【REPORT】2PM ジュノ、日本で過ごす特別な夏の夜!4年間待ち続けたファンからのサプライズに涙も

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撮影:田中聖太郎
2022年8月20日(土)、21日(日)、東京の日本武道館で「JUNHO (From 2PM) FAN-CON -Before Midnight-」が開催された。ジュノが日本武道館のステージに立つのは2018年12月に開催したソロコンサート「JUNHO (From 2PM) Last Concert “JUNHO THE BEST”」以来、約3年8ヶ月ぶりだ。ここでは21日の模様をお伝えしよう。
 

ファンと過ごす特別な夏の夜「僕と最高の夜に…!」

撮影:田中聖太郎
8月12日(金)~14日(日)のソウル公演を終えて日本にやってきたジュノ。今回のイベントはファンミーティングとコンサートの合体からファンコン(FAN-CON)と名付けられた。緑したたる野外、爽やかな青空の下に立ったジュノが空を見上げるオープニングビデオに続いて、待ちに待った本人がステージに登場! 最初の曲は「FLASHLIGHT」。シンプルなデニム姿が色白、小顔のジュノの魅力を引き立てる。

「Instant love」「Nobody Else」でのびのびとした歌声を聴かせると、会場をゆっくりと見渡すジュノ。場内にはクラッパーのパンパンパンという音が響き、まるで「イ・ジュノ」コールのように聞こえる。「いいです、いい感じです! 声は聞こえないですけどそのリズムは合ってます!」と思わず笑顔になり「皆さん、クラッパーで手首を痛めないように気をつけてくださいね、最後までやってくれないとさびしいので」とファンを気遣ってくれる。今回はほぼ通訳なし、ジュノが流暢な日本語で進行していった。

撮影:田中聖太郎
「Before Midnightにお越しの皆さん、ようこそ。お久しぶりです。2PMのジュノ、俳優のジュノ、皆さんのジュノです」。おきまりのフレーズを聞くことができたのは嬉しいが、新型コロナ感染対策のため声をあげられないのが本当に悔しい。もどかしく思っているのはジュノも同じだが、「声を発することはできないけど心の声は聞こえる」「マスクあるから顔は見えないけど、目だけで感じられるから」と優しい言葉をかけてくれるのが嬉しい。今回はオンラインや全国の映画館のライブビューイングでもたくさんの人が見てくれているので、とカメラに向かって爽やかな笑顔で話したあと、「僕と今日一日、最高の夜にしましょう!」と高らかに宣言した。

撮影:田中聖太郎
「Canvas」「Fire」を歌い終わると、「『Canvas』は日本で活動するために作った曲ですが夏の夜、夕暮れを思わせる。あらためて名曲だと思う」と確かな自信を見せた。「今回のBefore Midnightは夏の夕暮れから夜、そして真夜中にいたるまでの時間の流れをイメージして構成してみました」とFAN-CONに関する説明も忘れない。
 

“イ・ナツ”夏の思い出をトーク!2PMの人気曲「My House」も披露

撮影:田中聖太郎
ここからは「イ・ナツ125日のサマー」と題したトークコーナーに。それまでスタンディングで応援していたファンに「座ってください、足痛いですから」と優しく言うジュノ。「毎年、夏にツアーをして『イ・ナツ』というニックネームももらいました。125は僕の誕生日の日付でもあります」と説明。日本の夏、Midnight、ドライブ、Ice Cream、ひまわり、イ・ナツ、Like a star、夏の出張、2022 S/S、都会の夜、熱帯夜、夏休みなど12個のキーワードの中から、トークしてほしいお題を募る。

ひとつ目は「夏の出張 ジュノの出張計画表」。日本に来てすぐにラーメンを食べに行った、あとは本番に備えて体力の温存と喉の管理を徹底的にしている、と語ったジュノ。ここで「もっと深く皆さんと話したいので」と通訳さんに入ってもらう。「日本に来ると感じる匂いのようなものがある。安心感といったらいいのか」と言うとクラッパーでひときわ大きな拍手が巻き起った。

撮影:田中聖太郎
次は「Ice Cream 甘い僕の夏の思い出」。名古屋、札幌、大阪、東京……大好物のアイスクリームと撮った写真が9枚登場し、一枚一枚、その思い出を語っていく。「アイスを食べる写真だけでこんなに大きな反応をありがとうございます」と笑顔を見せた。

そして最後のキーワードは「ドライブ」。夏の夜にドライブしながら聞くのに最適な曲として、ハリー・スタイルズの「WaterMelOn Sugar」と2PMの「My House」を披露し、皆さんこれからも僕と夏の夜を楽しんでください、と締めくくった。
 

「デビュー曲『キミの声』をまた皆さんの前で歌いたかった」

撮影:田中聖太郎
ここでビデオが流れ、森の中を歩くジュノ。キャンプパーティーの準備を終えたジュノが指をパチンと鳴らすと花火が上がる! 会場でも一瞬、花火が出て、黒の衣装に着替えたジュノが再登場。ハイネックにスタイリッシュなレザーパンツで「Darling」を歌った。

次は4人のダンサーが登場し「キミの声」。投げキッスつきの「SO GOOD」「Ice Cream」と可愛らしいキュンキュンソングが続いて熱狂が止まらない!

