「梟―フクロウ―」ユ・ヘジン、王役に初挑戦した感想を語る“観客に受け入れてもらえるか心配だった”

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俳優のユ・ヘジンが演技人生25年で、初めて王役に挑戦した感想を明かした。

最近、ソウル市鍾路(チョンノ)区昭格洞(ソギョットン)で映画「梟―フクロウ―」の主役ユ・ヘジンとのインタビューが行われた。

同作は、夜だけ前が見える盲人鍼術師が世子の死を目撃した後、真実を明らかにするために繰り広げる一夜の死闘を描いたスリラーだ。映画「王の男」の助監督を務めたアン・テジン監督の、初の商業長編物でもある。

ユ・ヘジンは王の仁祖役に扮し、盲人鍼術師のギョンス役のリュ・ジュンヨルと演技対決を繰り広げた。劇中、彼は清に人質として連れていかれた昭顕世子(キム・ソンチョル)が8年ぶりに帰国し、謎の不安感にとらわれる。ユ・ヘジンは世子が死んだ後、狂気にとらわれる仁祖を密度ある演技で表現した。

「最初に王の役割を提案された際、出演すると言ったものの不安でした」と告白した彼は「これまでの自分のイメージがあるので、観客の皆さんが受け入れてくれるかな、と心配になりました」と述べた。

初登場も緊張したという。彼は「ジャーンと登場しようとしたが、副作用が懸念されて。他の出演陣が後ろの方に立っていて、自分が紹介されるのがいいんじゃないか、と提案しました。少しでも時間を設けようとしたんです。自分自身に、自分を信じて頑張るのが答えだと言い聞かせました」とし「昨日、試写会で僕の姿を見て笑う観客がいなくて良かったと思っています」と満足感を示した。

彼は歴史と「梟―フクロウ―」の中の仁祖について「完全に別の人物だと思いました」とし「一風変わった王を作ろうとする意図は全くなかったです。歴史について語る作品ではありません。スリラーに似合う演技が必要だと思いました」と述べた。

出演を決心した理由について「面白さ」と答え、「スリリングな展開が面白かったです。リュ・ジュンヨルさんの昼盲症という設定も斬新でした」と付け加えた。

映画「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」と「鳳梧洞戦闘(ポンオドンセントウ)」に続き、リュ・ジュンヨルと3度目の共演であるユ・ヘジン。10日に行われた懇談会でリュ・ジュンヨルは「太い柱のよう」というユ・ヘジンの絶賛に、目頭を熱くした。ユ・ヘジンは「彼を見なかったので、泣いているとは思いませんでした。記事を見て知りました」とし「彼を見て感じました。障がいのある役ですが、作品を力強く引っ張ってくださいました」と絶賛した。

昭顕世子役の俳優キム・ソンチョルの演技も印象的だったという。彼は「平凡なセリフをうまく生かしていました。センスのある俳優だと思います」と言及した。

アン監督とは「王の男」以来、10年ぶりの再会だ。彼は「久しぶりに会っても気まずくなかったです」とし「この作品を『王の男』と同じ場所で撮影しました。ですから、その当時を鮮明に思い出しました。熱い日、路上で伏せていたのに、今は見下ろしているんだな、と思いました」と振り返った。

またアン監督について「役者の言うことをよく聞いてくれますし、繊細です」とし「作品を見て『あんな風に活用したんだ』と思うシーンが多くありました」と述べた。

最後に彼は、役者として似合う服について聞くと「『袞龍袍(コンニョンポ:君主の服)じゃないかな』と答えようとしました」と笑ってから「何でも着こなさないといけないです」と淡々と答えた。「梟―フクロウ―」は韓国で昨年公開された。

記者 : ヤン・ユジン