の力を信じています。望むことを言い続ければ、実際に叶うと信じているタイプです。自分のチームの優勝を願う気持ちで、ジンクスを打ち破れるものは何があるか、すごく悩みました。調べてみると、前のシーズンの優勝チームには、すべて名前に“フン”が入るメンバーがいたんですね。自分のチームが優勝してほしいという気持ちで、当てずっぽうに言ったことなのですが、それが本当に当たるとは思いませんでした(笑)。やっぱり言葉には力があるようです。

―― 視聴者投票、国民SNS投票で優勝しただけに、ファンへの感謝の気持ちが大きいと思います。ファンに一言お願いします。

ノ・ヒョヌ:決勝1回戦では悪い結果でしたが、ファンのおかげで奇跡のような優勝をすることができました。ファンがSNS投票を促す電光掲示板の広告を、新村(シンチョン)のU-PLEXに大きく掲げてくれました。実際にその電光掲示板を見に行って、しばらくぼーっと見ていました。本当にありがたかったです。僕たちを応援して愛してくれるファンがいなかったら、今の僕たちもいなかったと思います。良い音楽とステージでファンの愛に応えることができるよう、最善を尽くすLiberanteになります。

―― Liberanteといえば、ブロマンス(男同士の友情)のマッチプ(美味しいお店)でもありますね。4人が運命のように1組になった時の気分はいかがでしたか?

チン・ウォン:お互いがお互いのワンピックだったんです。「ぜひ同じチームになりたい」と、お互いにたくさん言っていたのですが、ダメかもしれないという不安もありました。しかし、僕が入った部屋にジフンがいて、その次にヒョヌが来て、最後にスンウォンまで来てくれて、不思議で嬉しかったです。奇跡のような状況に感謝しましたし、4人で1つになって、もっと頑張ろうと思いました。

―― ケミストリー(相手との相性)がこんなにいい理由はなぜだと思いますか?

キム・ジフン:音楽に対する姿勢や解釈の仕方がすごく似ています。同世代なので、昔からの知人のように気楽でした。本当に近所の親友みたいな感じです。

チン・ウォン:みんなこだわりがなくて、誰かが意見を言うと、みんながそれを尊重して受け入れてくれます。フィードバックをしても、それに対して嫌な顔をせず「変えてみる!」と受け入れるほうです。

チョン・スンウォン:お互いに耳を傾けて配慮したおかげで、このように良いチームワークができたと思います。

ノ・ヒョヌ:4人とも、自分の声を上げようとせず、お互いの話を聞こうとするほうです。お互いがお互いを輝かせる存在、それがLiberanteだと思います。

―― このような固いチームワークが生まれるまで、リーダーの努力が大きかったと思います。メンバーにとって、ジフンさんはどのようなリーダーですか?

チン・ウォン:リーダーのお手本ですね。メンバーの話をよく聞いてくれて、自分の意見を主張するよりは、メンバーたちの考えを先に聞いてくれるリーダーです。ジフンにとって1番の優先順位は、とにかくメンバーです。僕たちを際立たせるのが先ですし、自分のことはいつも後回しです。そのような思いやりが、このチームの絆をさらに深めたと思います。ジフンを見ると、すごく勉強になります。リーダーが先にそうしてくれるので、僕たちもお互いに似てきています。

―― チーム内の可愛らしさを担当しているヒョヌさんは、どんな末っ子ですか?

キム・ジフン:ヒョヌと同い年の弟がいます。その年齢だと、少しさぼったりもするものだと思うのですが、ヒョヌは絶対にそんなことはありません。とてもしっかりしています。声部的にも、ベースであるせいか、とてもしっかりしていて、安定感があります。大きなステージに立つほど安定感を発揮する、とても頼もしい末っ子です。

―― チン・ウォンさんはソン・テジンさんの従兄弟ですが、“オーディションのベテラン”である兄から優勝のコツなどを教わりましたか?

チン・ウォン:兄さんが「燃えるトロットマン」だけでなく、「ファントムシンガー」シーズン1の優勝チームのメンバーでもあるので、細かい質問をたくさんしました。どうすればマイクの音をもっときれいに出すことができるか、どうすればステージで緊張せずに実力を発揮できるか、などを聞きました。経験から得たノウハウをたくさん教えてくれてありがたかったですし、何より兄さんが精神的にすごく支えになってくれました。僕はメンタルが弱い方なので、競演中不安が多かったのですが、そのたびに兄さんが「普段のようにやればうまくいく」と、気持ちを引き締めてくれました。すごく助かりました。

―― Liberanteの魅力として“ビジュアル”も欠かせません。「ジョンジャランテ(イケメンなLiberante)」「ビジュアルマッチプ」というニックネームについてどう思いますか?

