「ロングディ」チャン・ドンユン、SNSをしない理由は?“プライバシーが心配…公私を分けたい”

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写真=12 journey
「『ロングディ(ロング・ディスタンス)』は、映画『search/サーチ』とはまた異なるラブコメディジャンルだ。現代にふさわしいストーリーで構成されており、SNSに対する共感も形成されている。笑いながら映画館を出てほしい」“韓国初の100%スクリーン・ライフ(Screenlife)ラブコメディ”を掲げた映画「ロングディ」の主役チャン・ドンユンの願いだ。

最近、ソウル鍾路(チョンノ)区八判洞(パルパンドン)のあるカフェで会ったチャン・ドンユンは「多くの人が共感できると思う。(話が)重くて血が飛び散るジャンルと作品が相対的に多い中、息抜きしながら楽しくできると思いながら撮影に臨んだ。形式自体はこれまで経験したことがなく、新しい挑戦だった」と明かした。

数十年間、多数の映画の予告映像を制作してきたイム・ジェワン監督の新作「ロングディ」は、30歳を控え、遠距離恋愛を始めた交際5年目の同い年のカップル、ドハ(チャン・ドンユン)とテイン(パク・ユナ)のアンタクト(Untact、非対面)ラブストーリーだ。誰もが共感できる普通の恋愛をリアルに描き出し、共感とドラマへの没入度を高める。

“スクリーンライフ”の頂点を極めた映画「search/サーチ」の制作陣が共同制作した。“スクリーンライフ”はPC、スマートフォン、防犯カメラなど、デジタル機器の画面だけで場面を構成するジャンルを指す。

チャン・ドンユンは、APオートモーティブの営業社員ドハ役を演じる。ドハはインディーズバンド「ヨンシングプシン」のボーカルであるテインと交際5年目のカップルだ。彼はテインに扮したパク・ユナとの恋愛模様を自由自在に表現すると同時に、小学校の同級生である“優良顧客”ジェームス役のコ・ゴンハンとは幻想のティキタカ(相性が良く、ポンポンとやり取りする様子)を見せた。

「4月25日のマスコミ試写会で映画を初めて見た」というチャン・ドンユンは「撮影方式のため、ドタバタしていて全くピンと来なかった。一般的に撮影する時は、相手との呼吸や、話し合いながら体感できるが、『ロングディ』は一人で全部やった。(作品が)どのように仕上がるのか気になった」と素直に話した。

続けて「知人をたくさん招待したが、皆面白いと言ってくれた。僕の映画だからではない。従弟からも母親からも面白いと言われた」とし「『単純ながらも物語が明確、笑える素材で面白かった』と言われた。嬉しかった」と自信を示した。

InstagramやFacebookなど、様々なSNSに長けたドハとは違い、チャン・ドンユンは演技生活をスタートさせ、すべてのSNS活動を中断した。「長所だけがあるわけではない」という理由からだ。彼は「SNSをすることでプライバシーが一部、露出されるしかない」とし「公私を分ける事が重要だと思う。良い点を活用できないのは残念だが、良くない点が多いと思って『SNSはしない』という主義だった。サイワールドとFacebookはやっていた」と笑った。

作中でドハは、テインへの一途な愛を見せる。チャン・ドンユンは女性なら誰もが夢見る“理想の恋人”ドハについて「ドハの心にとても共感できた」と話した。続いて「彼女は一番親しい友人であり、時には家族のような存在だ。恋愛には慎重な方だ。人生で重要でなければならない。一番親しい友達になったり、ある時は家族のようで兄弟、両親のような気もする」と伝えた。

また彼は、アンタクトでのコミュニケーションよりは「会って話すことが重要だと思う」とし「『電話で話すのではなく、顔を見ながら話すべきた』と言うように、僕も対面での対話を重要視する」と語った。

30歳を目前にしているテインはバンド活動の危機を迎えた後、故郷の巨済(コジェ)に帰り、曲の作業に熱中しようとする。ドハは「ロングディをすると、皆別れるらしいけど……」という心配を抱きながらも、やむを得ず遠距離恋愛、いわゆる“ロングディ”を受諾する。

自分がドハのような状況ならどんな決定を下すのかと尋ねられると、チャン・ドンユンは「言い訳のように聞こえたと思う」とし「遠距離恋愛をするのに事情があればそれは仕方ないが、そうでなければ『一緒にいる時間をもっと大切にしてほしい』とし、積極的にとめると思う」と答えた。

今年3月から約1ヶ月間、ドラマ「オアシス」のドゥハク役として毎週視聴者と会ってきたチャン・ドンユン。彼は、これからスクリーンを通じて観客と会う予定だ。チャン・ドンユンは「成績が良かったら嬉しい」とし「見た時に恥ずかしい作品ではないことを確信している。期待しているよりももっと面白いことも確信している」とし「きっと多くの人に喜びと教訓を与える意味のある作品だと思う」と強調した。

記者 : ヤン・ユジン