キム・サンギョン&イ・ソンビン出演、映画「空気殺人」韓国で4月に公開決定…加湿器殺菌剤事件を描いた実話

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写真=マスターワンエンターテインメント
加湿器殺菌剤事件という実話を描いた映画「空気殺人」(「菌」からタイトル変更)が、韓国で4月の公開を確定した。

「空気殺人」(監督:チョ・ヨンソン)は、春になると現れ、夏になると消える死の病気、空気に乗って韓国に死をもたらした殺人武器の実体を暴くための死闘を描く。

作中、キム・サンギョンは原因の分からない肺疾患によって妻を失い、息子の生命までもが脅かされている医師のチョン・テフン役を演じる。映画「1級機密」「光州5・18」「殺人の追憶」など、特に実際の事件を題材にした映画でリアルな演技を披露してきた彼は、この映画でも観客の共感を引き出す予定だ。各作品ごとに抜群の演技力を披露する俳優ソ・ヨンヒが、テフンの妻ハン・ギルジュ役を演じ、安定した演技力で作品に現実味を与える。

最近、ドラマ「酒飲みな都会の女たち」を通じて“大ブレイク中の”俳優として浮上したイ・ソンビンが、姉の死を通じて検事から弁護士になるハン・ヨンジュ役を演じ、これまでの作品では見ることができなかった凛とした魅力を見せる。

映画「キングメーカー」、ドラマ「クライムパズル」など様々な作品で活躍している俳優のユン・ギョンホが、加湿器殺菌剤の製造会社オトゥの核心であるソ・ウシク課長役に変身し、これまでとはギャップのあるイメージをアピールする。

ここにチャン・グァン、キム・ジョンテ、ソン・ヨンギュ、ソン・ビョンスク、チャン・ヒョクジン、イ・ジフンなど、実力派の俳優たちが合流、作品への没入度を高める。脚本と演出を手掛けたチョ・ヨンソン監督は長い間、徹底した資料調査と検収を経て、作品を完成させたという。

世界初で唯一、韓国で1994年に発売された加湿器殺菌剤という製品は、1995年から2011年までに約1,000万個販売され、家庭の必需品として位置付けられた。しかし、肺線維症で入院した患者たちが死亡し続ける事件が発生し、調査結果、その原因が加湿器殺菌剤であることが明らかになった。被害者だけで100万人、生活用品の中、化学物質の乱用による世界初の環境保健事件として記録された、韓国史上最悪の事件だ。

本日(17日)公開された予告ポスターは「空気殺人」というタイトルが、日常の空間の中に染み込んだ実体のない“殺人の空気”を連想させ、「もし思わず吸入しているのでは」という恐怖を与える。「知っていました、人が死ぬかもしれないということ」というコメントのように、人が死ぬかもしれないという事実を知っていながらも企業は販売し、国はこれを無視した。

みんなが責任を回避して被害者を無視し、17年間、韓国を脅かしてきた事件の真実を暴く映画「空気殺人」は、韓国で4月に公開される予定だ。

記者 : キム・ナラ