「ドリーム」IU、パク・ソジュンとの共演&恋人イ・ジョンソクについて語る“今の速度で大丈夫だと感じてほしい”

Newsen |

写真=EDAMエンターテインメント
IUが、公開熱愛中のイ・ジョンソクが映画「ドリーム」を観て「『今の速度でも大丈夫だ』と感じてほしいです」と願いを伝えた。

韓国で4月26日に公開された映画「ドリーム」(監督:イ・ビョンホン)は、常識のない元サッカー選手のホンデ(パク・ソジュン)と情熱のないプロデューサーのソミン(IU)が、ホームレスを寄せ集めた韓国代表選手たちと一緒に不可能な夢に挑戦する物語を描いた。

韓国で1,600万人以上を動員した「エクストリーム・ジョブ」のイ・ビョンホン監督の新作で、パク・ソジュン、IUをはじめ、キム・ジョンス、コ・チャンソク、チョン・スンギル、イ・ヒョヌ、ヤン・ヒョンミン、ホン・ワンピョ、ホ・ジュンソクらが出演した。

公開前に行われたインタビューでIUは「『ベイビー・ブローカー』が先に公開されましたが、『ドリーム』は私が初めて撮影した長編映画です」と語った。

出演のきっかけについては、「初めてシナリオをもらったのは今から4年前です。当時はドラマで暗くて訳ありのキャラクターを続けて演じていました。そのせいか、明るく切ない事情を持っていないキャラクターへの渇望がありましたし、『ドリーム』の中のソミンに自然と目が行きました」と説明した。

「『ドリーム』の公開で、明るく日常にいるようなキャラクターに自信を持てるようになれればと思っています」と話したIU。訳ありの人物をずっと演じてきた理由を聞くと、「当時の自分の状況を反映させた選択ではないでしょうか。『ドリーム』を通じて明るいキャラクターの魅力を知りました。現在撮影中のドラマ『本当にお疲れさまでした』も同様に成長を描いたドラマですが、このドラマに出演したのも『ドリーム』の影響がありました。たくさん笑うキャラクターを演じることに魅力を感じています」と明かした。

IUと公開熱愛中のイ・ジョンソクも、かつて「ドリーム」への出演オファーを受けたことがある。「『ドリーム』出演に対するイ・ジョンソクの反応が気になる」という質問に彼女は「この質問を受けて、初めてそのようなことがあったことを知りました。キャスティングの候補に上がっていたんですね」と話して笑った。続いて「それについては聞いたことはないですね」と答えた。

「ドリーム」を観たイ・ジョンソクの反応も気になるところだ。観客が「ドリーム」を見て「今自分が進んでいるスピードを含め、『全て大丈夫』と感じてほしいです」と明かしたIU。彼女は公開前なのでイ・ジョンソクはまだ映画を観ていないとし、「観客と同じように、映画を観て『自分が進んでいるこのスピードで大丈夫』と感じてほしいです」と願いを語った。


今の“人間IU”にとって最も大きな力と励ましになるのは、一日の中の小さな成果だ。IUは「『本当にお疲れさまでした』の撮影で最も忙しい時期を過ごしています。一日のスケジュールを無事に終えて、計画した時間に寝る時に達成感を感じます」と伝えた。

イ・ビョンホン監督と初めて息を合わせたことについては「現場がスピーディだと思いました。監督は全てのスタッフと息が合っているけれどそれでいて早く、最初は私だけがついていけていないような気がしてたくさん緊張した記憶があります。でも監督が皆を上手く導いてくれて、楽しく撮影できました」と回想した。

監督特有のセリフのトーンをどのように表現しようとしたのかという質問には「簡単だったわけではありませんでした。監督とたくさん話し合いました。早い進行を望まれたので、練習を家でたくさんして行きました。現場でもいろいろと試してみて、OKをもらえました」と明かした。

