「復讐代行人2~模範タクシー~」イ・ジェフン“たくさんの視聴者に愛されて驚いた…代表作として記憶されたい”

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写真=COMPANY ON
SBS金土ドラマ「復讐代行人2~模範タクシー~」の最終回が21%という高視聴率を記録し、幕を下ろした。

2021年4月、熱い反応を得てから2年ぶりにシーズン2で華麗にカムバックした「復讐代行人2~模範タクシー~」。その中心にはキム・ドギを演じたイ・ジェフンがいた。

2023年現在、彼の代表作は断然「模範タクシー」だ。ドラマを成功に導いたイ・ジェフンと、ソウル江南(カンナム)区のあるカフェで会い、作品について聞いた。彼は「シーズン1が多くの人から愛され、シーズン2をやることがとても嬉しく、またこの物語を作っていけると思うと感無量でした」とし、「一方では、シーズン1でもらった愛をシーズン2で埋められるか心配も大きかったです」と打ち明けた。

続いて彼は「脈略やトーンは続けていけますが、スタッフの方々が新しく来たため、ちゃんと受け継ぐことができるか心配しましたが、シーズン2がよりたくさんの方たちに愛され、戸惑っているほどです」とし、「放送が終わったら、涙が出たんです。苦労していた時間があったので。でも良かったと思いました」と伝えた。

シーズン1とはどんな違いを考えて演じたのだろうか。イ・ジェフンは「シーズン1はフォーマットがあったとしたら、シーズン2は楽しく見てもらいたいと思い、代わりに物語においてはある事件があって被害者がいるけれど、それに対する深みのある物語、そして解決の時間が長くならないようにしたいと思いました。金土の2話で一つのエピソードを終えるのが目標で、制作陣とそのような話をして、1話を気楽しんでもらえるように、メッセージをちゃんと届けられるように物語を構成しようと思いました」と説明した。続いて「その真ん中を通る中心の物語があり、模範タクシーのみんなをけん制するような物語があればと思ったのですが、幸い思った通りに脚本家さんがきちんと作ってくださり、締めくくってくれました」と感謝の気持ちを伝えた。

「模範タクシー」ファンの中にはキム・ドギとアン・ゴウン(ピョ・イェジン)のラブラインを望む人も少なくなかった。最終回ではゴウンがドギに気持ちを伝える場面もあった。イ・ジェフンは「ゴウンがドギに対する愛情、気持ちがあり、ドギはゴウンを守り、もっと大切にしようと思っている間柄です」と定義しながら、「16話のエピローグで描かれる姿でゴウンがドギに対する気持ちをそれとなく表現する部分がありましたが、ドギはそれをテキスト通りに受けとりました。『なぜその気持ちを分かってくれないの』と」と話して笑った。

ピョ・イェジンとの演技には非常に満足しているというイ・ジェフンは、「シーズン1に続いて2までやってみるととても楽でした。演技をやりとりする部分に信頼があります。現場ではよく笑いました。お互いにふざけ合ったりして」とし、「ドギが一人で歩き回って解決する事件が多かったのですが、シーズン2はアンサンブル、チームワークを見せるシーンが多くて寂しくありませんでした」と明かした。

ピョ・イェジンがあるバラエティでイ・ジェフンが理想のタイプだと告白したことについては「記事で見ました。ありがたいです。僕をそのように考えてくれるなんて」と笑い、「シーズン3を念頭に置いてそんな話をしたのではないでしょうか」と冗談を言った。

シーズン3の制作が伝えられたことについて、インタビュー当時イ・ジェフンは「俳優たちはシーズン3に対する意欲があります。正式に提案を受けたわけではありません。やりたい気持ちはあるけれど、“やります”と簡単に話すのは難しいです。ですが、当然出演したいです」と話した。

続いて「シーズン1の構成、背景をシーズン2でリニューアルするべきではないかという意見も多かったのですが、ムジゲ運輸、背景すべてをシーズン1と同じにするべきだ、そして『模範タクシー』のシグネチャーとなる音楽もそのままにして、レトロな雰囲気を基本的に継承すべきだと考えていていましたが、同意していただいき感謝しました。シーズン1の視聴者の期待に応えると同時に、新しく変奏してアップグレードするというのが目標でしたが、シーズン3はどんな方式にすべきか、具体的に考えたことはまだありません」と話した。そして「もっと良い姿を見せなければならないので、たくさん考えて悩む必要があると思います」とつけ加えた。

ラブコメに出演したいというイ・ジェフン。しかし実際はなぜ愛の物語を描いた作品を選ばないのだろうか。イ・ジェフンは「僕もすごくもどかしいです。すごくやりたいと思っているんです。濃厚なものをやりたいです」と強調しながら、「ジャンルを選んで台本を見るわけではなく、与えられた台本を見て出演を決めますが、そうしていたら何度もジャンル物だけをやっているようで残念です」と話した。彼は「今後はもう少し自分の希望も考慮して作品を探し、作らなければならないと思いました。ゴウンと新婚夫婦になるエピソードをより熱心に撮影しました」と話し、今後の出演作に対する期待を高めた。

もちろん「模範タクシー」のロングランに対する欲もある。イ・ジェフンは「アメリカのドラマがすごく好きなのですが、ヒットすればシーズンが本当に長く続くじゃないですか。そうなったらどれだけ良いだろうかと想像しますが、それを現実にするのは視聴者の皆さんだと思います」とし、視聴者からの愛が関心があり続けなければできないことだと伝えた。続いて彼は「続けたいという気持ちが確かにあります。ストーリーを書く部分において最も重要な根幹は、作家ではないかと思います」とつけ加えた。

最後にシーズン2まで続けて「模範タクシー」に出演したイ・ジェフンは「楽しく見ていただき、僕の演技の幅もたくさん広がって嬉しいです」とし「実際にあった話でエピソードを作ることには慎重になりますが、これを通じて社会にもう少し関心を持って、話を交えることができるという意味で感謝しています」と視聴者に感謝の気持ちを表した。

続いて彼は「もっと欲を出せば、ずっと『模範タクシー』があってほしいと思います。僕でなくてもジェームズ・ボンドの『007』のように、キム・ドギに力がなくなってアクションもできなくなれば、他の俳優が演じても意味があって面白いのではないでしょうか」と「模範タクシー」シリーズを応援した。それと共に「『模範タクシー』が私のフィルモグラフィーにおいて大きな意味である作品なので、代表作として記憶されたら嬉しいです」と願いを伝えた。

記者 : パク・ソリ