「奇跡の兄弟」ペ・ヒョンソン、不思議な力でイ・ジヒョンを救う…謎の男の正体も明らかに【ネタバレあり】

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=JTBC「奇跡の兄弟」放送画面キャプチャー
「奇跡の兄弟」が、ミステリーのキーを握っている謎の男の顔を公開する衝撃的なエンディングを披露した。チョンウが盗んだ小説の本物の主人と見られる謎の男オ・マンソクが登場して、ミステリーもさらに倍増した。

韓国で6月29日に放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」第2話で、ユク・ドンジュ(チョンウ)は正体不明の少年(ペ・ヒョンソン)が小説について覚えていないという事実に安堵した。記憶を失った少年はそんなドンジュに、事故後に持つことになった怪しい能力について告白した。人々の悲鳴と泣き声が聞こえてよく分からないシーンが見えるが、ひどい痛みまで感じられるという。ドンジュが作家としてあらゆる想像力を発揮しても、信じられない“スーパーパワー”だった。

少年の特別な能力は、主治医イ・スヨン(イ・ジヒョン)に向かった。実は彼女は、大型ショッピングモールの駐車場で夫(チョン・スンギル)と娘が通り魔に殺された後、絶望と言葉で表現できない苦痛を経験していた。しかしその殺人犯が精神薄弱を主張して極端な選択をし、スヨンが働いている病院の救急室へ運ばれてきた。ある家族を壊した残酷な犯罪を犯したにもかかわらず、反省どころか嘘で極端な選択を試みた殺人犯の図々しい姿にスヨンの怒りは爆発した。

少年は、その怒りが引き起こす極端な選択を防がなければならなかった。そして彼が「ダメだ、止めて」と叫んだ瞬間、奇跡のようなことが起こった。少年を除くすべての時間が止まってしまったのだ。その間、少年はスヨンが殺人犯に注入しようとした薬物の点滴の針を除去した。そしてスヨンのすべての辛い記憶と苦痛を、その殺人犯に移した。「死ぬより生きる方がもっと苦痛であるように」というのが少年の願いだった。時間が戻ってくると、殺人犯はひどい苦痛に苦しみながら「助けてください。悪かったです」と叫んだ。

治癒の奇跡を経験したスヨンは、「自分が怪物になったみたい」と混乱している少年を慰めてあげた。殺人を犯して自ら極端な選択をするところだった自分を助けてくれた少年に、「私にはあなたが救世主」と真心を伝えたのだ。そして「他人と違うからといって怪物じゃない。医学的に説明できないけれど、あなたに起こっていることは、特別な理由があるはず」と少年を癒してあげた。人々の辛い心を見て聞く少年が、これからまたどんな奇跡を見せるのか期待感を高めるシーンだった。

一方、刑事パク・ヒョンス(パク・ユリム)は“MeToo疑惑”と性的暴力事件に関わっている映画監督シン・ギョンチョル(ソン・ジェリョン)と、2年前に発生した悪質なサラ金業者チョン・ドゥヒョンの殺人事件の犯人が、同一犯である可能性を提起した。殺害現場が似ていて、被害者たちの弱点になりえるものを現場に残したという点、現場で木片が発見された点が似ていた。また、チョン・ドゥヒョンが着用している服のポケットから発見された記事の写真の中の人物たちの一人がシン・ギョンチョルだった。テガングループの会長イ・テマン(イ・ソンウク)、ソウル地検長チェ・ジョンマン(ユン・セウン)、そして7年前に行方不明になった韓国大学経済学科教授ナ・サンウ(イ・ドヒョン)まで、4人は上流階級を対象に会員制でカン・ヘギョン(ソ・ジェヒ)が運営していたカフェ「フォルトゥーナ」で、定期的に集まっていた。シン・ギョンチョルが殺害された日が、彼らが最後に会った日だった。

しかしシン・ギョンチョルを殺した謎の男が、放送後半に顔を公開して視聴者に衝撃を与えた。ドンジュの執筆室に侵入、「神は死んだ」の原稿に「どっちか? 光か、闇か。カイ」という意味深長なメモを残したまま少年のバッグを持っていった彼が、今回にはドンジュに連絡した。「とても危ないことをやってしまった。世界に公開されてはいけない小説だった」と警告した彼は、「結末は私が言う通りにしないと」と、重版する時にはエンディングを変えることを促した。小説の本物の主人だと直感したドンジュは会おうと言ったが、男はこれを拒絶して電話を切ってしまった。

そのように謎の男カイ(オ・マンソク)の顔が公開されたエンディングに、視聴者たちの反応も熱かった。

記者 : イ・スンギル