猛暑にサッカー場のシーンを撮りながら困難も経験した。IUは「日陰がなくて、暑さを避けることができませんでした。俳優たちはもちろん、スタッフも暑さで疲れている状況でした。私も暑さには弱い方で、ホンデと言い争うシーンを撮る時には夏バテしていました。でもそのおかげで監督が望まれた魂のない姿、空っぽの目で口だけが笑っているソミンの姿が映画の中にうまく表れたと思いました」と話して笑った。

パク・ソジュンとは初めての共演だった。IUは「とても柔軟な俳優で、瞬発力もあるためか、あまり話をしていない状態で撮影に臨んだにもかかわらず、とても良かったです」とし、「パク・ソジュンさんは体を使うシーンが多く、休憩時間も運動場で練習をしていたため、あまり会話を交わす時間はありませんでした。またコロナ禍に撮影した作品なので、親しくなると撮影が中断に、ということも繰り返されたんです。そのためあまり親しくはならなかったのですが、劇中のソミンとホンデが仲の良い関係ではないので、劇での緊張感を表すのにより良い効果があったように思います」と伝えた。

パク・ソジュンはIUについて「あまりにも存在の大きい方なので、年下のように感じられなかった」と話したことがある。彼女は「一緒に撮影してパク・ソジュンという俳優に驚きましたし、感心しました。パク・ソジュンさんの出演作をたくさん見ていましたが、共演後は学ぶ点が多い、素晴らしい俳優だと思いました」と語った。

ソミンというキャラクターについては「実は非常に情熱的な人物だと解釈しました」と説明し、「映画では表現されませんが、以前は情熱的に世の中へ臨んだこともあったはずだけど、そっぽを向かれた経験があるのではないかという設定にしてみました。それからシニカルになったけれど、ホームレス国家代表選手団に出会って情熱的な姿が蘇ったのではないでしょうか」と分析した。

歌手、女優として活発に活動してきただけに、「燃え尽き症候群にはならなかったか」という質問を受けたIUは「そんな時は前に書いた日記を見ます。今この瞬間の感情であるだけだと考えながら、すぐに忘れて外に出ようとする姿勢が体に染み込んでいます。小さなスランプや燃え尽き症候群がやってきた時、長く陥るタイプではありません。良い気分でも悪い気分でも、長い間そこにとどまっているのが好きではないんです。自分が持っている基本に戻ろうとするので、そういった方法でスランプから脱出したと思います」と伝えた。

「30代になるので、新しい姿をお見せしたいという小さな心配はあります」と告白したIU。彼女は「誰にでも責任感や他人の期待に応えたいという欲求があるでしょう。私の抱える重みが特別であるとは思っていません」とし、「ですが、20代のような情熱を持って素敵な姿をたくさん見せることができるだろうかという心配はあります」と告白した。

続いて「20代最後のフルアルバムである『LILAC』をリリースしながら、あまりにもきっちりと計画し、自分自身をいじめないようにしようと自ら誓ったんです。30代は大きな計画を持たず、流れに任せたいです。こういう風に生きるのがいいなと感じています。当分は大きな計画なしで流れに身を任せて生きたいです」と伝えた。

またIUのインタビューが行われたこの日、ASTROのムンビンさんの訃報が伝えられた。IUは「その知らせを聞いて、とても悲しい気持ちです」とし「この仕事をしながら苦しむ仲間をたくさん見てきた立場として、やるせなさを感じます」と話した。

続いて「過去に私が大きな賞を受賞した時、こんな話をしたことがあります。辛さと痛みが自然に受け入れられる社会になれば、互いに寛大になれる社会になればもっと良いのではないかと。私も周囲に対してもっと寛大になって、小さなことにも関心を持つことができる人になることを望んでいます」と明かした。

「多くの方々の心がすごく重いと思います。私もそうです。互いを応援する雰囲気になり、これ以上辛くならないことを願います」と伝えた。

記者 : ペ・ヒョジュ