「僕のデビュー曲の『キミの声』と僕の夏をイメージする2曲でした。約4年前、僕の『JUNHO THE BEST』をこの武道館でやったときの最後のパートで歌った曲が『キミの声』でした。また皆さんの前で歌いたいと思っていたので、今回、奇跡的にBefore Midnightをすることができて、すごく嬉しいし、幸せし、今日来てくださって好きーし。だから今日、いい感じ(笑)」。

撮影:田中聖太郎
ついに出た、ジュノならではの懐かしいフレーズ。ここは声出しが可能だったらファンが沸きまくったところだ。激しいダンスで汗びっしょりのジュノは「活動できなかった日々があって、さびしい夏もあったけど、皆さんのおかげで武道館もSOLD OUTすることができたし、すごく感動をもらって。特別に準備した曲を、心をこめて次に歌います」と解説。

階段に座ってしっとりと歌い始めたのは「Like a star」。セットの背景の空が青から夜へと徐々に変化し、流星群も降ってとても美しい。続けて「Believe」。モノクロの映像にジュノの美しいファルセットが響き渡り、歌のうまさが沁みてくる。「皆さんのペンライトが星みたいで歌いながら感動しました」と語ると大きな拍手に包まれた。
 

セクシーオーラ爆発!激しいダンスで“真夜中のジュノ“を表現

撮影:田中聖太郎
「そろそろ次のステージが最後になります。これまでムードたっぷりなジュノ、夕暮れが似合うジュノ、爽やかなジュノを見てもらいましたが、残っているのが真夜中の僕です」と言ったあと、ジャケットを脱ぐと、長袖に包まれたたくましい上半身が現れてビックリ! コロナ禍でなかったら、ここは悲鳴のような歓声が会場中に轟いていたことだろう。少し照れながらも、入念にモニターをチェックするジュノが愛おしい(笑)。クールなジャケット姿からのギャップがたまらない!

撮影:田中聖太郎
「これから最後のパーティです。危険な僕を感じてください!」とぶち上げたあとは狂熱的なナンバー「INSANE」をパフォーマンス。ひざまずき、叩きつけるように熱唱し、激しく踊る。背景に映っていた自分の銃に撃たれてステージにあおむけに倒れる。続く「Pressure」はさらに危険なムードで、目隠し、鎖縛り、鞭の演出にドキドキ! クラクラ! 「All Day」ではさらにセクシーオーラが爆発! 「最後の曲です、もっと盛り上がっていきましょう!」少年っぽさが魅力のジュノが大人の男になっていた!

撮影:田中聖太郎
ここで今回のFAN-CONの舞台裏の特別映像が挟み込まれた。スタッフとの会議や練習風景、苦労した撮影の様子、インタビューに答える素顔のジュノなどが登場。歌以外にどんなコーナーを設けたらいいのか。セットリストに頭をひねる姿、ファンに楽しんでもらうための努力を惜しまない姿勢に頭が下がる。
 

4年間待ち続けたファンからサプライズ!思わず溢れ出る涙

撮影:田中聖太郎
そしてついにアンコール。「SAY YES」とともに、白のTシャツに着替えたジュノが再登場! 胸にはひまわりのピンバッチ、手首にはスカーフ、腰にはタオル、ペンギンのペンペンのバックチャーム、首からはネックレス、ジーンズにもバッジと、全身今回のFAN-CONのグッズを装着。SAY YES! 離さないさ! と客席にアピールし、「この想い受け止めてー」で思いっきり声を伸ばす。下手側で伸ばし、上手側で伸ばし、センターに戻ってくる(笑)。紙吹雪もバーンと舞ってFAN-CONのクライマックス感は頂点に!

「皆さん、楽しかったですか? 4年ぶりのライブなのに僕を本当に歓迎してくれてありがとうございました。早くマスクなしで皆さんと会いたい。そのときは皆さんの声を直接聞きたい」。そしてジュノが「日本のお父さん」と慕う鶴瓶さんが来てくれたと紹介。立ち上がって挨拶する鶴瓶さんに盛大な拍手が送られた。

