イ・ソンミン、映画「復讐の記憶」で80代の老人役に挑戦“試写会で涙が出た”

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写真=Ace Maker Movieworks
自他共に認める“ブロマンス(男同士の友情)の専門家”イ・ソンミンが「復讐の記憶」でナム・ジュヒョクと共演した感想を語った。

映画「復讐の記憶」(監督:イ・イルヒョン)に出演したイ・ソンミンは、最近ソウル鍾路(チョンロ)区三清洞(サムチョンドン)にあるカフェで行われたインタビューで映画について語った。

韓国で10月に公開された同作は、家族を皆殺しにした親日派を探し、60年間計画した復讐をするアルツハイマー患者のピルジュと、思いがけず彼の復讐に巻き込まれる20代の親友インギュの物語を描く。

イ・ソンミンが演じたピルジュは引退後、10年以上ファミリーレストランで働く最高齢アルバイトで、新造語をよく知っていることはもちろん、孫のような同僚たちとも気兼ねなく過ごす80代の人気者だ。特に一緒に仕事をする20代のインギュ(ナム・ジュヒョク)とは阿吽の呼吸を誇り、お互いに困難があれば躊躇せず助けてあげる親友だ。脳腫瘍によるアルツハイマーを患っているため、残された時間があまりないピルジュは、60年前の植民地時代に家族を死なせた親日派を探し、計画してきた復讐を始める。

最近開かれた「復讐の記憶」の試写会で、映画を観ながら涙を流したというイ・ソンミン。彼は「隣にナム・ジュヒョクがいたので恥ずかしかったです。特に最後のシーンでは涙が出ました」と話した。彼は 「年をとると小さなことでも涙が出るんです」と明かした。

続いて彼は「この映画は植民地時代を経験した老人と、その時代とはあまりにもかけ離れている青年の話です。映画が与えるメッセージは『一緒に覚えていよう』ということですが、今この時点で映画が公開されたら『今の時代にまたこんな話?』と言われるのではないかと心配しました」と告白。「でも治癒されていない、今も論争になる事です」と強調した。

初めて80代の老人を演じた彼は「『なぜ僕なのだろうか?』と思いました。その年齢の俳優がやらなければならないのではないか、映画のリアリティというのがあるのにと思ったんです」とし「体力的な問題でその年齢の俳優ではなく、僕が適していると思われたようです」と伝えた。

そして「老人の扮装をした俳優は多いですが、それよりもっと良く見せなければならないと思いました」と話した彼は「そのため扮装に時間が結構かかりました。額にしわがなかったのでパッチをつけて作りました。最初は扮装だけで4時間もかかったんです。何度も試行錯誤して扮装の時間を徐々に減らしていきました。でもいくら減らしても2時間以上はかかったと思いますね」と説明した。

今回の役を通じて未来の姿を見てどうだったかという質問には「僕は何も考えていなかったのですが、妻に写真を送ったら『見たくない』と言っていました」と話して笑った。

老人特有の姿勢や歩き方を表現するため背中が曲がったような姿勢をとったため「撮影の中盤くらいになると首が痛かったです」という彼は「制作会社が筋肉をほぐしてくれる方を現場に送って下さったのですが、その方は僕ではなく、スタッフをたくさん指圧して下さいました」という面白いエピソードも伝えた。

これまでで最高齢の役を演じ、特に難しい点があったのかという質問に彼は「観客を説得することです」と話し、「映画を観るのに邪魔になってはならないと思いました。 技術試写の後も一番先に『ぎこちなくないか』と聞いた覚えがあります」とつけ加えた。

ナム・ジュヒョクと世代を超えたブロマンスを披露した彼は「ナム・ジュヒョクとのコミュニケーションはどうだったか」という質問に「よかったです」とし「お互いに努力はしなかったと思いますが、初めて会った時から気が楽だったんです」と話した。

また「不思議なことに、ナム・ジュヒョクが若く感じられなかったんです」と言った彼は「『ミセン-未生-』で共演したイム・シワンとは年齢差がどれほどなのかと聞いたら、イム・シワンの方がずっと上でした。イム・シワンは今見ても赤ちゃんのようですが、ナム・ジュヒョクにはそのような感じはなかったです。高長身だからそう思うのかもしれません」と話した。

ナム・ジュヒョクの熱演がありがたく感じられたというイ・ソンミンは「この映画はナム・ジュヒョクが演じた『インギュ』の立場に従うことになります。荒唐無稽な状況に対処していく姿を頑張って演じていました。そのおかげで観客がちゃんとついてきてくれそうなので、その点で本当に努力したと思います」と賞賛した。

入隊を控えたナム・ジュヒョクに対しては「皆行くものだから、ちゃんと適応できると思います」と応援し、「無事に終えてくることを願っています」とつけ加えた。

記者 : ペ·ヒョジュ