IVE、LE SSERAFIM、aespa、人気ガールズグループが構築する独特の世界観に注目

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写真=STARSHIPエンタ―テインメント、SMエンタ―テインメント、SOURCE MUSIC
第4世代のK-POPガールズグループをリードしているIVEとLE SSERAFIM、そしてaespaには共通点がある。それはまさに彼女たちだけのしっかりとした世界観を構築していることだ。そしてこのような世界観が多くのファンのオタク心をくすぐり、魅了している。

◆IVE

写真=STARSHIPエンタ―テインメント
4月、1stフルアルバム「I've IVE」を発売したIVEは、「自己愛」のアイコンだ。デビュー後、これまで発売した3枚のシングル「ELEVEN」「LOVE DIVE」「After LIKE」の歌詞とパフォーマンスには“ナルシシズム”が盛り込まれた。

IVEの自己愛は2ndシングル「LOVE DIVE」でピークに達した。「Narcissitic, my God, I love it. 互いを照らした夜」という歌詞と、堂々と鏡を見るダンスが加わり、自分にハマる瞬間を表現した。そして彼女たちは新曲「I AM」を通じてメッセージを拡張した。アルバムの発売日に行われた記者懇談会でIVEは「これまでは愛において主体的な姿を歌ったとすれば、今回は自分自身の堂々とした姿を表現しようとした。愛ではなく、主体的な人生にもっと集中した」と話した。自己愛を超え、自分への確信、堂々とした姿を歌い始めたのだ。




◆LE SSERAFIM

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LE SSERAFIMは世界観よりも彼女たちのストーリーに注目が集まっているグループだ。彼女たちの話は現実に根付いているためだ。これまで雨後の筍のように生まれたファンタジーと過度な設定が取り入れられた世界観に疲れたK-POPファンは、LE SSERAFIMの現実に密着したストーリーにハマり始めた。LE SSERAFIMはメンバー自らが経験したことや感情を歌詞に込め、リアルな自分たちの話をするグループになった。

デビュー曲「FEARLESS」に登場する「興味ない 過去には みんなが知ってるそのトラブルに」という歌詞は過去、オーディション番組に出演したホ・ユンジンをめぐるストーリーを連想させ、昨年10月に発売した「ANTIFRAGILE」の歌詞「忘れないで 私が置いてきたtoe shoes」は、バレエを専攻していたが、K-POPアイドルとしてデビューしたカズハの自伝的な話だ。また、3度目のデビューを成功させた宮脇咲良が歌う「無視しないで 私が歩んできたキャリア」という歌詞もインパクトが強い。このようにLE SSERAFIMの歌詞には、メンバーたちが歩んできた道、彼女たちの考えを探す楽しさがある。

新曲「UNFORGIVEN」のトレーラー映像には、LE SSERAFIMがレコーディングしたナレーションが盛り込まれた。このナレーションは過去、メンバーたちが残した文章やインタビューで話した言葉を基に作られ、没入感を高めた。同曲には世の中が定めたルールから離れ、LE SSERAFIMだけの道を歩むというメッセージが込められた。




◆aespa

写真=SMエンタ―テインメント
aespaはIVE、LE SSERAFIMとは全く異なる世界観を構築したグループだ。このグループを理解するためには「ae」「SYNK」「Black Mamba」「naevis」「FLAT」などの新しい単語と概念から学習しなければならない。ここにSMエンターテインメントの世界観全体を網羅する「KWANGYA」の存在が加わり、aespaのストーリーはまるでSF映画を観るかのような気分を与える。

aespaの世界観を作ったSMエンターテインメントの社員は過去、あるインタビューで世界観をきちんと説明するため「設定集」まで作ったと明らかにした。内部で世界観を理解せず、間違った方向性のコンテンツを作らないためだった。ファンの間でも容易ではないという話が出ることもあるが、一度ハマると抜け出せないのがaespaの世界観の醍醐味でもある。

aespaは3rdミニアルバム「MY WORLD」で、バーチャルリアリティではなく、リアルワールドで新しい世界観を展開。メンバーたちは記者懇談会で「これまでバーチャル世界のKWANGYAで活動しながら女戦士のような姿を見せてきたが、今回はリアルワールドに来て、私たちの年齢に合う、ハイティーンらしい感性を表現した」とし、「aespaと言えば世界観が欠かせないが、異常現象がある。世界観を引き継ぐ部分もきちんと盛り込まれている」と説明した。

他にも(G)I-DLEは新曲「Queencard」で大人気を集めており、NewJeansもカムバックを準備中だと明かしている。それぞれ明確な色を持つガールズグループが競争し、音楽界は真夏より熱くなっている。

記者 : ソン·ミギョン