撮影:田中聖太郎
そしてスクリーンに映し出されたのは、4年間、ジュノを待ち続けた2PMのファン、Hottestからのサプライズメッセージ。「さびしかった、帰ってきてくれてありがとう」「ジュノがいないとイナツは始まらないよ」「お帰りなさい、ってやっと言える」「初めて会いに行きます」「名前も呼べないし一緒に歌も歌えないけど」「ジュノが心に描く夢の実現を祈ってます」「夢に向かって進むジュノさんと一緒に花道を歩かせてください」「会いたかったよ~」。スクリーンを見上げ、目に一杯涙をためながらファンのボイスメッセージに耳を傾けていたジュノ。そして振り返ると、客席は黄色のスローガン「帰ってきてくれてありがとう♡」で埋め尽くされていた。溢れ出る涙を隠そうとせず、指でぬぐうジュノにもらい泣きするファンが続出。胸がいっぱいで、なかなか言葉が出てこない。

「昨日と今日コンサートやって、皆さんが応援してくださるのを感じながら嬉しかったんですが、やっぱり足りないものがある、皆さんの声が聞こえないのが残念と思っていました。でも今の映像の中で、全員じゃないけど、皆さんの声を聞いて……『あー、僕、戻ってきたな』と」。ついに後ろを向いて涙を拭く。「4年ぶりだから僕、成長したし年も少しとって、これからは絶対に泣かないと思っていたのに」と率直に胸の内を明かす姿がジュノらしい。ありがとうございます。この瞬間を写真に撮りたい、と「ただいま~」と優しい声で言いながら客席をバックにポーズする。
 

100回目のステージに感無量「やっぱりこれがコンサート!」

撮影:田中聖太郎
サプライズはまだまだ続く。モニターにはジュノのソロコンサートのヒストリー映像が走馬灯のように流れカウントダウンが始まった。2013年、2014年、15年、16年、17年、18年、そして本日2022年8月21日が100回目のステージであることが発表されるとケーキが運びこまれる。ペンギンのペンペンとひまわりがデザインされた華やかなクッキーケーキ。

「JYP、ソニーの皆さん、たくさん準備してくださいましたね」と笑わせるジュノ。「今日が100回目であることはもちろん知っていましたが、こんなことをしてもらえると思ってなかった」。感無量の面持ちで再び記念撮影すると「やっぱりこれがコンサートじゃないか」。「僕も皆さんの心に応えるために1曲準備しました。聞いてください」と歌い始めた最後の曲は「Next to you」。いろいろなことを乗り越えて道を照らしてくれた人に「これからは僕が君を守る」と誓う感動的な歌詞。感情がこみ上げるジュノ、一緒に歌ってあげられたらどんなによかっただろう、と思うファン。

撮影:田中聖太郎
感動のあまりうつむいて涙をこらえているジュノ。クラッパーのパンパンパン、という音はもはや「イ・ジュノ」「イ・ジュノ」コールにしか聞こえない。やがてゆっくりと歩きだし、客席のひとりひとりと目を合わせるように、ステージを移動しながら深々とお辞儀をする。今のこの時間を惜しんでいるのが伝わってくる。それは客席も同じ。やっと会えたのに、まだ離れたくない…。「また会うことを約束しながら、僕はここで挨拶します。皆さん、気をつけて帰ってください。本当にありがとうございました」。これもジュノがいつもコンサートで言ってきた決まり言葉。でも、この日のジュノは、名残惜しそうに付け加えた。

「僕も皆さんに言いたいことあります。僕もいつもステージの上で皆さんのことを待っていたんですよ。だから僕も皆さんに“おかえり”って……言いたいです」。これにはそれまでこらえていたファンの涙腺も大崩壊。照れくさそうにそんなファンを見つめるジュノ。
「2PMのジュノ、俳優のジュノ、皆さんのジュノでした」とお決まりのフレーズで締めたあとは指ハート、両手を使っての様々なハートを次々と繰り出しては楽しませ、舞台から姿を消すその瞬間までファンに愛を振り注いでくれた。

撮影:田中聖太郎
約3時間、ほとんど通訳なしの日本語で自ら進行もつとめ、全16曲を歌い踊ったその頑張り。久しぶりに会えたファンは声出しができず、マスクで表情も伝わりにくかったが、最後はその障害を乗り越えて、お互いにたしかな絆を手にいれた。いろんな意味で忘れられない熱い夏になったに違いない。

さらにカッコよく、素敵な姿で現れたジュノは、この4年の間に「赤い袖先」という時代劇を大ヒットさせ、演技者としても確固たる地位を築いていたが、次にジュノに会うときはどんな顔を見せてくれるのか。大きな声で応援できる世の中になっていることを願わずにいられない。

取材:望月美寿

■公演概要
「JUNHO (From 2PM) FAN-CON -Before Midnight-」
会場:日本武道館

【8月21日(日) 公演 セットリスト】
M1. FLASHLIGHT
M2. Instant love
M3. Nobody Else
M4. Canvas
M5. Fire
M6. Darling
M7. キミの声
M8. SO GOOD
M9. Ice Cream
M10. Like a star
M11. Believe
M12. INSANE
M13. Pressure
M14. All Day
M15. SAY YES
M16. Next to you

■関連リンク
2PM日本公式サイト:http://www.2pmjapan.com/

記者 : Kstyle編集部