「結婚作詞 離婚作曲3」イ・ガリョン“Netflixでも公開されたことが意味深い…3シーズン全てが愛された作品”

OSEN |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=IOK M
長い忍耐の時間を原動力に、次の大きなステップを夢見る。「結婚作詞 離婚作曲」シリーズ1、2、3で熱演したイ・ガリョンの話だ。

イ・ガリョンは韓国で5月1日に放送終了したTV朝鮮「結婚作詞 離婚作曲3」(脚本:Phoebe、イム・ソンハン、演出:オ・サンウォン)で主人公の一人であるプ・ヘリョン役を演じた。「結婚作詞 離婚作曲3」はラジオ放送局で数年タッグを組んできたラジオPDサ・ピヨン(パク・チュミ)、ラジオDJプ・ヘリョン(イ・ガリョン)、そしてラジオ作家イ・シウン(チョン・スギョン)の物語を描いたドラマだ。イム・ソンハン作家ならではの素材と破格的な展開を3つのシーズンにわたって披露し、視聴者に愛された。イ・ガリョンは最近、ソウル市江南(カンナム)区清潭洞(チョンダムドン)のあるカフェで取材陣と会い、作品についての話を交わした。

「結婚作詞 離婚作曲」シリーズは、2021年1月に放送を開始した。撮影期間を考えると、2020年の下半期から2年近く、イ・ガリョンはプ・ヘリョンとして生きてきた。彼女は「結婚作詞 離婚作曲3」の放送終了と共にプ・ヘリョンと別れ、「すっきりするというよりは少し残念です。シーズン3が終わって本当に終わった感じがします。シーズン1、2の時は、シーズン3に対する期待があって、残念だけど待っていようという感じがしていました。シーズン3でもしっかりと終わった感じではないですが、まだシーズン4があるのかないのか正確な話はなく、今のところはない状況ですのでとても残念です」と感想を明かした。

写真=IOK M
実際に「結婚作詞 離婚作曲3」は最終話で「開かれた結末」で終わった。シーズン4と関連する質問にイ・ガリョンは「『結婚作詞 離婚作曲3』の半ばから、シーズン4についての話が出ました。私は『決死曲』シリーズが『田園日記』のようになってほしいとたくさん言っていました」と話しながらも、「ただ、今までシーズン4が決まったということではないです」と伝えた。

また彼女は「結婚作詞 離婚作曲3」後半でソン・ウォン(イ・ミニョン)がプ・ヘリョンに憑依し、一人二役をこなした点について「後半から憑依の演技をすることになりました。3分の1ほどに来た時、作家さんからこういうシーンだとは何も言わずに、ソン・ウォンの話し方や行動を真似してみてと言われたので、真似をするように努力しました。イ・ミニョン先輩は実際も女性らしい方です。一緒にいる時もイ・ミニョン先輩の話し方を真似しようと努力しました」と話した。

さらにイ・ガリョンは「憑依を盲信してはいません。しかし興味を持つことができて、拒否感はありませんでした。むしろどうなるか気にもなりました」と笑い、「憑依で一人二役を演じることができるということ自体が光栄でした。1人で2つの役を演じることは容易でもなく、そのような機会もありません。正直に言って、3シーズンをやりながら、同じ役をずっとやるよりも、キャラクターが変わる演技をする方がプレッシャーはありますが、良かったです。シーズン1、2ではいつもプ・ヘリョンが怒っていたのですが、シーズン3では憑依により違う姿をお見せすることができて良かったです」と明かした。

写真=IOK M
イ・ガリョンは続いて「物語のように順番に撮影するのではなく、ある日はプ・ヘリョン、ある日はソン・ウォンの憑依のシーンを撮って、4話ほど行ったり来たりしたと思うので、私も気づかないうちにプ・ヘリョンを演じる時にソン・ウォンが残っている時がありました。瞬間瞬間で変わることができなくて、練習をしました」と話した。

「結婚作詞 離婚作曲」シリーズはシーズン3で一部の俳優が交代した。シーズン1、2にパン・サヒョン役で出演した俳優ソンフンがシーズン3には出演せず、該当キャラクターを俳優カン・シンヒョが演じた。同様に、先の2シーズンでシン・ユシンとして熱演したイ・テゴンもシーズン3に出演せず、俳優チ・ヨンサンがバトンを受け継いだ。キム・ドンミ役のキム・ボヨンもシーズン3には出演せずにイ・ヘスクが演じた。

同じ役だが他の俳優を相手に演じなければならないイ・ガリョンに混乱はなかったのだろうか。彼女は「俳優が変わった部分について、物足りなさがなかったと言えば嘘になると思います」と率直に打ち明けながらも、「新しい方々が既存のキャラクターにうまく適応できるように迎えたい気持ちが皆にありました。既存のキャラクターを新しく演じるというのは簡単なことではありません。そういった状況に新しい俳優たちが来てくれたことに対して感謝の気持ちが大きかったです。幸い、皆さんうまく適応してくださって合わせることも難しくはありませんでした」と感謝の気持ちを語った。

写真=IOK M
これに加え、プ・ヘリョンは妊娠と流産、パン・サヒョンとの再婚などさまざまな状況に置かれた。そのためイ・ガリョンも自然と多様な姿を見せなければならなかった。プ・ヘリョンとイ・ガリョンを応援する視聴者の反応も多くなった。イ・ガリョンは「たくさんの方がヘリョンを応援してくれました」と明かした。

またイ・ガリョンは「シーズン1、2の時は適応するのに必死でした。でもシーズン3では私の考えを入れたいという欲求が出てきたりもしたんです。その時、作家さんに『台本に忠実に』と言われました。私の考えを入れれば、作家さんが表現する雰囲気が出ないということを、後で見たら分かりました。その中で動くのがヘリョンのキャラクターに一番適していると思いました」とビハインドを語った。

ただ彼女は「劇中サ・ピヨンとイ・シウンはロマンスも成し遂げて妊娠もしました。後にはその2人だけが恋愛し、妊娠して、ヘリョンがそうでなかったことが残念でした」と笑いながら、「次の機会があれば、愛されて感情を交わすような演技をやってみたいです」と話した。

写真=IOK M
長い空白期を過ごし、諦めたくなった自分自身に怒りを感じたという彼女は、復帰作となった「結婚作詞 離婚作曲」シリーズを経て「ついに道が開かれた」という解放感を得た。さらに彼女はシーズン1、2に出演した先輩キム・ボヨンの熱演や、休憩中に鑑賞した「キルヒール」のイ・ヘヨンの熱演を見て、自分もそのように強い印象を残すことができる女優になるという未来を夢見た。

そんなイ・ガリョンにとって、「結婚作詞 離婚作曲3」、さらに「結婚作詞 離婚作曲」シリーズはどんな作品として残るだろうか。彼女は「ジャンル物ではなく“Kマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマのこと)”として、グローバルOTT(動画配信サービス)プラットフォームNetflixでも公開されたじゃないですか。そういった面で意味深いです。シーズン1から3まで視聴者に愛されながら終えることができて感謝していますし、それ自体が新しいこと」とし、「まだイ・ガリョンよりもプ・ヘリョンを覚えている方が多いですが、それさえも容易ではないということは分かっています。いろいろな面で意味が大きい作品です。何でもやり遂げられる肯定的なエネルギーを得ました」と話した。

記者 : ヨン・フィソン