GOT7 ベンベン、現在の事務所に移籍した理由とは「JYPとの契約が終わる時は不安だった」

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若くして韓国でデビューし、お姉さんファンに愛されたベンベンが、見違えるほど成長した。ひよこのような姿は跡形もなく消え、今や立派なプロの雰囲気を漂わせている。ソロデビューして2年、GOT7という垣根を超えて、ソロ歌手として力強い羽ばたきを始めたベンベンは、成長を重ねて活動の領域を広げていった。自分だけのカラーを詰め込んだ音楽で圧倒的な存在感を見せたと思えば、バラエティ番組でもお茶の間を魅了。最近はYouTubeのトークショー「ベムチプ(家)」まで大人気を集め、MCとしての可能性も証明した。“オールラウンダー”に成長したベンベン。彼が築いていく新しい時代に期待が高まる。

―― グラビアの天才ですね。撮影中にずっと目が離せませんでした。

ベンベン:ハハ、楽な気持ちにしていただいたので、今日の撮影は本当に楽しかったです。しかも僕が「@star1」マガジンの表紙だなんて! かっこいい写真が撮れたと褒めていただいて、僕も嬉しい気持ちで撮影できました。素敵に撮れていたらいいですね。

―― 1stソロフルアルバムがついに世の中に出ます。ハイライト映像だけを見ても、様々なジャンルの楽曲がたくさん入っていますね。

ベンベン:アルバムがすごく様々で豊かな雰囲気だと、たくさん言われました。やりたいことがたくさんあるんですよ。そのため、さまざまなムードのジャンルがたくさん入っています。1stフルアルバムなので、意味あるものにしたくて、僕が韓国に来た時からの成長史を収めました。最初の曲は、2010年に初めて仁川(インチョン)空港に降り立った時に感じた気持ちを込めた曲です。その他にも、練習生時代や芸能生活をしながら最も重要だと考えていることを楽曲に盛り込みました。最後の曲は、羽から翼になる過程を見せる、ある意味で現在と最も近い姿を描いた楽曲です。

―― 今回のアルバムで成し遂げたい目標はありますか?

ベンベン:1stソロアルバムのミュージックビデオの再生回数が7,000万回を記録しました。2回目は5,000万回ほどだったと思います。今回は1億回を突破できたらいいですね。もちろん、音楽番組や音楽配信チャート1位も取りたいです。昔から音楽番組で1位を取りたいと何度も言っています。でも今回は番組より、YouTubeでミュージックビデオ1億回を記録することを目標にしたいです。

―― 最近、バラエティで大人気です。テレビ、YouTubeからもラブコールが殺到していますね。バラエティのキャラクターでここまで人気を得ることを予想していましたか?

ベンベン:全く期待していませんでした。今まで自分はバラエティとは合わない性格だと思っていました。昔はバラエティにも台本がありました。台本をもらったら決まった通りにしないといけないですし、新人なので先輩たちの中で委縮していました。バラエティは難しいと思っていました。今もたまに台本のあるバラエティもありますが、僕も芸能人になってもう9年なので、台本なしにやりたいとお願いできるくらいの貫禄も出てきました、ハハ。むしろ自分が気楽で自由に撮影に臨んだら、脚本家さんたちが面白いとすごく喜んでくれます。本当にありがたいことです。

―― バラエティで引っ張りだこになっている理由は何だと思いますか?

ベンベン:“正直さ”ではないでしょうか? 最近のバラエティ番組には正直な方が多いですが、タレントではなく、アイドルなのにここまで正直になれる人は僕以外ほとんどいないと思います。職業がアイドルなので、気を使うべきことも多いですが、僕は包み隠さずに話して、フィルターを通さないんです。初恋、恋愛、結婚観など、いろいろなことを話したら、むしろファンの方々が喜んでくれました。

―― あまりにも包み隠さずに話すので、事務所で止められることもありそうですね(笑)。

ベンベン:うーん……。僕も実はちょっと不安です(笑)。あまりに包み隠さずに言うので、何か話す度にハラハラしますが、事務所ではむしろ大丈夫だと言ってくれます。僕がやるすべてのことに応援と励ましを惜しみません。ただ、後始末も自分でしなければいけないとつけ加えられるんですけどね。ハハハ。

―― 「チプサブイルチェ2」の収録は慣れましたか?末っ子として兄さんたちから可愛がられているようですが、いかがですか?

