リュ・ジュンヨル&ユ・ヘジン、映画「梟―フクロウ―」で3度目の共演“次の作品も一緒にしたい”(総合)

OSEN |

映画「梟―フクロウ―」に出演するユ・ヘジンとリュ・ジュンヨルがなんと3度目の共演で、新鮮な時代劇を披露する。

18日午前、ソウルCGV龍山(ヨンサン)アイパークモールで映画「梟―フクロウ―」の制作報告会が行われた。主演俳優のユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル、チェ・ムソン、チョ・ソンハ、パク・ミョンフン、キム・ソンチョル、アン・ウンジン、チョ・ユンソ、アン・テジン監督などが出席した。

「梟―フクロウ―」(監督:アン・テジン)は、夜だけ前が見える盲人鍼術師が世子の死を目撃した後、真実を明らかにするために繰り広げる一夜の死闘を描く。「仁祖実録」に「まるで薬物中毒で死んだ人のようだった」と記録された昭顕(ソヒョン)世子の死を巡るミステリーに映画の想像力を加えて完成させたサスペンススリラーだ。

観客1000万人を動員した映画「王の男」の助監督出身のアン・テジン監督の長編映画デビュー作で、「王の運命―歴史を変えた八日間―」「毒戦 BELIEVER」の撮影監督キム・テギョンと衣装監督シム・ヒョンソプ、そして「パラサイト 半地下の家族」「オクジャ」「観相師」の美術監督イ・ハジュンが合流し、作品の完成度を高めた。それだけでなく、「タクシー運転手 約束は海を越えて」「鳳梧洞戦闘」に続いて、3回目の共演で関心を集めたユ・ヘジンとリュ・ジュンヨルをはじめ、チェ・ムソン、チョ・ソンハ、パク・ミョンフン、キム・ソンチョル、アン・ウンジン、チョ・ユンソなどが加わり、没入感を与える予定だ。

アン・テジン監督は「『フクロウ』はスリラー映画なのでどうすれば観客にスリラーの面白さを与えられるだろうか悩んだ」とし「その時代の中に入ればもっと面白いだろうと思ってきちんと考証し、現実的な美術と衣装を表現しようとした」と気を遣った部分に言及した。

ユ・ヘジンとリュ・ジュンヨルをキャスティングした理由について「ユ・ヘジン先輩がさっき変わった王になりたいと言ったけれど、正確にその理由でキャスティングした。『ユ・ヘジンが演じる王は違うだろう』と思った。実は、初めてキャスティングを提案して会った時からすでに仁祖になっていた。その姿を見て惚れた。そこで新しい姿を見たし、それは現場にまでずっと続いた。そしてリュ・ジュンヨルは普段からジャンル映画によく似合うと思っていた。スリラー映画で一番先に一緒に仕事をしてみたい俳優だった」と満足する様子を見せた。

ユ・ヘジンは劇中、歴史的人物である仁祖に扮し、熱演を披露した。仁祖は正体不明の不安に駆られた人物で世子の死後、狂気に包まれ極端な二面性を見せ、緊張感を高める。映画「LUCK-KEY/ラッキー」「コンフィデンシャル/共助」「タクシー運転手」「1987」「完璧な他人」「鳳梧洞戦闘」「コンフィデンシャル:国際共助捜査」などジャンルを問わず完璧な演技を披露し、韓国を代表する俳優になったユ・ヘジンは、今回の「梟―フクロウ―」でイメージチェンジを果たす。

デビューして初めて王を演じた彼は「僕が考えても面白い。僕が王を演じるなんて(笑)。王の役割は初めてだ」と笑った。続けて「仁祖は昭顕世子の死後に正体の知らない恐怖と狂気に包まれて生きることになる王だ」と紹介した。

「どんな部分に惹かれたか?」というMCパク・キョンリムの質問に彼は「シナリオがとても興味が湧いた。一気に読んだし、次が気になった」とし「王は初めてで、これまでやったことのないキャラクターで欲が出た」と話した。

「一番上にいる王の役割はどうだったか」という質問には「とても楽だった。これまで逃げ回ったり、転がったりするアクションだったけれど、王になったら服も着せてくれた。衣装から来る心理があるけれど、袞龍袍(コンニョンポ:君主の服)を着ていると心構えも変わった」と話した。パク・キョンリムが「もう本人の服を着たのではないか?」と尋ねると、ユ・ヘジンは「そういうわけではなく、変わった経験だった」と話した。