チョン・スンウォン:こういうのを「アバタもエクボ」と言うのでしょうか? ハハハ。もちろん、本当にありがたい言葉ですが、恥ずかしいです。すごいイケメンではなくても、4人の顔の相性が良くて、そう言ってくださるのではないかと思います。

ノ・ヒョヌ:でも「かっこいい」と言われ続けて、本当にみんなちょっとかっこよくなりました(笑)。照れくさいのですが、聞くたびに嬉しい言葉です。

―― SNSやコミュニティでのLiberanteへの関心が本当に高いですね。記憶に残るファンの反応があれば教えてください。

ノ・ヒョヌ:ファンの皆さんがくれた直筆の手紙の話をしたいです。1つ1つ読みながら感動することが多いのですが、特に「僕たちを見て生きる勇気をもらった」と言ってくださると本当に幸せです。まだ未熟ですが、それでも僕が誰かに良い影響を与えられたと思い、嬉しいです。もっと良い音楽をしなければならないというモチベーションになっています。

チョン・スンウォン:僕が行く犬の集まりがあるのですが、そこの1人から、犬の服にサインをしてほしいと言われました。「ポピ(仮名)、元気でね」みたいな感じで(笑)。犬の毛がふわふわしていてサインがうまく書けなくて、服を脱いでサインをしました。

―― 女性ファンから特に爆発的な支持を得ていますが、Liberanteならではのモテポイントは何だと思いますか?

キム・ジフン:僕たちの甘い声とスイートな顔(?)ではないかと推測しています。ハハハ。また、「ファントムシンガー」の最年少優勝チームらしく、僕たちは少し若いです。若い血から来る爽やかさがあると思います。それから、僕たちがどこかで活動してきたキャリアチームではなく、この番組を通じて初めて人々に顔を知らせた新チームですから、「この人たちはどのような姿に成長するのだろう」と、育てる楽しさがあると思います。僕たちがどのようなチームに成長するのか、そばで一緒に見守ってください。

ノ・ヒョヌ:僕たちには2%だけ足りないという魅力があります。完璧ではないですが、むしろ隙が多くて、そのような姿が保護本能を刺激するのではないでしょうか。何か抜けていながらも魅力的で、かわいいけどセクシーな感じです。キュートでセクシーです。

―― ステージの他に、メンバーと一緒にやってみたいことはありますか?

キム・ジフン:実は僕たちはバラエティ番組にすごく出演したいと思っています。単独リアリティ番組をぜひしてみたいですが、それは欲張りすぎだと思いますし、ゲスト出演もしてみたいです。僕たちの宿舎生活をリアルに見せられるような番組ができたら面白いと思います。

チン・ウォン:「Begin Again」みたいな番組にも出演してみたいです。一緒に旅行もして、音楽もできる時間があればいいですね。僕たちがイタリア語やスペイン語で歌った時の現地の人々の反応も気になります。

ノ・ヒョヌ:バラエティではなくても、僕は兄さんたちと一緒にぜひ海外旅行に行きたいです。賞金をもらったら一緒に旅行に行きたいと思っています。

―― 賞金2億ウォン(約2200万円)を手に入れたらどう使いたいですか?

チン・ウォン:今まで音楽ができるようにサポートしてくれた両親にあげるつもりです。また、支えてくれた家族や周りの知人に、少しながら恩返しをしたいです。

ノ・ヒョヌ:両親には今までもらうばかりで、何もしてあげられなかったのですが、この機会に感謝の気持ちを伝えたいです。また、メンバーの兄さんたちに感謝の気持ちが大きいので、残りの金額は兄さんたちとの旅行で使いたいと思っています。

キム・ジフン:僕も両親にあげるつもりです。残った分は投資をします。今ちょっと損が大きくて、それを補わなければなりません(笑)。それと、携帯をメンバーたちと同じものにしようかなと思っています。ケースまでカスタマイズして、賞金をもらったら新型でメンバーお揃いのものをプレゼントします(笑)。

チョン・スンウォン:僕も両親が優先順位で1番です。その次は、少ないですが寄付をしようと思っています。児童福祉センターや社会に寄付したいです。

―― Liberanteは、どのようなチームになりたいですか?

キム・ジフン:僕たちの音楽を楽しみにしてもらえるグループになりたいです。これからどのような姿、どのような音楽を披露していくのか、まだ僕たちも全ては分かりませんが、誰が聴いても心地よく、聴きやすい音楽を披露していきたいです。みんなに愛される大衆的なクロスオーバーグループになることが、Liberanteの最終目標です。

記者 : ファン・ヨンド