ベンベン:僕ももう年を取っているせいか、昔ほど可愛がられていません(笑)。でもむしろそれがいいです。あまりに幼い頃にデビューしたので、認められるよりは、世話を焼かれる存在だったことが多かったんですけど、今はただただ可愛がってくれるだけじゃなくて、メンバーとして見てくれているようで本当に嬉しいです。だからちゃんと適応できています。兄さんたちがすごく気を配ってくださって、すぐに仲良くなりました。最初は気を使って優しくしてもらったんですけど、最近はそろそろ僕をぞんざいに扱い始めているようです(笑)。それだけ仲良くなった証拠だと思って嬉しいです。

―― 「ベムチプ」も大ヒットしていますし、ゲストも豪華ですね。

ベンベン:僕も出演をお願いしながら驚きました。当然来ないだろうと思っていたんです。今、自分の人脈を総動員して、ものすごいゲストの方々が出演を控えています。ペク・ジョンウォン先生が出演するのですが、最近tvN「天才ペク社長の逆境食堂」という番組で共演して、先生とすごく親しくなったので、出演をお願いしました。「ベムチプ」にこれからも期待してください。

―― 「ベムチプ」にぜひ一度招待したいゲストは誰ですか?

ベンベン:2人いますが、BeenzinoとBIGBANGのG-DRAGON先輩です。Beenzino先輩は音楽的に尊敬していますし、G-DRAGON兄さんはBIGBANGのデビュー当初からずっと僕のロールモデルだったんです。G-DRAGON兄さんとは一度お会いしたことがあるんです。YouTuberの「イギリスの男」と飲んでいたんですけど、突然店長が来て、「ある方がベンベンさんと挨拶したがっている」と言って、その方がG-DRAGONさんだったんです。兄さんを見た時の気分は、言葉では表現できないほどでした。兄さんを見てダンスと歌を始めたんですけど、僕のロールモデルが僕を知っているなんて! 本当に嬉しかったです。まだG-DRAGONさんをお招きするのは難しそうで、もっと頑張らないといけないと思っています。さらに成長してチャンネルがもっと大きくなったら、その時にぜひ一度兄さんを招待したいです。

―― ペク・ジョンウォンさんと撮影した「天才ペク社長の逆境食堂」はどんな番組ですか?

ベンベン:モロッコで現地の人々に食べ物を販売するバラエティ番組ですが、すごく面白いと思います。僕は本当に全部出し切りました。アイドルのようなメイクは一切なしで、すっぴんで出ています。でも面白かったです。モロッコにまで行って商売をする番組ですから、おしゃれをする理由はないし、ありのままの姿でバラエティに出るべきだと思いました。むしろおしゃれをしてメイクをしたら、見ている方が抵抗感を感じるかもしれません。状況に合わせて化粧をする時は化粧をして、全部出し切るべき時は出し切るのです。

―― インドア派と言われていますが、普段は家で何をして時間を過ごしていますか?

ベンベン:休みの日は遅く起きします。僕は掃除に本気なので、起きたら必ず掃除をします。1日1時間半ずつ。專貰(チョンセ:不動産の所有者に一定の金額を預け、その不動産を一定期間借りることで家賃を月々支払う必要がなく、その不動産を大家に返す際には預けたお金を全額返してもらえる韓国独特の不動産家賃制度)なので、よりきれいに管理しています(笑)。契約が終わったら、この状態のまま出ていかなればいけないので。家主の方は、今もきれいに使っているとすごく喜んでいます。

―― ソ・ジャンフンさん顔負けの“掃除職人”ですが、広い家を一人で掃除するのは大変じゃないですか?

