「砂の上にも花は咲く」が若者俳優のラインナップを公開した。

韓国で2023年下半期に放送予定の新ドラマ「砂の上にも花は咲く」（脚本：ウォン・ユジョン、演出：キム・ジヌ）は、乾いた砂のようにカサカサの人生を生きている往年のシルム（韓国の相撲）神童キム・ベクトゥ（チャン・ドンユン）と、子ども時代のガキ大将オ・ユギョン（イ・ジュミョン）が再会することから繰り広げられる青春成長ラブコメディだ。人間味のあるシルム都市“キョサン”を舞台に、砂場で花を咲かせようと孤軍奮闘する若者たちのストーリーが、愉快な笑いの中でときめきを届ける予定だ。

昨年、話題を集めたNetflix「模範家族」をはじめ、「推理の女王」「SUITS／スーツ」「恋するアプリ Love Alarm2」などを通じて感性的な演出を披露したキム・ジヌ監督と、斬新な筆力を見せる脚本家のウォン・ユジョンが手を組んだ。特に「シルム」を題材にした初のラブコメディという点でも、関心が集まっている。ここに昨年、ブームを巻き起こした「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「ビッグマウス」「キングダム」シーズン1、2、「100日の郎君様」「シグナル」など、作品性と大衆性を兼ね備えた数多くのヒット作を制作したASTORYが制作を務めて期待を高める。

何よりも演技力と個性を兼ね備えた青春俳優たちのシナジー（相乗効果）への期待が高い。チャン・ドンユンは解散危機のキョサン郡庁シルムチーム所属の太白（テベク）級選手キム・ベクトゥに変身する。シルム名門家の末っ子息子として生まれた彼は、抜群の実力で早くからシルムスターになる神童と呼ばれたが、現在はこれといったタイトル一つない、平凡な選手だ。引退の危機でオ・ユギョンと再会し、シルム人生でターニングポイントを迎える。様々な作品で変化に富んだ変身を続けてきたチャン・ドンユンが、キム・ベクトゥというキャラクターをどのように描くのか注目を集める。

イ・ジュミョンは生まれながらの運動神経と強い負けん気で、多数の運動部コーチたちを魅了したオ・ユギョン役に扮する。解散直前のキョサン郡庁のシルムチームの管理チーム長としてやってきた彼女は、外見は丈夫だがどこか抜けているキム・ベクトゥに対面する。オ・ユギョンが引退を言及しながら神経を刺激するキム・ベクトゥと、どんな関係になっていくか関心が集められる。カサカサの砂場のような二人の若者の人生に花を咲かせるチャン・ドンユン、イ・ジュミョンのシナジーに期待が集まっている。

オ・ユギョンとほぼ同じ時期にキョサンに登場したミン・ヒョヌク役は、ユン・ジョンソクが務める。ミン・ヒョヌクは生涯豊かに生きてきた高貴な雰囲気の坊ちゃんだ。しかし、自らも驚くほど誰よりも早いスピードでキョサンに適応し、キョサン市場の商人らに自然に馴染んでいく。最近、放送終了となった「青春ウォルダム」で“朝鮮時代のオムチナ（何でも出来る完璧な息子）”の魅力を披露し、女心を刺激したユン・ジョンソクの変身が期待を高めている。

キム・ボラはある日、突然キョサンに入ってきたミステリアスなカフェの社長チュ・ミランを演じる。ストレートな発言で相手の考えを貫く彼女は、自分の意思が半分、他人の意思が半分のキョサンの“ウンタ（密かないじめという意味）”だ。幅広い演技スペクトルを持つ彼女が、不思議な秘密を持つチュ・ミランの魅力を倍増させる予定だ。

イ・ジェジュンは、キム・ベクトゥの長年のライバルであり、融通がきかない前職シルム選手クァク・ジンス役に扮する。シルム神童のキム・ベクトゥの陰に隠れて子ども時代を過ごしたが、成長してからは関係が逆転してタイトルを計4回獲得したエースとなった。シルム選手として、エリートコースだけを歩んできた彼はある日、突然シルム1位チームのコーチの地位を断って、キム・ベクトゥがいるキョサン郡庁シルムチームへ帰る。安定した演技力を誇るイ・ジェジュンの熱演が期待される。

イ・ジュスンは、キム・ベクトゥの親友でキョサン交番の巡査のチョ・ソッキに変身する。事件、事故がない平和なキョサンの雑務を担当する彼は「家を出た犬を探す人物ではない」と文句を言いながらも、誰よりも村の大小事について情熱的な人物だ。怪しい事件とともに登場したオ・ユギョンによって、ダイナミックな変化を迎える。チャン・ドンユンと世界で一人しかいない“親友ケミストリー（相手との相性）”を披露する彼の活躍にも関心が集まる。

同作の制作陣は「シルムを題材にするラブコメディが、一風変わったときめきを与えるものと期待される」とし「砂場の上に花を咲かせる若者俳優たちの、胸がワクワクして愉快なシナジーを楽しみにしていただきたい」と伝えた。