これまで登場した仁祖と異なる点については「率直に言って他の作品の仁祖の演技を見たことがない」とし「しかし『特色があればいいだろう』と思った。僕の個性があればいいなと思った。それで心理的なものを探そうとした。外的には顔の震えなどを表現しようとした」と答えた。

リュ・ジュンヨルとなんと3回も共演した彼は「目を見るだけで分かるわけではない」と話し、リュ・ジュンヨルも「目が小さくて」と笑った。ユ・ヘジンは「それでもリュ・ジュンヨルとは縁があると思う。そばで見れば見るほど堅くなるような気がする」とし、リュ・ジュンヨルは「2回目の『鳳梧洞戦闘』で共演してヘジン先輩と仲良くなって、よく分かっていると思ったけれど、また違うような気がした。感激した。デビューする前から観客として、ファンとして見ていた先輩と3つの作品で共演することは奇跡だ。プライベートで会った時にする助言や簡単に聞けない話を聞いたりして感動したと思う。次の作品でも共演したい」と希望を語った。

リュ・ジュンヨルは優れた鍼術の実力を持つ鍼術師のギョンスを演じた。ギョンスは昼間は目が見えないが、夜にはかすかに見ることができる昼盲症を患っている人物で、御医(王の主治医)イ・ヒョンイクの目に留まり、入宮した。しかし、偶然に昭顕世子が死ぬ姿を目撃して巨大な事件に巻き込まれ、世子の死を巡る秘密を明らかにするため奮闘する。それから繰り広げられる予測できない展開は息詰まる緊張感と圧倒的な没入感を与え、差別化したスリラーとしての姿を見せてくれる。

リュ・ジュンヨルは「ソーシャルフォビア」でデビューし、演技力が認められた後、ドラマ「応答せよ1988」でホットな俳優になり、映画「ザ・キング」「毒戦 BELIEVER」「鳳梧洞戦闘」など多様な作品で演技力を積んできた。サスペンススリラー「梟―フクロウ―」でどんな演技を見せてくれるのか、これからが期待されている。

役作りのため実際に目の不自由な人々に会った彼は「目の不自由な方々に会う機会があったし、昼盲症を患った方々と話す機会があった」とし「ひとまず、役作りをする過程で目の不自由な方々について知らなかった事実を知ることになった。それを映画で表現する時に反映しようとした。実際に映画の中で昼盲症を正確に表現することは難しいが、昼には見えないけれど、夕方にはよく見える状態だと言われた。その時、俳優としてどのように表現すべきかを聞き、助言も求めた。一緒に時間を過ごしながら『このような特徴があるんだ』と観察し、気を使った」と努力した部分についても説明した。

視線の処理と関連した質問については「僕は勤勉な俳優ではない。それで主に自然な人物、割と楽に感じられる人物を選んできたけれど、目立つハンディキャップを持った人物に挑戦することになった。たくさん悩んだ。実際、目を隠したり閉じて演技すれば心が楽になるだろうと思ったけれど、そうではなかった。目を開けた状態で見えるものを見えないふりをしたのでプレッシャーがあった」と告白した。

また「目の不自由な方々にインタビューして時間を過ごして分かったことがある。目を閉じたように見えないのではなく、ある程度は見えるけれど、僕が見ているようには見えないと言っていた。印象的だった話が盲学校に行けば『走らないでください』という標識があるという。実際、目の不自由な方々が慣れている空間では走り回ると言われた。僕も映画で走り回るシーンが出てくる。『なんであんなことができるんだ? とんでもない』と考えないで、実際に目の不自由な方々の生活を勘案して見て頂ければ良いだろうと思う」と話した。

これと共にリュ・ジュンヨルは「昼盲症のキャラクターを演じた後、焦点が明確でない。どこかに焦点を当てて見るのではなく、焦点を当てないから目の焦点もつかめなかった。集中しないと、自分の目の焦点も分散した」とし「自ら『演技を頑張ったんだ!』と言った。『よくやった!』と胸がいっぱいになったし、安心した」と付け加えた。

世子の死を巡るサスペンススリラー「梟―フクロウ―」は、韓国で11月23日に公開される。

記者 : ハ・スジョン