ベンベン:1度も人を雇ったことがなく、1人で掃除をしています。1人で暮らす時からいつも強迫観念のように掃除をしてきました。良い家に住むために汗水流して一生懸命に働いているのに、汚くしたら意味がないじゃないですか。自分の努力が無駄になる気分というか。家の大切さを知っているので、もっときれいにしたいという気持ちが大きいようです。みんな広い家を1人でどうやって片付けるのかと聞くんですけど、先延ばしにして一気に片付けるから大変なんですよ。毎日やったら全然大変じゃないです。

―― 掃除の他に、1人でお酒を飲む趣味もあるようですが、どれくらい飲むのですか?

ベンベン:人と一緒に飲むのも好きですが、一人で飲むことが1番好きで、最近は「ベムチプ」を撮影しながら朝にも飲むことがあるので、あまり飲まなくなりました。飲む量はビールは無限、焼酎はあまり飲めません。半瓶くらい? テキーラは1本くらい飲めます。すごく強い方ではありません。飲み過ぎるのも好きじゃないですし、雰囲気を堪能しながら少しずつ飲むのが好きです。

―― JYPとの契約が終わった後、引退を考えたほど大変な時期を過ごしたと聞きましたが、その理由は何ですか?

ベンベン:実はJYPの契約が終わった後ではなく、再契約が迫っている時から大変な時期を過ごしました。不安だったんです。ラブコールはあちこちからたくさんもらいました。海外の事務所も多かったですし、韓国の事務所もいくつかありました。でも全部断りました。7年間アイドルをやってきたのに、狎鴎亭(アックジョン)に行っても誰も気づかないので、何も気にすることなく歩いていたんです。歌手になりたくて韓国に来たのに、現実は考えていたのとは違うものでした。ちょっとのことで罵倒されますし、やっとバラエティ番組に出演しても『誰なのかも分からないのに、どうして呼んだのか?』というコメントが多かったんです。同じ時期にデビューした子たちはみんな人気なのに、自分だけ取り残された気分でした。“タイの王子様”と言われるのも嫌でした。韓国では知名度が低いのに、海外ファンだけというのは意味がないと思いました。死ぬほど努力したのに罵倒されるだけで評価してもらえないので、懐疑的な気持ちになりました。それで辞めようと思ったんですけど、ある事務所が、一言で僕を引き止めました。「韓国では売れなかったから、私たちが韓国で売れるようにしてあげる」という言葉でした。その一言に「はい、わかりました」と言って、それから今までその事務所と一緒に歩んでいます。

―― 母国のタイはよく行きますか?

ベンベン:お母さんがあまりにも頻繁に来ると言うほど頻繁に行きます。タイのファンの方もちょっと飽きている感じですよ(笑)。ほぼ毎月行くので空港に来るファンがどんどん減っていくのが目に見えたんですよ。それを見ると心が痛かったです。こうしてますます忘れられるようで、こうしてコンビニのようになってしまうのかと心配しました。だから最近ちょっと自制しました。我慢して3ヶ月ぶりにタイに行きましたが、効果がありました。空港が再びいっぱいになったんです! やっぱり何でも駆け引きが必要です(笑)。

―― 今後の10年はどのように満たしていきたいですか?

ベンベン:10年後には36歳ですね。いつもそうだったように、一日一日を一生懸命生きていきながら、意味があるように満たしていきます。一生懸命に生きて、今より体も心も余裕ができるといいですね。旅行もして休息もとりながら楽しめる人生を送りたいです。そして三十半ば頃になれば結婚もできるのではないでしょうか? 僕は非婚主義ではないですよ(笑)。みんな、誤解禁止!

記者 : ファン・ヨンド