「アーモンド」に続き史上初の快挙!ソン・ウォンピョン著「三十の反撃」が2022年本屋大賞翻訳小説部門で1位に

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ソン・ウォンピョン著(矢島暁子 訳)「三十の反撃」が、昨日(6日)発表された2022年本屋大賞翻訳小説部門を受賞した。

2020年本屋大賞翻訳小説部門第1位の「アーモンド」に続き、第2弾の「三十の反撃」も多くの書店員の熱い支持を集め、本屋大賞翻訳小説部門第1位に輝いた。翻訳小説部門での、同じ著者の受賞は史上初だ。

本著の主人公は非正規職の三十歳、キム・ジヘ。1988年ソウルオリンピックの年に生まれ、88年生まれに一番多い名前「ジヘ」と名付けられた彼女はその名の通り、平凡を絵に描いたような大人になっていく。半地下の部屋で一人暮らしをしながら、大企業の正社員を目指すジヘの前に現れたのは、同じ年の同僚ギュオク。彼の提案する社会への小さな反撃を始めることになったジヘは、自身を見つめなおし、本当にしたかったことを考えるように。そして、ついに「本当の自分」としての一歩を踏み出すことになる……。

さまざまな理不尽に押しつぶされそうになったとき、そっと背中を押してくれるこの本は「三十の反撃」であるだけでなく、「二十の反撃」「五十の反撃」でもある。世代を超えてお勧めしたい、共感必至の一冊となっている。

■書誌情報
「三十の反撃」
2021年8月6日発売

価格:1,760円(税込)
304ページ
ISBN:9784396636128

著者:ソン・ウォンピョン(Sohn Won-pyung)
訳者:矢島暁子(Akiko Yajima)

■関連リンク
「三十の反撃」特設サイト:https://www.shodensha.co.jp/sanjyuu/

記者 : Kstyle編集部